第1試合
勝村周一朗×アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ
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闘議(とうぎ)ミドル級T開幕戦観戦記 ~070716_HERO'S~ |
u-spirit 2007.07.22 |
台風一過で久々の晴天。3連休最後の休日を有意義に過ごそうとする車で、港北地区は大渋滞。裏道を抜けながら、なんとか50分前に到着。会場入りの時、偶然、セコンドから引き上げてくる田村潔司と遭遇。メインゲートの装飾はベガスをイメージしているのか?コンサート会場の様で格闘技イベントっぽくない気が…。スポンサーがパチンコメーカーだけに仕方ないか。着席時にネットで参戦が噂される”ダッチ・サイクロン”アリスター・オーフレイムを西アリーナ席で発見。90%くらいの客入りで、まずまず。実券販売席はほぼ埋まっているが、招待席エリアに空席が目立つ。10分押しで開会。
ペケーニョは、所に敗れたものの修斗ライト級王座を5年以上も保持し続けた実力は伊達ではない。勝村選手との対戦は、高度な技術の”極め合い”と予測を裏切り、打撃の応酬となり、真っ直ぐ後退する。勝村のチンにペケーニョフックが炸裂してKO葬。勝村選手はZSTルールの方が向いている。会場へ向かう途中、ペケーニョ兄弟と親交の深い”入谷久美”さんを見かけた。さぞ、喜ばれている事だろう。
第2試合
アンドレ・ジダ×ウマハノフ・アルトゥール
アンドレ・ジダ×ウマハノフ・アルトゥール
ノーガードスタイルで、不気味なウマハノフはジダの早いジャブを見切る。ジダも戦法を変更し、ローキックから組み立て、踏み込んでフックから連打を繰り返し、クリーンヒットを数発あてると、堪らず、しゃがみ込んだウマハノフを追撃してKO。桜庭が認めた男って触れ込みは…如何な物か?
第3試合
柴田勝頼×ハレック・グレイシー
柴田勝頼×ハレック・グレイシー
プロレスラー期待の星、柴田の総合第二幕だったが、キッチリ、グレイシーマジックの餌食となり腕を取られ、無念のタップアウト。若さ故の”練習ぶっ飛び、脳天空白状態”が端で観ていて分かった。船木との練習で培った10分の1も出せなかった事は本人が一番、悔いているだろう。少しでもクレイバーさを持てれば…。関係ないが、この試合”UZI”がリングアナとして登場していた。
第4試合
宮田和幸×ビトー・“シャオリン”・ヒベイル
宮田和幸×ビトー・“シャオリン”・ヒベイル
宮田は頑張った。勇気と戦術で試合をコントロールし有効な打撃を随所に繰り出していた。しかし、ヒベイルはその上をいく化け物だった。何と冷静で、何と俊敏な動きだろう。ヒベイルに転がされたら”敗北”が決定してしまうのか?パスと同時に肩固めって…早すぎるよ。どんな練習したら、あんな連動した動きが出来るんだ。
第5試合
ブラックマンバ×所英男
ブラックマンバ×所英男
まぁ、所の人気は凄い。しかし、ブラック・マンバことカルター・ギルとでは、本来の階級が違う気がする。終始、バックを取られて上手に転がせない所は、マウントパンチの餌食となり、レフリーに止められる。昨今の格闘技において多用される”リベンジ”の虚を垣間見た。誰も得しない試合だった。
ここで20分の休憩。
そして、休憩明け前田日明SVがリングイン。船木誠勝が呼び込まれて”現役復帰”を宣言。しかし、若年層のTV先入型ファンが集う会場の反応はイマイチ。これがPRIDE埼玉アリーナなら爆発している。船木が自己紹介で「ヒクソンに惜しくも負けてしまい」と説明したコメントに笑いが起きたのが救い。15才でデビューした天才が7年の沈黙を破り復帰する。感慨深いが、船木はデビューが早かった分だけ、年齢的には田村や桜庭と同世代。まだ、充分できるだろう。
そして、休憩明け前田日明SVがリングイン。船木誠勝が呼び込まれて”現役復帰”を宣言。しかし、若年層のTV先入型ファンが集う会場の反応はイマイチ。これがPRIDE埼玉アリーナなら爆発している。船木が自己紹介で「ヒクソンに惜しくも負けてしまい」と説明したコメントに笑いが起きたのが救い。15才でデビューした天才が7年の沈黙を破り復帰する。感慨深いが、船木はデビューが早かった分だけ、年齢的には田村や桜庭と同世代。まだ、充分できるだろう。
第6試合
宇野薫×永田克彦
宇野薫×永田克彦
宇野薫はトータルファイターでバランスが良い。しかし、試合中、相手と流れに合わせる傾向があり積極的とは言い難い試合になる事が多々ある。勿論、今回もポイントは薫王子が取っていた。が、本当にこれで良いのだろうか?過去のルミナ戦を知る者から観れば、物足りないとしか言えない。あの”ルミナ越え”の輝きを取り戻して欲しい。10代と思しき乙女たちの”カオルくん〜”って声援に”32歳ですから”と突っ込みたくなった。
第7試合
メルヴィン・マヌーフ×ベルナール・アッカ
メルヴィン・マヌーフ×ベルナール・アッカ
スタンドスキルの差が余りにありすぎて、気の毒だった。これは無理な話だ。しかし、アッカは超人マヌーフの強打を喰らっても失神せず、戦意も失っていなかった。一言、立派である。身体能力は秀でているので、片手間でなく本気で練習し、コンビネーションやガードを覚えれば、ソコソコ闘えると思う。特に”アッカ蹴り”は、有効な武器だと思う。
第8試合
田村潔司×金泰泳
田村潔司×金泰泳
何も言葉がない。歴代ワースト試合かも。田村のあのバテ方は、何だろう。田村は負けてはいないが、勝ってもいない。凌いだ者と攻めあぐねた者の試合。ただ、それだけ。プロにあるまじき試合。これがメインカードでは、泣けてくる。会わせる顔もなく日明兄さんの前も素通り。「仲間内のスパーリングだけでは試合の準備としては足りない部分があるしね。」との日明兄さんの言葉が胸に響く。田村が選手として下降線を急激に転がっている事に焦りと悲哀を感じた。そして、また”幻想”との揶揄に、耐えねばならぬ日々が来る。
<総括>
HERO'Sの会場は、TVから取り込んだ若年層(女性)ファンが多く、黄色い声援が彼方此方で聞こえていた。しかし、若干、お行儀が悪い気がした。試合中に席を立ち、頻繁に出入りする。目的の選手以外の試合は、メール、おしゃべり、おやつとまさに教室の様だ。興行戦略として、彼女たちを取り込むには成功したが、本当に”惹きつける試合がない”という事実の裏返しでもある。PRIDEが頓挫したままの今日、窮地にある日本の総合格闘技を背負って立つ!との意気込みに異論はないが、肝心の選手選考とマッチメイクをもっとシビアに考えて欲しい。人気獲得の為に、エントリー選手を日本人で固めていては、不公平感がいつでも払拭できない。ベルトの価値は積み重ねた試合の濃度で決定する。やはり、非力なれど日本人という理由で、いつまでも永田や宮田のポテンシャルの高さだけを信じて待つにも限界がある。噂されるPRIDE系の新たな強豪選手を連れて来られるか?が今後のHERO'S、如いては日本の総合格闘技発展をも握る重要なカギとなる気がする。
最後に称えたい事柄を。今大会のレフリングは最高に素晴らしかった。特に試合を止めるストップのタイミングが、非常に適切で安心して観戦できた。この競技性向上を踏まえた改善は賞賛に値する。今後も手本となる様に、この水準を維持して欲しい。それと、解説に中井祐樹氏を登用したのも競技普及には非常に良い選択だったと思う。
HERO'Sの会場は、TVから取り込んだ若年層(女性)ファンが多く、黄色い声援が彼方此方で聞こえていた。しかし、若干、お行儀が悪い気がした。試合中に席を立ち、頻繁に出入りする。目的の選手以外の試合は、メール、おしゃべり、おやつとまさに教室の様だ。興行戦略として、彼女たちを取り込むには成功したが、本当に”惹きつける試合がない”という事実の裏返しでもある。PRIDEが頓挫したままの今日、窮地にある日本の総合格闘技を背負って立つ!との意気込みに異論はないが、肝心の選手選考とマッチメイクをもっとシビアに考えて欲しい。人気獲得の為に、エントリー選手を日本人で固めていては、不公平感がいつでも払拭できない。ベルトの価値は積み重ねた試合の濃度で決定する。やはり、非力なれど日本人という理由で、いつまでも永田や宮田のポテンシャルの高さだけを信じて待つにも限界がある。噂されるPRIDE系の新たな強豪選手を連れて来られるか?が今後のHERO'S、如いては日本の総合格闘技発展をも握る重要なカギとなる気がする。
最後に称えたい事柄を。今大会のレフリングは最高に素晴らしかった。特に試合を止めるストップのタイミングが、非常に適切で安心して観戦できた。この競技性向上を踏まえた改善は賞賛に値する。今後も手本となる様に、この水準を維持して欲しい。それと、解説に中井祐樹氏を登用したのも競技普及には非常に良い選択だったと思う。
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闘議(とうぎ)格闘フォークソング ~070408_PRIDE.34~ |
u-spirit 2007.05.09 |
格信犯編集部東京支部:u-spiritさんのブログ: U魂(ウコン)でのコラムを加筆・修正ののち、転載させていただきました。皆様からの寄稿もお待ちしております。投稿はContact Us からお願い致します。
現体制の最後のPRIDE、クライマックスは休憩明けに訪れた。榊原代表がマイクを取り語りだす。「実現できなかった”そんなカード”…」
”SPEED2”のテーマでマスク姿の男がセリ出しから現れた。涙を拭いながら歩を進めリングへ向う”裏切りの英雄”を皆が凝視した。徐々に近づいて来る男が”リアル桜庭和志”だと確信すると、歓喜から絶叫へと会場のボルテージは一気に爆発した。前夜、「とんでもない事が…」との連絡を受け、半信半疑まま会場へ出向いていた僕自身も、起きるはずのない奇跡に身震いが止まらなかった。
会場の興奮が覚めやらぬ中、更にセカンド・インパクトが勃発する。”FLAME OF MIND”が鳴り響き、今度は逆側から田村潔司が”何か”を噛み締める様に、沈痛な面持ちで桜庭の待つリングへと向ってくる。正にドリームステージ・エンターテーメント。榊原代表を挟んで、井出達こそ普段着だったが桜庭和志と田村潔司が遂にリング上で交わった。この瞬間を生涯忘れまいと、涙で霞む映像を必死に脳裏へと格納する。それは限りなく”幻想”に近い”現実”であった。
桜庭曰く「このリングでもう一度、試合がしたい」
田村曰く「桜庭と僕が夢の架け橋になれれば」
田村曰く「桜庭と僕が夢の架け橋になれれば」
このセンチメンタルな光景を堪能しているとムードを遮る野次が飛んだ。
「今さら、どうでもいいよ!帰れよ!」
「今さら、どうでもいいよ!帰れよ!」
試合に勝てない、桜庭和志。
試合をしない、田村潔司。
試合をしない、田村潔司。
野次る彼らはMMAが確立された現世代の人、昨今、不甲斐のない成績である”老兵”二人が「何を今さら…」との意見も分かる。彼らは”強者が全て”という価値観で試合を観せられてきた。皮肉にも、その尺度を観衆に定植させたのは、刺激的なGP興行を連発したDSEであり、他ならぬ榊原代表自身でもある。格闘ジャンキーな彼らに対し、最後の最後に”格闘ロマン”を押し付けても理解はされない。事実上、UFCの軍門に下った今、新オーナーや米国ファンに対し、PRIDEは”世界最強”の称号を確立させるベクトルで運営すべき時に、グローバルに考えれば”不要”なエッセンスと言われても仕方ない。
本来なら、今回も出場する気で来日し、リングサイドで日本人の”自己満足”を見守っていた最大貢献者のシウバと、その絶対王者を沈めたヘンダーソンを絡めたチャンピオンシップの提案する方が、米国の関係者も米国ファンも納得したかもしれない。しかし、PRIDEはMADE IN JAPAN。日本人が日本人の”大和魂”を揺さぶる代替えのない最高の試合である"桜庭vs.田村"の必要性を榊原代表は「PRIDEの全てが凝縮された試合」と表現した。
その意を酌んで少し補足説明するなら、桜庭と田村の対峙は音楽で言うと”フォークソング”だと思って欲しい。それは何故か?誰もが感じる人生の悲哀や魂の叫びをテーマに、横文字を含まない純粋な日本語で綴られた歌詞、無理のないテンポの切ないメロディー、その全てが日本人の心に沁みる”純国産歌”であり、60年代の若者たちの象徴だった。同じく日本に誕生した純国産の総合格闘技である”U.W.F.”も80〜90年代の僕たち世代の格闘バイブルと呼べる。当時、”日本人最強”という鮮烈なプロパガンダに若者はアジテーションされ、”純国産格闘技”を武器に大人、世間、世界に立ち向かう集団に熱狂し、勝敗とは別の次元で多くのファンは共鳴していた。そこに生きた若者は、昨今、多く見受けられる予定調和の”事勿れ主義”や苦手逃避の姿勢ではなく、仲間内と言えど確執や孤立を一切、恐れずにぶつかり、結果として傷付いても、挫折しても常に這い上がっていく無骨な”生き様”をリングで誇示してきた。
新世紀の若者から見れば”フォーク”も”U.W.F.”も時代遅れで”ダサい”ジャンルかもしれない。しかし、どんなに時代が変貌しようとも、名曲として数多くのフォークソングが愛され歌い継がれている事実と同様に、今日の総合格闘技を形成する礎となった”U.W.F.”にも多くのファンが今なお、敬意を持っているのも事実。PRIDE世代はヒストリーやプロセスを事後資料で聞き入れ、「所詮はプロレス」と揶揄しているが、例えば、今の若者が”HipHop”のリリックに何らかのバイブスを感じる理屈と同一なんだと理解して欲しい。仮に自分達のリスペクトしている国産HipHopやそのアーティストに対して、所詮、「黒人の真似事だ」と否定されれば気分を害するだろう。いつの時代に措いても若者の”魂”を揺さぶり人生の不安と闘う為のバイブルは必ず存在する。そして、その象徴は本物であればある程、時を経て思い出と同じく色褪せても忘れる事はない。
周知の事実である桜庭の”田村嫌い”は一時、相当に根深いものであった。田村が初参戦したPRIDE.19のシウバ戦の際、桜庭は会場にさえ来なかった。高田は解説を拒否して離席した。両者ともUインター時代の”裏切り者”に五年の歳月では刑期満了と見なさなかった。その後、高田は自身の引退試合を経て田村と和解したが、桜庭だけが再三の”年末オファー”を断る田村に、嫌悪感を露に「理解できない」と吐き捨てていた。その時、田村は「桜庭に伝えたい事は、沢山あるが引退した時に話そうと思う」と述べ、互いの現役中に理解し合える事は不可能だと感じ、半ば諦めていた。
しかし、因果応報。今度は桜庭が”出戻り”という立場となった。そんな桜庭に田村は開口一番で「サクの思いを図って欲しい」と観客に告げ、リングを降りる際に桜庭の耳元で「がんばろうな」と囁き肩を抱いて”勇気”を称え、桜庭は田村の言葉に涙した。対照的に師匠である高田からは、露骨に怪訝な顔で握手され、素気ない態度をとられた。己の信念を曲げずに行動した結果、周囲との軋轢が生じてしまい、孤立し逆境に追い詰められ、孤独感を身をもって経験した桜庭は、田村の味わってきた”苦しみ”を知り、初めて互いを理解した瞬間だった気がする。
これまで非常に長く悲しい二人の道程ではあったが、田村が頑なに桜庭戦を拒絶してきた理由が、まるでこの日が来ることを予知していたかの様にも思えた。もう、多くの言葉は要らない。人間て、弱くて脆いが、強くも優しくもある。それを体現してきた二人の男の生き様を見届けよう。知らない世代であっても、何かを感じとれるはずだ。そんな二人の対戦が実現した時は、泉谷しげるの名曲が頭の中で流れてくるだろう。
「春夏秋冬」
作詞/作曲:泉谷しげる
季節のない街に生まれ 風のない丘に育ち
夢のない家を出て 愛のない人に逢う
人のためによかれと思い 西から東へかけずりまわる
やっと見つけたやさしさは いともたやすくしなびた
春をながめる余裕もなく 夏をのりきる力もなく
秋の枯葉に身をつつみ 冬に骨身をさらけ出す
今日ですべてが終わるさ
今日ですべてが変わる
今日ですべてがむくわれる
今日ですべてが始まるさ
作詞/作曲:泉谷しげる
季節のない街に生まれ 風のない丘に育ち
夢のない家を出て 愛のない人に逢う
人のためによかれと思い 西から東へかけずりまわる
やっと見つけたやさしさは いともたやすくしなびた
春をながめる余裕もなく 夏をのりきる力もなく
秋の枯葉に身をつつみ 冬に骨身をさらけ出す
今日ですべてが終わるさ
今日ですべてが変わる
今日ですべてがむくわれる
今日ですべてが始まるさ
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「闘議(とうぎ)」出張版日本では総合格闘技を武道とす ~061231_秋山×桜庭~ |
u-spirit 2007.01.18 |
秋山、それはアカン。この期に及んで、言い訳するのはアカン。サクが言うように入場時に一緒に座礼した子供たちに何と説明するんだ。”総合格闘技”その物が踏みにじられた気持ちだ。本当に悲しい。多汗症と言い訳した後に、感想肌なのでボディークリームを塗ったと言えば、辻褄が合わない事は子供でも理解できる。練習中に剥がれたと言い訳したグローブのロゴも、熱転写したプリントが剥がれると言うなら、買ってきたプリントTシャツは一度でも洗濯したら全部、無地になるよ。仮に事実としても、主催者側に申し出て新たなグローブを用意してもらうのが筋だ。それでも、故意ではないと言い張るなら、貴方は残念ながら格闘技に向いていない。
そして、こんな茶番記者会見を2回も開いているFEGも情けない。総合格闘技がここまで到達できたのは、今日までの多くの選手や関係者による苦難や犠牲があってこそ。ゴルドーに目を潰されても、総合格闘技発展のために残虐な競技と思われたくない一心で、失明しても沈黙を守り続けた中井祐樹しかり、今回の被害者である桜庭和志に至っては、総合格闘技界の発展に一番、貢献した選手だと分かって秋山自身も”尊敬”を口にしてきたはずだ。グレイシーが要望してくる無理難題の条件や要求を不利になると理解しつつも全て承諾した上で、完全に勝利してみせた桜庭和志の”心意気”に多くの日本人が共鳴し、忘れかけていた”武の精神”を思い出したんだ。
秋山が歩んできた柔の道も元来は武道。「武道精神」や「美徳」を持たずに、飽く迄も勝たねばならぬ、手段は選ばぬ、なら、知名度は気にせずに、公でなく私的に闇で闘えばいい。自己主張する前に、総合格闘技界で夢を持って鍛錬を続けている選手、それを支える関係者に謝罪の意があるなら、今は自ら立ち去るべきだと思う。こんな不正をしたら他競技なら追放になるだろう。総合格闘技にグレーがあってはならない。リアルっぽいファイトでは心に響かない。進化した究極の武道とも言える総合格闘技であっても、精神は永久不変、武の道は人の道、皆、勝敗以上にその生き様を観ている。
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「闘議(とうぎ)」出張版PRIDE.28観戦記 |
Guest 2004.11.14 |
u-spirit 33歳 闘議管理人 ソフトハウス 窓際本部長
小6から今も現場第一主義とU最強論を貫徹。座っているのは会社で窓際、会場ではリング際。日本がメジャーと呼ばれ、世界に誇れるのは総合格闘技。この流れに乗り「ムーブメント」ではなく「トラディショナル」へと押し上げるべく、独自の偏見だけで書いてしまいます。
小6から今も現場第一主義とU最強論を貫徹。座っているのは会社で窓際、会場ではリング際。日本がメジャーと呼ばれ、世界に誇れるのは総合格闘技。この流れに乗り「ムーブメント」ではなく「トラディショナル」へと押し上げるべく、独自の偏見だけで書いてしまいます。
前日の後楽園ホールにて観戦した”DEEP”の余韻が醒めやらんうちにPRIDE.28埼玉アリーナへ。今回、またまたRRSの良席を知人に手配してもらった(Fさん・39)ここで、ご存知ない方へ少しだけ、埼玉アリーナ座席事情を解説するとVIP席が0列〜5列と6列分があり、当然ながらRRS席は、その後からとなります。だからRRS席の1列目と言えど、実質はリングから7列目となってしまう。だから、RRS席で15列目(実質21列目)より後方だと悲しい位、観えません。それなら、もっと安く購入できるスタンドS席の最前列の方が段差もあり、リングを上から見下ろせますので、物凄くよく観えます。しかも、昨年のミドル級GPの頃からだと思うのですが、正面からの”VIP専用入口”に比べ、その次に高額なシートである筈のRRS席入口はアリーナの”資材搬入口隣”という殆ど、裏口の様な入場口です。泣けてきます。ホント、3万円もするチケットを購入したお客に対して、ひどい扱いです。で、脱線しまくりだったけど、詳しい試合内容については、ご存知の方も多いのでサイトやビデオを見てください。独自の感想を書きます。
<第1試合> 横井宏考×ヒース・ヒーリング
あまりにあっけない程、ヒーリング快勝。この試合は果たして?ヒースのメリットになったのだろうか?横井は、けして弱くないが、それならアレキサンダーと組むべきでは?ヒースはグッドリッジが去った今、”新PRIDEの番人”になれる唯一のファイターなんだから。
<第2試合> チェ・ムベ×ソア・パラレイ
チェの頑張りとキャラを賞賛する声が多かったが、僕自身、両者ともテクやパワーが劣りPRIDEナンバーシリーズのレベルとは言い難いと感じた。世界最高峰のリングと豪語するならば”おこぼれ出場枠”など不要。それは、この試合を観戦していたリングサイドの米PPV放送解説者たちの表情を見れば一目瞭然。
<第3試合> ヒカルド・アローナ×セルゲイ・イグナチェフ
アローナはPRIDE初の一本勝ち。彼のポテンシャルの高さは随分と前から知られていたが、PRIDEでは、勝ち損ねばかりだっただけに。RTT所属選手からの勝利に本人が一番、喜んでました。実はアローナ、RINGS時代にヒョードルを圧倒する試合をしてまさか!?の”判定負け”という過去の因縁で現RTT(旧 RINGSロシア)が大嫌いって事情があったので…。
<第4試合> エメリヤーエンコ・アレキサンダー×ジェームス・トンプソン
日本では無名のトンプソン、今大会の観たい試合のひとつだった。筋肉の付き方がパンクラシストっぽく、最高にカッコイイです。が、期待とは裏腹に空回りの末に…撃沈ならぬ、ぽてちん。コメント書き様がありません。
<第5試合> 金原弘光×アリスター・オーフレイム
金ちゃんの粘り強さも通じず、一方的な試合で分かり難かったと思うけど、窮地の中、金ちゃん何度もトライ!間接技を仕掛けようとしていました。顔面だけでなく地上波放送も大幅カット。無念。。。
<第6試合> マーク・ハント×ダン・ボビッシュ
言いたくないですが『ワークである。』と感じたのでノーコメント。理由はボビッシュのグラウンド膝と最後のパンチ
<第7試合> 中村和裕×ダン・ヘンダーソン
試合は残念な結果、またもや、正しく評価されないであろうダンヘンを想うと辛い。確かに、日本人ヒーローは必要であるし、ホームである日本のリングでは、日本人選手が優遇されても良いと思う。ただ、あまりに節操のない組み合わせには夢を見ることはできない。中村選手は充分に可能性を秘めているが、開花は未だしていない。
<第8試合> ミルコ・クロコップ×ジョシュ・バーネット
鳥肌ものの入場、ゴング前の期待に包まれた緊迫感。久しぶりに『どっちが強いんだよ!!』と言いたくなる試合が…え!?あっ、あれぇ!?って感じで終了。ジョシュは簡単に、あのミルコをテイクダウンした事だけが事実。再戦熱望!!!!!!
<第9試合> ヴァンダレイ・シウバ×クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン
脱臼2連発と会場の熱がやや冷めていたが、この試合がその全てを飲み込んだ。ただただ、壮絶。過去、PRIDEでシウバがこれ程、追い込まれた試合はなかっただろう。会場では、”過去のヒール”シウバが、絶対王者というヒーローになっていた。不満を言えば、1R、両者それなりに動きのあるグラウンド状態でイエロー?しかも、上になっていたランペイジにまで出るのは?。かと思えば、近藤戦に続きシウバのロープ掴みながらの踏みつけにはイエローなし。カード提示基準が曖昧すぎ。やはり、シウバにはカウンターは有効だと確信できた試合だった。
<総評>
最後のシウバの試合に救われた感が拭えない今大会、会場キャパを狭めた座席配置(2.5万収容)にしていたが、ほぼ満席状態であるものの、やはり、空席が見受けられた。客の反応は正直である。誰もが、是が非でも会場で観たい大会ではなかったということ。PRIDEという冠(かんむり)では、会場を埋め尽くす超満員にはできない。規模が大きくなればなるほど、興行の水準を保ちつつ、新しい事へのチャレンジは困難な作業だと理解はできるが、カードが未決定のまま早々にチケット販売し、言葉だけで観客と選手を大切しない夢のない場所に人は簡単に集わない。先に行われた、修斗の川尻vs宇野の試合や、前日に開催されたDEEPは小さな会場だが、若手の選手たちを”リアル”が大好きな観客が熱気をもって見守っていた。そこには、表現するモノと求めるモノが一致した一体感があふれていた。次回、男祭りはSADAMEというが、本物を見極める情報も知識も今の格闘技が好きな観客たちは既に持ち合わせている。本当にPRIDEには『純度100%のピュアな世界最高峰のリング』であって欲しい。
最後のシウバの試合に救われた感が拭えない今大会、会場キャパを狭めた座席配置(2.5万収容)にしていたが、ほぼ満席状態であるものの、やはり、空席が見受けられた。客の反応は正直である。誰もが、是が非でも会場で観たい大会ではなかったということ。PRIDEという冠(かんむり)では、会場を埋め尽くす超満員にはできない。規模が大きくなればなるほど、興行の水準を保ちつつ、新しい事へのチャレンジは困難な作業だと理解はできるが、カードが未決定のまま早々にチケット販売し、言葉だけで観客と選手を大切しない夢のない場所に人は簡単に集わない。先に行われた、修斗の川尻vs宇野の試合や、前日に開催されたDEEPは小さな会場だが、若手の選手たちを”リアル”が大好きな観客が熱気をもって見守っていた。そこには、表現するモノと求めるモノが一致した一体感があふれていた。次回、男祭りはSADAMEというが、本物を見極める情報も知識も今の格闘技が好きな観客たちは既に持ち合わせている。本当にPRIDEには『純度100%のピュアな世界最高峰のリング』であって欲しい。
