以上、簡単な寸評。総括的なことを言うと、僕らが胸震わせたPRIDEは、PRIDE以外の舞台では出せない。そんな期待はナンセンスなのだ。逆にみると、PRIDEでは足せなかったエッセンスも加味された。
これが、ケミストリーかと問われると、第一章にしては大いなる化学反応。メインの試合結果こそ残念ではあるが、両社の大連立なくしては実現出来なかったマッチメイクであることは確か。
僕が求めること。これは変わらず総合格闘技という競技の発展。
PRIDE消滅により、爆発的な格闘技ブームは儚くも消え、ライバルを失い迷走しかけたHERO'S。
同時に消えかけた総合格闘技の波。
もう一度ビッグウェーブをもたらすべく、墜ちたライバルをすくい上げたHERO'S。
両社が少し距離を置いて並立し、年末に両王者が対決するのが、最良の策なんだろうけど、それは夢物語。UFC×PRIDEしかり、利害関係の交錯する今の格闘技界おいては、難しい。
ならば企業のM&A(合併と吸収)のように、能力に合わせて、舵を取る方と、サポート役を臨機応変に担えばいい。事実、谷川Pは関与せず、元PRIDE陣営が演出〜マッチメイクまでを請け負う。
これだけの準備された舞台と、優秀なソフトを抱えているのだから、最大公約数を求められなければ、それはもう企業として罪だ。
大連立を唱えた時点で、世界最高の先導者なのだから、周りの見えぬ独裁者とならず、総合格闘技界をいい方向に扇動して欲しい。それは夢ではなく、使命であることを努々(ゆめゆめ)忘れないで欲しい。大会コピーが「誰かの夢ではない。あなたの夢である。」であるように。
![]() |
総合格闘技向上委員会ver.25.0 儚く消える夢ではない -080315_DREAM.1- |
marc_nas 2008.03.17 |
ーPRIDE×HERO'S×K-1=DREAM。
ー地球上の格闘技、全てがここに集結。その名はDREAM。
そんな仰々しい名文句から地上波放送がスタート。夢路をたどらずにはいられない。
オープニングの全選手入場、煽り(試合前の紹介)VTRなど、今までのTBSのHERO'Sとは一戦を画す。今までの煽りVは、お涙頂戴の家族愛ばかりをフューチャーしていたが、今回は、ショートームーヴィー並の完成度を誇ったPRIDEの演出陣を組み入れ、かつ地上波の一般視聴者にも伝わる内容になっていた。僕にはもっと格闘技カラーを出して欲しいところだけれど。
※ちなみに会場では立木文彦さんのナレーション
解説は(PRIDE・TK高阪)×(HERO'S・須藤元気+山本KID)のコラボ。レフェリーも、(PRIDE・島田+野口)+(HERO'S・芹沢)と、これまたコラボ。マッチメイクだけでなく、すべてが夢の掛け合わせ。
そして、肝心のPRIDE vs. HERO'Sという図式の試合結果はというと、KID、ヒベイロ、宇野あたりのトップ所が出場していないとはいえ、大方の予想通りPRIDE勢の全勝となった。
もっとも僕の中での-70kgのランキングは以下の通り、PRIDE勢が占める。
1:五味隆典[PRIDE]
2:桜井マッハ速人[PRIDE]
3:青木真也[PRIDE]
4:ギルバート・メレンデス[PRIDE]
5:山本“KID"徳郁[HERO'S]
6:川尻達也[PRIDE]
7:J・カバウカンチ(J.Z.カルバン)[HERO'S]
8:石田光洋[PRIDE]
以下、V・ヒベイロ、J・ハンセン、宇野...。
※65kg級のKIDや76kg級のマッハも含み、BJペン、G・サンピエール除く
もちろん、HERO'Sのトーナメントを制したKIDやカルバンは強いのだが、対戦相手がリトマス試験紙としては、世界基準ではないから。しかし、そんな創り上げられたHERO達が、世界基準のPRIDE勢と相見えるのだ。難しい理屈は抜きにして、純粋な"格闘技のファン"としては、こんなワクワクは夢心地。夢うつつになっている場合ではない。
ー地球上の格闘技、全てがここに集結。その名はDREAM。
そんな仰々しい名文句から地上波放送がスタート。夢路をたどらずにはいられない。
オープニングの全選手入場、煽り(試合前の紹介)VTRなど、今までのTBSのHERO'Sとは一戦を画す。今までの煽りVは、お涙頂戴の家族愛ばかりをフューチャーしていたが、今回は、ショートームーヴィー並の完成度を誇ったPRIDEの演出陣を組み入れ、かつ地上波の一般視聴者にも伝わる内容になっていた。僕にはもっと格闘技カラーを出して欲しいところだけれど。
※ちなみに会場では立木文彦さんのナレーション
解説は(PRIDE・TK高阪)×(HERO'S・須藤元気+山本KID)のコラボ。レフェリーも、(PRIDE・島田+野口)+(HERO'S・芹沢)と、これまたコラボ。マッチメイクだけでなく、すべてが夢の掛け合わせ。
そして、肝心のPRIDE vs. HERO'Sという図式の試合結果はというと、KID、ヒベイロ、宇野あたりのトップ所が出場していないとはいえ、大方の予想通りPRIDE勢の全勝となった。
もっとも僕の中での-70kgのランキングは以下の通り、PRIDE勢が占める。
1:五味隆典[PRIDE]
2:桜井マッハ速人[PRIDE]
3:青木真也[PRIDE]
4:ギルバート・メレンデス[PRIDE]
5:山本“KID"徳郁[HERO'S]
6:川尻達也[PRIDE]
7:J・カバウカンチ(J.Z.カルバン)[HERO'S]
8:石田光洋[PRIDE]
以下、V・ヒベイロ、J・ハンセン、宇野...。
※65kg級のKIDや76kg級のマッハも含み、BJペン、G・サンピエール除く
もちろん、HERO'Sのトーナメントを制したKIDやカルバンは強いのだが、対戦相手がリトマス試験紙としては、世界基準ではないから。しかし、そんな創り上げられたHERO達が、世界基準のPRIDE勢と相見えるのだ。難しい理屈は抜きにして、純粋な"格闘技のファン"としては、こんなワクワクは夢心地。夢うつつになっている場合ではない。
地上波での放送順に各試合を振り返ってみる。
■ヨアキム・ハンセン×朴光哲
修斗→PRIDEに出場していたがHERO'Sに移籍したハンセン。長いリーチのせいなのか、ジャブにしろショートレンジの打撃が強く、長い足で、胴を四の字にロックし、グラウンドでも次々に極めを仕掛ける。修斗の体現する打・投・極、全ての面で朴を圧倒。「もっと来い」と挑発したりと面白い試合ではあったが、この試合をトップに持ってきたことが、今までのTBSからは信じられない。
■ミノワマン×イ・グァンボム
実際の会場での第一試合はこの試合。元プロ野球選手なんて肩書きを持つ相手を用意するあたり、HERO'Sイズムの残骸か。こんなクソみたいな相手でも、エンタテインしようとする美濃輪をリスペクト。
■桜井マッハ速人×門馬秀貴
本来の76kg級で減量苦がなかったのか、顔色のいい二人。得意の首相撲からの膝、ローが素晴らしくいいマッハ。それにしても、止めるのが遅すぎる。死んじゃでしまうよ。
■川尻達也×ブラック・マンバ
戦前の予想では、川尻の圧倒的勝利が多かったはず。蓋を開けると、腰が重くテイクダウンを許さず、グラウンドになってもマニュアルにはない破天荒なディフェンスと、下からの振り幅の長い膝で極めさせないマンバ。ただ、マンバ、ロープを掴みすぎ。イエローを与えるべき。
■エディ・アルバレス×アンドレ・ジダ
今大会、ベスト掘り出し者、そしてベストインパクトを残した試合。ジダのシュートボクセ仕込みの大振りでありながら、停まらない打撃により、2度のダウンを許したアルバレスだったが、回転の早いコンビネーションで盛り返す。そして、確かなレスリング技術とパウンドテクでボッコボコに。試合後にはコーナーポストからバク転まで披露。まごうことなき珠玉。この眩しい光、石田を持ってしても消せるのか。
■石田光洋×チョン・ブギョン
■宮田和幸×ルイス・ブスカペ
■永田克彦×アルトゥール・ウマハノフ
他の試合は完全ノーカットだった分、数十秒のダイジェストとなった3試合。ウマハノフ以外は順当に。ノーカットで観たかった。
■J.Z.カルバン×青木真也
一瞬で極められる関節を持つ青木と、一瞬でKO出来る打撃を持つカルバンの異常な緊張感を放つ、一進一退の攻防。この空気感を待っていた。PRIDE×HERO'Sの図式を最も感じられる試合だっただけに、まさかのノーコンテストは残念。どういう裁定が下され、どちらが勝ち上がるのかは一週間以内に会見にて。
■ミルコ・クロコップ×水野竜也
オープニングからCM明けまでウザいくらい、何度も煽られたミルコ凱旋。水野に、K-1での澤屋敷のシンデレラストーリーを、期待するもやはり予想通り。ミルコの次戦、噂されるマイティ・モー、バンナ、チェ・ホンマンに夢見る。
■ヨアキム・ハンセン×朴光哲
修斗→PRIDEに出場していたがHERO'Sに移籍したハンセン。長いリーチのせいなのか、ジャブにしろショートレンジの打撃が強く、長い足で、胴を四の字にロックし、グラウンドでも次々に極めを仕掛ける。修斗の体現する打・投・極、全ての面で朴を圧倒。「もっと来い」と挑発したりと面白い試合ではあったが、この試合をトップに持ってきたことが、今までのTBSからは信じられない。
■ミノワマン×イ・グァンボム
実際の会場での第一試合はこの試合。元プロ野球選手なんて肩書きを持つ相手を用意するあたり、HERO'Sイズムの残骸か。こんなクソみたいな相手でも、エンタテインしようとする美濃輪をリスペクト。
■桜井マッハ速人×門馬秀貴
本来の76kg級で減量苦がなかったのか、顔色のいい二人。得意の首相撲からの膝、ローが素晴らしくいいマッハ。それにしても、止めるのが遅すぎる。死んじゃでしまうよ。
■川尻達也×ブラック・マンバ
戦前の予想では、川尻の圧倒的勝利が多かったはず。蓋を開けると、腰が重くテイクダウンを許さず、グラウンドになってもマニュアルにはない破天荒なディフェンスと、下からの振り幅の長い膝で極めさせないマンバ。ただ、マンバ、ロープを掴みすぎ。イエローを与えるべき。
■エディ・アルバレス×アンドレ・ジダ
今大会、ベスト掘り出し者、そしてベストインパクトを残した試合。ジダのシュートボクセ仕込みの大振りでありながら、停まらない打撃により、2度のダウンを許したアルバレスだったが、回転の早いコンビネーションで盛り返す。そして、確かなレスリング技術とパウンドテクでボッコボコに。試合後にはコーナーポストからバク転まで披露。まごうことなき珠玉。この眩しい光、石田を持ってしても消せるのか。
■石田光洋×チョン・ブギョン
■宮田和幸×ルイス・ブスカペ
■永田克彦×アルトゥール・ウマハノフ
他の試合は完全ノーカットだった分、数十秒のダイジェストとなった3試合。ウマハノフ以外は順当に。ノーカットで観たかった。
■J.Z.カルバン×青木真也
一瞬で極められる関節を持つ青木と、一瞬でKO出来る打撃を持つカルバンの異常な緊張感を放つ、一進一退の攻防。この空気感を待っていた。PRIDE×HERO'Sの図式を最も感じられる試合だっただけに、まさかのノーコンテストは残念。どういう裁定が下され、どちらが勝ち上がるのかは一週間以内に会見にて。
■ミルコ・クロコップ×水野竜也
オープニングからCM明けまでウザいくらい、何度も煽られたミルコ凱旋。水野に、K-1での澤屋敷のシンデレラストーリーを、期待するもやはり予想通り。ミルコの次戦、噂されるマイティ・モー、バンナ、チェ・ホンマンに夢見る。
![]() |
総合格闘技向上委員会ver.24.0 目標ではなく使命 ~070429_全日本柔道選手権~ |
marc_nas 2007.05.31 |
marc_nasのブログににて掲載されていた全日本柔道選手権についての寸評を、せっかくなので格信犯ウェブの方に転載いたします。
一度目は快挙とモテはやされ、二度目はそれが当たり前が如く期待される。どうも、marc_nasです。
全日本柔道選手権大会をTV観戦。
全日本柔道選手権大会をTV観戦。
格信犯編集部の柔道担当:Heroさんに電話すると
「東京にまで観に行こうと思ってたけど、行けなかったッス」
と。そこまでの熱!と少々驚きながらも、いろいろ質問する。
「東京にまで観に行こうと思ってたけど、行けなかったッス」
と。そこまでの熱!と少々驚きながらも、いろいろ質問する。
普段PRIDEやK-1ばかりで、柔道は一度しか生観戦したことがないけれど、今回の全日本選手権無差別級は、そんな僕でも分かる選手ばかりで感動ラッシュ。様々なドラマに心打たれる。
印象に残ったのは、初めて観た庄司武男選手の斜に構える戦法。
今成正和選手を思い出した。
今成正和選手を思い出した。
ショックだったのは、準決勝で井上康生選手が石井慧選手に敗れたこと。(判定2-1)
石井選手のとった戦法に対して、解説の篠原信一先生がズルイ的な発言をしており、賛否両論あるだろうが、敗れたという結果だけは後世に残る。
石井選手のとった戦法に対して、解説の篠原信一先生がズルイ的な発言をしており、賛否両論あるだろうが、敗れたという結果だけは後世に残る。
あの戦い方を審判が優勢と見るのならば、その判定基準はこれからの世界基準になるのだろうか。
それならば、康生選手が世界で生き残るためには、戦い方を変えなければいけないのだろうか。
複雑な感情がもつれ合い、いろいろと考えさせられる。
それならば、康生選手が世界で生き残るためには、戦い方を変えなければいけないのだろうか。
複雑な感情がもつれ合い、いろいろと考えさせられる。
去年、史上最年少で優勝した石井選手は、前回は快挙と騒がれたが、今回は連覇のプレッシャーから"負けられない"という気持ちが強く、楽しめなかったのか。
一方、準決勝を見事な一本勝ちで決勝戦に駒を進めた鈴木桂治選手は、大きく見えた。
一方、準決勝を見事な一本勝ちで決勝戦に駒を進めた鈴木桂治選手は、大きく見えた。
前回大会と同じ顔合わせになった決勝の軍配は鈴木選手に。
終始、無表情だった石井選手が号泣する姿は印象的だった。
終始、無表情だった石井選手が号泣する姿は印象的だった。
最も感銘を受けたのは、優勝した鈴木選手が優勝インタビューで発した言葉。
インタビュアー「全日本を制しました。今度の世界大会の目標は優勝ですか?」
鈴木「優勝は目標というか、使命です」
インタビュアー「全日本を制しました。今度の世界大会の目標は優勝ですか?」
鈴木「優勝は目標というか、使命です」
人は夢をいつしか、リアルな目標に置き換える。
その目標が至極当然となった今、それは使命へと変わるのか。
その目標が至極当然となった今、それは使命へと変わるのか。
![]() |
総合格闘技向上委員会ver.23.0 失態の重責を糧に変えて ~061231_秋山×桜庭~ |
marc_nas 2007.01.13 |
私はコラム執筆の際、昔は感情の赴くままに書き殴ったが、最近は偏った意見にならぬように客観的に、怒り・哀しみがあったとしてもなるべく冷静に、これを心掛けている。かといって、誰かの目を気にして媚びるわけではなく、自らのカラーと主たるコンセプトは歪めてはいないつもりである。
1月5日にアップした「ver.22.0 世間に晒した失態 ~K-1 Dynamite!!@大阪~」についても客観的かつ冷静に書いたつもりだ。"当事者でない私たちが憶測で物を言ってはならぬ"と、フラットな視線ということを意識しすぎて、秋山選手に対して黒ではないかと疑いながらも、不正はないものと仮定して書いた節があった。だから、秋山:○、桜庭:△、梅木:×、会社(審判団含め):××、に近い言動をした。
しかし、一昨日事態は急変した。FEG(K-1運営会社)が出した裁定は秋山=黒、試合はノーコンテスト、ギャランティ全額没収、関わった審判団のギャランティも50%没収だった。つまりFEGの裁定では、秋山:××、桜庭:○、梅木:○、審判団:×、なのだ。
FEGの調査では、入場ゲート直前で秋山選手が道衣を脱ぎ、セコンド陣が全身にクリームを塗っている映像がTBSの密着クルーにあったと。また、梅木レフェリーは桜庭選手のアピールに対する処理、ストップのタイミングも、リング下の判断を仰ぎながらTKOとしたのもルール上、何も問題なしと。
まず、秋山選手に思うこと。
「ワセリン・タイオイルは認められないが、クリームはOKだと思っていた」と認識ミスをアピール。故意ではないとしても、乾燥肌だったとしても、なぜ試合直前にスキンクリームを塗るのか。オリンピック選手は大会直前に風邪をひいても、市販の薬は服用せずに耐える。服用するとしても慎重に調査した上で漢方などだ。もちろん、ドーピング検査を考慮してのことである。それが、プロのアスリートなのだ。
試合後の会見でもジェントルに「多汗症です」と言い放ったのは何故か。桜庭選手に罪悪感はなかったのか。いち秋山ファンとして、正直残念に思う。
「ワセリン・タイオイルは認められないが、クリームはOKだと思っていた」と認識ミスをアピール。故意ではないとしても、乾燥肌だったとしても、なぜ試合直前にスキンクリームを塗るのか。オリンピック選手は大会直前に風邪をひいても、市販の薬は服用せずに耐える。服用するとしても慎重に調査した上で漢方などだ。もちろん、ドーピング検査を考慮してのことである。それが、プロのアスリートなのだ。
試合後の会見でもジェントルに「多汗症です」と言い放ったのは何故か。桜庭選手に罪悪感はなかったのか。いち秋山ファンとして、正直残念に思う。
そして、梅木レフェリーに思うこと。
K-1からのペナルティこそなかったが、梅木レフェリーは試合後に秋山選手の体を触ってチェックしていたではないか。普段の梅木レフェリーなら、リング下の指示を仰がなくとも自己判断でストップしたのではないか。確かに梅木レフェリーのブログを炎上を含め、あの試合のレフェリングというのは情状酌量の余地こそあるが、彼にもペナルティを与えてもよかったのはないかとも思う。ただ、猛省していた姿はなんだか可哀想にも見えたが。
K-1からのペナルティこそなかったが、梅木レフェリーは試合後に秋山選手の体を触ってチェックしていたではないか。普段の梅木レフェリーなら、リング下の指示を仰がなくとも自己判断でストップしたのではないか。確かに梅木レフェリーのブログを炎上を含め、あの試合のレフェリングというのは情状酌量の余地こそあるが、彼にもペナルティを与えてもよかったのはないかとも思う。ただ、猛省していた姿はなんだか可哀想にも見えたが。
最後に、審判団を含めたFEGに思うこと。
正月休みがあったから8日以降に調査が始まった、これでは遅い、遅すぎる。これだけ世間を騒がせ、ファン達がグローブ問題についても糾弾していたのだ。正月休みを献上してでも、事態の収拾を図って欲しかった。しっかりと調査をしていない段階で、秋山選手を擁護するような発言をしてほしくなかった。
正月休みがあったから8日以降に調査が始まった、これでは遅い、遅すぎる。これだけ世間を騒がせ、ファン達がグローブ問題についても糾弾していたのだ。正月休みを献上してでも、事態の収拾を図って欲しかった。しっかりと調査をしていない段階で、秋山選手を擁護するような発言をしてほしくなかった。
偉そうに真っ当なことばかり書いて、申し訳ないが、最後に言いたいことを一つだけ。
世間の目に最も触れる大晦日のメインの試合での失態。試合の映像だけしか観ていない人にも、この裁定を知った人にも、今回のことで与えた格闘技へのバッドイメージは大きい。キックボクシング・柔術・総合格闘技のオリンピック正式種目化を望む私としては、いや、いち格闘技ファンとして今回の事態はお粗末そのもので、哀しく思う。何年もかけてやっと格闘技が、このステージまで上り詰めたのだ。この重責を背負って、糧にかえて、二度とこのようなことが起こらぬように、メジャースポーツにある中立的なコミッションの設立を望む。
世間の目に最も触れる大晦日のメインの試合での失態。試合の映像だけしか観ていない人にも、この裁定を知った人にも、今回のことで与えた格闘技へのバッドイメージは大きい。キックボクシング・柔術・総合格闘技のオリンピック正式種目化を望む私としては、いや、いち格闘技ファンとして今回の事態はお粗末そのもので、哀しく思う。何年もかけてやっと格闘技が、このステージまで上り詰めたのだ。この重責を背負って、糧にかえて、二度とこのようなことが起こらぬように、メジャースポーツにある中立的なコミッションの設立を望む。
![]() |
総合格闘技向上委員会ver.22.0 世間に晒した失態 ~061231_秋山×桜庭~ |
marc_nas 2007.01.05 |
今年は数年ぶりに会場ではなく、TVでの観戦となったK-1 Dynamite!!。須藤元気選手の引退、曙選手、ホンマン×ボビー戦など話題はは山ほどありますが、今も世論を真っ二つに分ける秋山成勲×桜庭和志戦についての、僕なりの見解を。
最初に言わせてください。僕は桜庭選手がやっぱり大好きです。また秋山選手も世界柔道を、彼目当てに観に行ったほど好きです。また梅木レフェリーにも絶対の信頼を置いています。ですから、なるべくフラットな立場で、分析したいと思います。
試合中に何度も"滑る"とアピールする桜庭選手。前回同様、危険な状態なのに、一向にストップされない試合。後味の悪い、試合後の"何かを塗っていたのではないか"との疑惑。
もし、桜庭選手でなく無名の外国人選手だとしたら、こんなに同情があったのか、否。
もし、桜庭選手ではく無名の外国人選手だとしたら、あんなにストップが遅かったのか、否。
秋山選手、桜庭選手、梅木レフェリーのそれぞれの立場になって、諸悪の根元と、なぜこうなってしまったのかを考えてみる。
もし、桜庭選手でなく無名の外国人選手だとしたら、こんなに同情があったのか、否。
もし、桜庭選手ではく無名の外国人選手だとしたら、あんなにストップが遅かったのか、否。
秋山選手、桜庭選手、梅木レフェリーのそれぞれの立場になって、諸悪の根元と、なぜこうなってしまったのかを考えてみる。
もし、自分が秋山選手だった場合を想定してみる。間違いなく、グラウンド状態で殴る手は止められなかった。ただ、桜庭選手のアピール直後に、一旦ストップが入らないように焦って殴っているようにも見える。もし、オイルを塗っていなかったとしたら、試合後の疑惑について、会見で憤慨してしまうだろう。もし、塗っていたとしても"スタンドの攻防でのことじゃないか"と言い訳をしてしまうだろう。しかし、翌日の秋山選手は会見では比較的ジェントルな対応を取っていた。一方的勝利と、会見での対応は評価したい。
しかし、忘れてはならないのは彼にはいくつか前科がある。くまさんのブログを読むと、限りなくクロに近いのではないかと思ってしまう。
もし、自分が桜庭選手だった場合を想定してみる。同様に試合中に必死にアピールをしただろう。しかし、以前の桜庭選手ならガードポジションなり、ちゃんと防御し体制を整えてから、ストップの要求をしたのではないかとも考えてしまう。そして、自分なら会見を開き、再戦を求める。未だ、精密検査中なのか、会見は開かれていない。
また、その前科を桜庭選手が事前に知っていたのかどうか、前回同様、レフェリーに疑心暗鬼が生じていたのではないかとも考えてしまう。
もし、自分が梅木レフェリーだった場合を想定してみる。まず単純に、止めるのが遅すぎた。最後のパウンド状態の際も、心配そうに廻りを見渡しているようで、ストップよりゴングの方が早かった。スタンドでの攻防の際に、桜庭選手がタイムのサインを出した際に、解説席の宇野選手も"目に指が入ったんですかね"と異常に気付いたのに、「アクション」と繰り返した。あの時に、一旦チェックするべだった。また、試合後のチェックももっと入念にすべきだった。梅木レフェリーも年末の大一番を任され、いつもの冷静沈着な彼ではなかったのか。度重なるレフェリング問題で、最後の砦となった梅木レフェリーも慎重になりすぎたのか。
ここまででは、梅木:×、桜庭:△、秋山:○となりそうだが、他にも起因するところはある。まず、試合前、試合後のチェックの甘さ。こうなってしまったのなら、桜庭・秋山両選手の試合当日のグローブ・パンツなどを回収してでも徹底的に再検査すべき。また、違反があった場合は、然るべき罰則を与えるべき。更に言うなら、修斗や相撲のような中立的なコミッションを設立すべき。そして、キッチリ再戦を行うべき。
それと、どうしても我々ファンが引っかかるところは、秋山選手の前科。穿った目で見てしまってはいるが、それは人間心理として致し方ない。しかし、皆さんにはもっとフラットな視線で見て頂きたい。それは、桜庭選手に対しても。桜庭選手には以前からどうしても同情票が多い。私もその一人であるのだが。しかし、冷静に考えると桜庭選手の一方的な発言ともとれるということである。その発言を鵜呑みにして、断罪してはならないということ。
やはり、FEG側には状況証拠を揃えた上で検証して頂きたい。年末の大一番は格闘技が最も世間に触れる一日。しかし、その後の情報というのは、コアなファンのみがネットや紙面で目にすることしかできない。あの試合映像しか観ていない人達が、格闘技に対してどう思うのか。それが格闘技にとっていいことなのか。検証か再戦なくして、格闘技に対しての悪印象の払拭はあり得ない。
![]() |
総合格闘技向上委員会ver.21.0 最強を夢見た少年はいつしか ~060930_K-1@大阪~ |
marc_nas 2006.10.06 |
2006年9月30日、K-1 WORLD GP@大阪城ホール。毎年大阪ドームで開催されるGP開幕戦は、今年、少しグレードダウンし大阪城ホールでの開催となった。空席の目立つ場内でイマイチ盛り上がらない観客を、一気にヒートアップさせたのはメインの誰の目から見てもジェロム・レ・バンナ vs. チェ・ホンマンだった。私自身もかなり熱くなったのだが、その数試合前のレミー・ボンヤスキー vs. ゲーリー・グッドリッジ、普通の人はスルーしてしまうようなこの試合に、私は最も熱くなり、こみ上げる感情を抑えきれなかったのだ。
少年の頃、男の子なら誰しも一度は"最強"を夢見たはず。そして、大抵の場合、自分よりも圧倒的に強い人間に出逢い、そしてその最強への夢を挫折する。それでも諦めなかった者、また自身が圧倒的に強かった者のみがプロファイターとなる。グッドリッジもまた、夢を諦めず、圧倒的に強かった側の人間のはず。
UFCでトーナメント準優勝など、ある程度の活躍を見せ、PRIDE.1から参戦。その後、勝ち負けを繰り返すうち、いつの間にか初参戦の選手の力試し的な役割を担う「PRIDEの番人」と呼ばれるようになったグッドリッジ。小川直也の初参戦の相手を務めたり、ギルバート・アイブルにハイキックで衝撃的KOをされたり、ある時は猪木軍として担ぎ出されたり。最強を追い求めたはずの少年は、敗北を重ね、圧倒的な力の差を見せつけられるうち、いつしかプロモーターが求める自分の立ち位置を理解していったのだろう。しかし、そこにある種の悲壮感はなかった。
1999年のPRIDE.8。グッドリッジは第5試合でトム・エリクソンに敗れた。そしてその日のメインで、桜庭がホイラー・グレイシーに勝利し、観客やセコンド陣は初のグレイシーからの歴史的勝利に歓喜し、嗚咽した。そして、桜庭はリング中央で肩車されていた。肩車をしていた主はセコンドの誰でもなく、グッドリッジ。彼は数試合前に敗北したことを微塵も感じさせず、日本人ファイターのグレイシー狩りの喜びを分かち合ったのだ。本意はただの目立ちたがり屋で、サービス精神旺盛な人間だったのかも知れない。しかし、その光景に私は好感を得ずには、いられなかった。
そののち、敗れたエリクソンに教えを請い、セコンドに付いたり付かれたりの盟友となっていた。彼のセコンドには私が覚えている限り、マーク・コールマン、ジョシュ・バーネット、マイケル・マクドナルドと、幅広く輪を広げていった。二度の対戦をしたバンナもまた、ローキックでKO勝利したのち、歩けなくなった対戦相手の彼をおぶって控え室まで運んでいったのだった。(→ver.17.0 リング外で見た友情)こういった姿からも窺えるように、彼は誰からも愛されるキャラクターなのだろう。
そして彼は2003年の大晦日のドン・フライ戦を最後に、一度は選手を引退することとなる。その後のK-1で復帰することとなった際には、色々と揶揄されることもあったが、やはり私はファイターとして彼を応援し続けた。一度は消えかけた最強への夢がまた違うステージで再燃したのかと思いきや、K-1では更に観客が喜ぶKOするかされるかの、突貫ファイトを展開し、PRIDEの頃にも増してファイトスタイルは色濃く、愛されるものとなっていった。
前置きが長くなったが、今大会、彼は開幕戦にはエントリーされていなかったのだが、直前のピーター・アーツの病欠により代打出場することとなった。会見での記者の「なぜ毎回、直前のオファーを断らないのか?」の問いに「僕はどんな時でもオファーに応えられるよう準備している。衰えも感じないし、ゴウリキ・パワーを信じている。与えられた課題には、全てベストを尽くしてやり遂げたいと思っている。対戦相手が誰だろうが、会場がどこであろうが、オファーが来たら僕は迷わず"イエス"と答える。もちろん、技術うんぬんで言えば僕はベストファイターではないかもしれない。でも、自分のパフォーマンスでファンが喜んでくれると信じているし、自分自身のことも信じている。選手によっては敗北への恐怖心で、試合数が減ってリングから遠ざかったりする選手もいるが、僕はそういう考えではない。勝てる可能性が少しでもあればプロである以上、最後までKOを狙って行くべきだし、それで逆転されても、お客さんが喜んでくれるならそれでいい。(中略)ピーターには感謝してるし、一日も早く良くなって欲しい」と答えたのだ。
PRIDEからK-1へ鞍替えした際にも、今回のような急なオファーを毎回受ける度にも、"金のためだ"という人もいるが、私はグッドリッジの会見での言葉を信じたい。また、その格闘哲学は"最強への道・常勝街道"という点に於いては、正解ではないのかも知れない。十二分な準備があってこその、十分な結果なのだとも思うけれど、そんな選手が増える中、彼の現代格闘技へのアンチテーゼのような哲学には、激しく共感出来るし、男らしささえ感じる。
しかし、いややはりと言うべきか、リングに上がった彼の腹はたるんでおり、準備不足の感は否めず、レミーの妙技オンパレードが如く、左右のハイキック、華麗な飛び膝を喰らうこととなる。1Rに見事な右飛び膝でダウンを喫するも、完全に目の焦点があっていない状態で立ち上がり、観ているこちら側が辛くなるような状態でも闘い続けた。なんとか耐えて迎えた2Rも、レミーの華麗な蹴り技は続き、意識朦朧としている中、レミーの脚を抱え、パンチを繰り出す。そして、最終Rも右膝→パンチのラッシュ→右ハイキックで左目周辺をカットし、おびただしい量の出血をし、マットに沈められることとなった。
試合後のインタビューで、途中から意識がない状態でのファイトで、記憶がないことを明かした。そして、記者が「急なオファーのためコンディション面で大変だったのでは?」との問いに対して「1年中、コンディションを整えるよう努めている。だから問題はなかったが、よりコンディションを高めるという意味では厳しかった」とやっと漏らした。だが、それは決して言い訳には聞こえず、あくまで勝利を狙い、戦略を立てて闘ったことを強調した。
現代格闘技界に於いて、時代錯誤ともとれる彼の格闘哲学とファイトスタイル。だけど、常勝主義のこのご時世に、こんな天然記念物のような男がいてもいいじゃない。間違った男らしさかも知れないけど、素直にめちゃくちゃかっこいいと思うのです。私はそんなグッドリッジが大好きでならないのです。ただ、頭部への攻撃に相当弱くなっていることから、かなりダメージが蓄積しているのが窺えるのが心配でなりません。あと何年続くか分からない現役生活だけれども、無理はせず・・・と言っても、無理をしてしまうのが、彼なんだろうなぁ、またそんなところがまた私の心をくするぐるのだろうなぁ。そんな彼に幸あれ、グッドラック、グッドリッジ。
