【総括】
事前に胸躍らせて訪れた大会だけに観戦後は消化不良・胸焼け・二日酔い の全てが襲ってきたみたいな感覚ある、あるよ。格闘技には多々そういう事が起こる。
でも、初めて観たなら、もう、来ないだろうな。
誰が悪い訳でもない。
疲れ切った帰り道、869DADDYが面白い見解を
「不景気だから選手も勝たねば次が無い!と慎重に成り過ぎたのかも・・」
そうかもしれない。大規模でメジャーなリングは初出場な選手も多かった。
緊張したり、意気込み過ぎたり、慎重に成り過ぎたり、色んなことが悪い方に作用してしまったのだろう。
でも、本当に強いんですよ!この階級の日本人は!
5月の2ndラウンドに何とか願いを込めて。。。
で、今大会MVPは…ラウンドインターバルばかりで
大忙しだったDREAMガールでしょうな。
亀田大毅、試合の組み立てが出来ず攻撃も単調過ぎた。
局面を打開する為の策がない。序盤こそ鋭いジャブからリズムにのったコンビネーションによる攻撃をしていたが、中盤以降になると昔の亀田スタイルに戻ってしまう。VTRを見ているかの如く、ラウンド毎に変化はなく、大振りフックと単発ストレートだけの攻撃は王者に先を読まれ次第に掌握されていき、挙句に疲れだした王者に上手くクリンチで潰される。
これまでロートル選手としか手を合わせてない大毅の経験不足が露呈した試合だった。更にあの「厳重注意」が大毅にとってマイナスに作用し強引さが求められる局面でも正攻法で戦ってしまった。
でも、亀田スタイルらしい良いところもあった。
あれだけ王者の強烈なボディーブローを受けても倒れない屈強な肉体とスタミナ、そして精神力は素晴らしかった。反則行為による出場停止で虚勢されてしまった「やんちゃ」を今後は強(したた)かさに変えて備える必要がある。
それには場数を踏むしかない。
今、持ち合わせる強打とスタミナに「巧さ」を身に付ければ大抵のボクサーは太刀打ちできない。想定される全てのタイプと対戦してから再挑戦しても時間は充分にある。出場停止明けの試合後に大毅自身が発言していた様に日本、東洋太平洋王座を奪取を目指し歩めば頂点はそう遠くないと思える。
で、亀田父、少し弁えよ。色んな事を経験し人間としてもボクサーとしても強く大きく成長した息子達が浮かばれない。無期限ライセンス停止処分中にも拘らず、スパーリングしたり、周囲の注意も聞かずセコンドに詰め寄ったり、試合後、素直に敗北を認めた大毅の気持ちも察せずに判定を批判したり、その傍若無人ぶりは稚拙で哀れなり。
人一倍、子を思う気持ちが強いのは分かるが、それでは誰も認めてくれない。
省みた時、人は成長する。
敗戦を糧に悔しさをバネに大きく成長した息子の隣で「過ち」を認めず「非」を自覚できない父親がこれ以上、何を説くと言うのか。息子を勝たせたいのではなく、自分が勝ちたいだけ。
とにかく日本のマスコミ、特にTBSはスポーツでの親子鷹美談が好きである。しかし、親が過剰に介入するのは、子の成長と人格形成を阻害する。
ボクシング経験もない天下茶屋のゴンタが息子を独自理論の実験台にするのは、もう、「親のエゴ」でしかない。そんな亀田父の姿に辰吉丈'一郎の父上で亡くなられた辰吉粂二さんの言葉を思い出す。
「試合をしているのは息子じゃ。ワシが行くことはない。」
勇気を持って闘いに挑んでいるのは息子。
息子だからと親の自分が口出す事はもう何もない。
粂二さんは何度招待されても息子 丈'一郎の試合を会場で観戦する事はなかった。
でも、他の誰よりも息子を強く見守り支えていた。
それが親から子への正しい愛情であり、温かさだと思う。
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プロレスバカより愛を込めてプロレスバカより哀を込めて |
28ん 2009.07.14 |
2009年6月13日22時10分 三沢光晴永眠
あまりにも唐突で、あまりにもショッキングなニュースだった。
その日、私は飲み会の真っ最中。くだらない冗談を肴に宴を楽しんでいるところに、知人、友人からのメールでの報告が続く。
結局その日は事務所に夜中戻る。ネットにて情報収集。橋本真也の時もショックだったが、その時のスキャンダラスで不透明な情報とは違い、試合中のアクシデントということでプロレスバカとしてはショックも倍であった。
何故こんな事が起きてしまったのだろうか?
ここからは私の主観でしかないのだが、対総合格闘技への抵抗(もがき)がこういう結果を招いたに違いないと思えてならない。
プロレスはショーか?スポーツか?八百長か?真剣勝負か?
そんなこだわりやそれを明確にしたり、誤魔化したりすることに何の意味があるのだろうか?
「ショーであろうがなかろうが、あれだけのことをするためにあんなに身体を鍛えているからすごい。」そんなコメントさえ私は不要だと考える。プロレスはプロレスだ。それ以下でもそれ以上でもないのだ。
かつて力道山の時代。空手チョップだけで人が湧いた。
外人レスラーを倒す日本人(実際は在日韓国人だが)というシンプルな構図からか。筋書きのない真剣勝負ととらえていたからか。その真偽はわからない。何故なら私はその時代に生きていない。
私のリアルな体験から言うと、初代タイガーマスクの登場には興奮した一人だ。人間(常人)離れしたパフォーマンスに興奮したのだ。まるで超人をみるかのように。150キロのストレートを投げる投手に感じる興奮のような、それがある種プロアスリートを見るその感覚に近かったのはプロレスがスポーツというカテゴリーに属していたのかもしれない。
新しい時代が幕を開ける。総合格闘技の波だ。プロレスのグレーゾーンを見事払拭する真剣勝負という名のシンプルな戦い。プロレスラーがそこで強さを示せなかったことでますますショー的視点で隅へと追いやられていくプロレス。興行戦略からか、ハッスルなるものが現れ、ファイティングオペラと銘打ちショーであることを大々的にアピールする。真剣勝負=総合格闘技:ショー=プロレス。の完全2極化の戦略により、旧態からの私のいうところのプロレスというカテゴリーは完全に宙ぶらりんな状態にされてしまう。その中でおふざけではないプロレス。激しいプロレス。は対総合格闘技への抵抗(もがき)の中で活路を見出すしかなくなってしまったのである。
危険度、難易度の高い技が数多く編み出され、身体への負担、酷使があたりまえとなる。身体へのリスクと引き換えにレスラーはお客さんへのアピールを続ける。FMWのハヤブサ選手の試合中の事故の時にもかなり嫌な感じを受けたのを覚えている。本当のプロレスファンはそんなことを望んではいないと思う。プロレス大賞に選ばれた「小橋vs健介」のチョップ合戦による試合。それでも充分に感動し、涙できるのだ。
齋藤彰俊の家は嫌がらせの電話や手紙が届いているそうである。それを見かねた仲田部長が「選手は毎試合、死を覚悟して試合に臨んでいるので、誰のせいとかは無い。だからそういう行為は三沢本人も望まないので止めていただきたい。」という旨のコメントを発表した。そういうコメントこそ止めてもらいたい。死など覚悟していない。真剣にプロレスを行うという覚悟で選手はリングに上がってはいるが、そこに死を連動などさせていないはずだ。生死というリアリズムを発することでプロレスというビジネスのイメージを崩さないなどというのであれば、それは愚弄だ。対総合格闘技という呪縛から一刻も早く抜け出してもらいと願うばかりだ。
全日本プロレス社長武藤選手がコメントしていた。日頃「レスラーである以上死ぬ時はリングで死にたい。」と言っていたが、今回このようなことがあった以上、今後そんなことは言えなくなると・・・
楽しく激しく、プロレスはプロレスであり続けて欲しい。しかし、その行き着く先の究極が決して「死」ではないことだけは誤解せずにいて欲しい。激しさ=危険という誤訳が悲しみを生まないことを祈りたい。
三沢選手のご冥福を心より祈り、三沢選手の死を無駄にしないプロレスの未来を期待する。
プロフェッショナル修斗公式戦 修斗伝承
-Road to 20th Anniversary FINAL-
09.05.10 SUN @JCB HALL
Open 14:00 Start 16:00
-Road to 20th Anniversary FINAL-
09.05.10 SUN @JCB HALL
Open 14:00 Start 16:00
修斗とは 斗いを修めるまで果てぬ道
遡ること10数年、総合格闘技が認知される以前の時代
突如、リングに降臨した「月狼」という名のニホンオオカミは無敵を誇り、人々から犬神として神聖視された。
そんな月狼に魂を導かれし多くの少年が同亜種として牙狼となり其々、成長した者から外来種との壮絶なる斗いに身を投じ総合格闘技界で「修斗」の確固たる地位を祖先の教えと共に今日も守り抜いている。
威信と沽券を死守するのは容易いことではないが、永きに亘り覇権を成し遂げてこれた最大の要因は”掟”にある。
修斗という群れの掟は揺ぐこと無く、今以て誰もが同じ道程を歩まねば長に君臨する事は叶わない。
この平等たる掟こそが紛い者を生まず、本物の狼だけを育てあげ、二十年間も斗い抜いてこれた修斗の源である。一段、一段、精進して己と技を磨かねば頂点には、けして立てない。
それは年老いたカリスマ「月狼」にも平等に課せられた条件である。
追い越されることへの不安、到達できぬことへの苛立ち、先陣の立っていた月狼が殿(しんがり)を歩むとはファンも本人も想像し得なかった。気が付けば月狼は修斗、最後の純粋種となってしまった。
そんな月狼の目前には幾つもの抜け道が出てきた。それでも、月狼は「闘い」ではなく、「斗い」に拘り続け、与えられる事を拒み、奪い取ることにこそ価値があると、他の群狼たちに左右されることなく己を貫いてきた。
彼が斗い続ける限り修斗のリングからオオカミは絶滅しない。
だが、今回、月狼とってこれが最後の斗いとなるやもしれない。
だから信じる。月狼が頂に立ち長となりて高らかに吠える姿を。
僕にとっての修斗とは佐藤ルミナ以外にないのだから。
時代移ろえど月狼は死なず、満月の夜、悲願成就完遂す。
斗え、月狼、佐藤ルミナ
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闘議(とうぎ)DREAM.7 観戦記 |
u-spirit 2009.03.09 |
大会開始前、先日、他界したエリオ・グレイシーを偲んで縁のある中井祐樹と桜庭和志がマイクで追悼の挨拶。
そして全員で偉大なる柔術の父に黙祷を捧げる。
そして全員で偉大なる柔術の父に黙祷を捧げる。
<第1試合>フェザー級GP一回戦
●大塚隆史vsビビアーノ・フェルナンデス○
試合は終始フェルナンデスのペースだったが、1R目に不可解な”フィニッシュに繋がらない動き”だと押し込んでいたフェルナンデスにイエローが出る。会場もブーイング。
しかし、結果は一目瞭然。ちょっと不完全燃焼な試合だった。
●大塚隆史vsビビアーノ・フェルナンデス○
試合は終始フェルナンデスのペースだったが、1R目に不可解な”フィニッシュに繋がらない動き”だと押し込んでいたフェルナンデスにイエローが出る。会場もブーイング。
しかし、結果は一目瞭然。ちょっと不完全燃焼な試合だった。
<第2試合>フェザー級GP一回戦
●チェイス・ビービvsジョー・ウォーレン○
KIDも対戦したいと語ったビービの当て馬として、これがMMAのデビュー戦となるジョー・ウォーレンが組まれたはずだった…
ところが試合は開始意早々かペース配分無視のウォーレンのペース随所で膝を繰り出してビービが流血してTKO。大誤算?大金星?
●チェイス・ビービvsジョー・ウォーレン○
KIDも対戦したいと語ったビービの当て馬として、これがMMAのデビュー戦となるジョー・ウォーレンが組まれたはずだった…
ところが試合は開始意早々かペース配分無視のウォーレンのペース随所で膝を繰り出してビービが流血してTKO。大誤算?大金星?
<第3試合>フェザー級GP一回戦
●西浦“ウィッキー”聡生vsエイブル・カラム○
期待していたウィッキーさん。入場時から表情が硬くて嫌な予感。
カラムはタックル、掛け倒しなど多用な攻めを見せてグランドへ持ち込みポジション取りの上手さを見せる。ウィッキーはそれに対応し切れず1R目を落として、2R目の終盤でやっとクリーンヒットさせたが時既に遅し。日本人期待の星、2つめが散る。
●西浦“ウィッキー”聡生vsエイブル・カラム○
期待していたウィッキーさん。入場時から表情が硬くて嫌な予感。
カラムはタックル、掛け倒しなど多用な攻めを見せてグランドへ持ち込みポジション取りの上手さを見せる。ウィッキーはそれに対応し切れず1R目を落として、2R目の終盤でやっとクリーンヒットさせたが時既に遅し。日本人期待の星、2つめが散る。
<第4試合>ライト級ワンマッチ
○石田光洋vs中村大介●
中村大介にとって、これは勝たねば成らない一戦だった。
石田光洋にとって、これは背水の陣だった。
レスリングスタイルでタックルを決めパワーで押し込む石田に、中村が得意の腕がらみで対抗する。しかし、圧倒的なポジション取りを見せる石田と、グラウンドの膝とパウンドを被弾し続けた中村の方がジャッジには劣勢に写った。
だけど、こんな試合ではファンは石田を支持しないと思う。だって、面白くないんっすもん。
○石田光洋vs中村大介●
中村大介にとって、これは勝たねば成らない一戦だった。
石田光洋にとって、これは背水の陣だった。
レスリングスタイルでタックルを決めパワーで押し込む石田に、中村が得意の腕がらみで対抗する。しかし、圧倒的なポジション取りを見せる石田と、グラウンドの膝とパウンドを被弾し続けた中村の方がジャッジには劣勢に写った。
だけど、こんな試合ではファンは石田を支持しないと思う。だって、面白くないんっすもん。
<第5試合>ウェルター級ワンマッチ(74kg契約)
○青木真也vsデイビッド・ガードナー●
”やけくそ”と称された大黒柱の青木真也が連続参戦更新。
ガードナーは観客に手を振りながらアピールして散っていった。
やっと、スカッと一本勝ちの試合となって場内は安堵の空気となり2時間30分越の前半戦が終了。
○青木真也vsデイビッド・ガードナー●
”やけくそ”と称された大黒柱の青木真也が連続参戦更新。
ガードナーは観客に手を振りながらアピールして散っていった。
やっと、スカッと一本勝ちの試合となって場内は安堵の空気となり2時間30分越の前半戦が終了。
<第6試合>ライト級ワンマッチ
○川尻達也vsロス・エバネス●
煽りVTRで川尻は大晦日に当初対戦予定だった魔裟斗なら、もう一回MAXのルールに挑戦してもよい。戦極へ行ってしまった五味隆典との対戦も切望。場内盛り上がる。
エバネスは計量で契約体重をオーバーしていて、開始前からイエローカード。
川尻は打撃で相手を翻弄し、堪らずグラウンドに移行してきた所をバックからスリーパー極めて劇勝試合後マイクで計量パスできなかった相手に苦言し、JZカルバンとの次期王座挑戦者決定戦をアピール。
○川尻達也vsロス・エバネス●
煽りVTRで川尻は大晦日に当初対戦予定だった魔裟斗なら、もう一回MAXのルールに挑戦してもよい。戦極へ行ってしまった五味隆典との対戦も切望。場内盛り上がる。
エバネスは計量で契約体重をオーバーしていて、開始前からイエローカード。
川尻は打撃で相手を翻弄し、堪らずグラウンドに移行してきた所をバックからスリーパー極めて劇勝試合後マイクで計量パスできなかった相手に苦言し、JZカルバンとの次期王座挑戦者決定戦をアピール。
<第7試合>フェザー級GP一回戦
○前田吉朗vsミカ・ミラー●
長身のミカ・ミラーのラバーガード~オモプラッタに前田は攻めあぐね苦戦。
タックル~テイクダウン分のポイント評価?で前田はからくも勝利というかここまで殆どフルラウンド判定ばかりだと疲れてきた。
4時間10分経過した会場は疲れて居眠りが続出。
○前田吉朗vsミカ・ミラー●
長身のミカ・ミラーのラバーガード~オモプラッタに前田は攻めあぐね苦戦。
タックル~テイクダウン分のポイント評価?で前田はからくも勝利というかここまで殆どフルラウンド判定ばかりだと疲れてきた。
4時間10分経過した会場は疲れて居眠りが続出。
<第8試合>フェザー級GP一回戦
○高谷裕之vsキム・ジョンウォン●
何故か?高谷はいつもより手数少な目、動き慎重。1R終盤にラッシュでダウン寸前まで追い込むも仕留めきれずに2R突入。2R開始早々にやっと沈めて一安心。
○高谷裕之vsキム・ジョンウォン●
何故か?高谷はいつもより手数少な目、動き慎重。1R終盤にラッシュでダウン寸前まで追い込むも仕留めきれずに2R突入。2R開始早々にやっと沈めて一安心。
<第9試合>フェザー級GP一回戦
○今成正和vs山本篤●
今大会、今成は”足関十段”改め「妖怪足極め」煽りVTRも格好良く、会場の歓声もこの日一番で観客の無言の期待が木霊する。
「最後は気持ちよく一本で!」ところが妖怪が山本に幾度もアタックするも足は取れず腕ばかり。そして会場中の願いは届かず最後まで噛み合わず。
今成先生までも判定決着。
○今成正和vs山本篤●
今大会、今成は”足関十段”改め「妖怪足極め」煽りVTRも格好良く、会場の歓声もこの日一番で観客の無言の期待が木霊する。
「最後は気持ちよく一本で!」ところが妖怪が山本に幾度もアタックするも足は取れず腕ばかり。そして会場中の願いは届かず最後まで噛み合わず。
今成先生までも判定決着。
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闘議(とうぎ)運という魔物 -K-1 MAX 2009 JAPAN トーナメント- |
u-spirit 2009.03.04 |
地上波でほぼ市民権を得た感のある、このカテゴリー。
少し前まで軽中量級の立ち技系の大会の客層と言えば柄の悪い中年、コアな格闘技ファン、選手関係者、そして、招待客。会場の女性と言えば夜の蝶か選手の彼女。そんな殺伐とした空気はまるで後楽園ホールにいてココは歌舞伎町か?と感じる雰囲気だった。
ところが、K−1MAXのお陰で若年層、特に女性ファンが急増し挙って来場するようになり、その現象に一番、面食らったのはマサト以外の黄色い声援など無縁の世界で過ごしてきた出場選手達だっただろう。キックボクシングの大会が地上波のゴールデンで流れている現状に時代とは常に変化していくものだと思わされる。
そして、今回、闘うコスプレイヤー長島”自演乙”雄一郎が参戦したことで「新たなるコアな客層も来場しています。」とのコメントと共にコスプレイヤーの映像がゴールデンタイムに流れるという歴史的な日に。
そもそも格闘技マニアとコスプレを含むアニメマニアは分析・妄想・陶酔を繰り返すなどの共通項が多く、実際、アニメ好きで格闘技好きと言う人も少なくない。
確かに来場したコスプレイヤー達はライブは初めてだったかもしれないが、ウチワやタオルを持って試合そっちのけで選手個人にしか関心のないキャーキャーと叫ぶギャル達よりはルールや選手について、特技の分析・妄想を活かし詳細な情報に精通していたりするんだろう。
長島選手の特異な入場は賛否両論あるが、リング上でコールされる前に間に合うように急いでタイツを脱いでる姿や、試合前に対戦相手と対峙しても目を合わせぬ姿を見てシャイで御人好しな人間性を見た。
本来、選手としても新日本キックでは無敗でMAXまで登りつめた実力はホンモノで谷川氏の称した「たて拳」所謂、日本拳法の”直突き”は彼の必殺技であり、ボクシング類などのパンチとは異なり肩を回転させずにノーモーションで繰り出される。その姿は放送の解説で擬えられた渡辺二郎より、古いビデオで見た伝説のキックボクサー元K−1レフリー猪狩元秀を彷彿とさせ対戦相手に直突きは見事にヒットしており、彼の無敗記録が伊達ではない事をMAXの観客に見せ付けた。
そして、長島選手について、どうしても記しておきたいのは、彼が今大会、偶発的であるが反則攻撃を2度も受け深刻なダメージを負ってしまったこと。
1試合目の肘、2試合目のバッティング、それでも彼は心折れる事なく闘い続け、相手に敬意を表してリングを降り、引揚げる途中の通路にて初めての敗戦に蹲って泣き崩れ悔しさを滲ませた。
その光景はあまりに気の毒なり。
コスプレヤーに偏見はあるかもしれないが、リング上の彼は立派なファイターだった。だからこそ彼が王者となる日がそう遠くない気がした。
そんな不運もあれば、対照的に幸運を手にした選手もいた。
一回戦敗退という失態から相手の鼻骨骨折という幸運により、繰上げ復活となった城戸康裕。しかし、それ以上の幸運に恵まれたのが城戸選手を迎え撃った小比類巻太信。
復活で次戦に駒を進めるも初戦で深刻なダメージを負っていた城戸選手に活路を見出す余力は残っておらず、小比類巻選手が順当に仕留めて復活をアピール。この試合を勝ち上がった小比類巻選手はそのまま優勝し世界トーナメント出場権を獲得した。
ここ数年、惜敗、惨敗、完敗と負け続きで、出口の見えない丼底で、もがき苦しみ何とか過去の知名度だけで首の皮一枚を繋げ、日本代表トーナメントにも滑り込み的、出場が否めなかった小比類巻選手。
強くなれるならと所属ジムも名前も変えた男の見事な復活劇!と賞賛したいところだが少し”不甲斐無い”試合内容だった。
以前のライバルであった現MAX世界王者の魔裟斗は解説席に陣取り各選手の長所・短所を的確に語り、格の違いを闘わずして見せつけていたし、もう一人のエース、佐藤嘉洋はスーパーファイトで完勝して試合内容で格の違いを見せ付けた。前者2人と比較すると小比類巻選手は実力差があるように見受けられた。
先に述べた長島選手以外にも新鋭が続々と頭角を現した今大会、前年王者の城戸選手でさえ、初戦敗退という結果に競技として繁栄し裾野が広がるということは、選手層が拡充される分だけ、下克上のサイクルも短くなるという現実を目の当たりさせられた。
選手間の生き残りを賭けたサバイバルは今後、より一層過酷となっていくだろう。
運も実力の内とは言うものの、そんな中で生き残っていける力強さを今回の小比類巻太信という男に感じる事はできなかった。計り知れないオーラというか輝きを感じられなかった。
果して、それが要らぬ心配なのかは秋の世界トーナメントで明らかとなる。
少し前まで軽中量級の立ち技系の大会の客層と言えば柄の悪い中年、コアな格闘技ファン、選手関係者、そして、招待客。会場の女性と言えば夜の蝶か選手の彼女。そんな殺伐とした空気はまるで後楽園ホールにいてココは歌舞伎町か?と感じる雰囲気だった。
ところが、K−1MAXのお陰で若年層、特に女性ファンが急増し挙って来場するようになり、その現象に一番、面食らったのはマサト以外の黄色い声援など無縁の世界で過ごしてきた出場選手達だっただろう。キックボクシングの大会が地上波のゴールデンで流れている現状に時代とは常に変化していくものだと思わされる。
そして、今回、闘うコスプレイヤー長島”自演乙”雄一郎が参戦したことで「新たなるコアな客層も来場しています。」とのコメントと共にコスプレイヤーの映像がゴールデンタイムに流れるという歴史的な日に。
そもそも格闘技マニアとコスプレを含むアニメマニアは分析・妄想・陶酔を繰り返すなどの共通項が多く、実際、アニメ好きで格闘技好きと言う人も少なくない。
確かに来場したコスプレイヤー達はライブは初めてだったかもしれないが、ウチワやタオルを持って試合そっちのけで選手個人にしか関心のないキャーキャーと叫ぶギャル達よりはルールや選手について、特技の分析・妄想を活かし詳細な情報に精通していたりするんだろう。
長島選手の特異な入場は賛否両論あるが、リング上でコールされる前に間に合うように急いでタイツを脱いでる姿や、試合前に対戦相手と対峙しても目を合わせぬ姿を見てシャイで御人好しな人間性を見た。
本来、選手としても新日本キックでは無敗でMAXまで登りつめた実力はホンモノで谷川氏の称した「たて拳」所謂、日本拳法の”直突き”は彼の必殺技であり、ボクシング類などのパンチとは異なり肩を回転させずにノーモーションで繰り出される。その姿は放送の解説で擬えられた渡辺二郎より、古いビデオで見た伝説のキックボクサー元K−1レフリー猪狩元秀を彷彿とさせ対戦相手に直突きは見事にヒットしており、彼の無敗記録が伊達ではない事をMAXの観客に見せ付けた。
そして、長島選手について、どうしても記しておきたいのは、彼が今大会、偶発的であるが反則攻撃を2度も受け深刻なダメージを負ってしまったこと。
1試合目の肘、2試合目のバッティング、それでも彼は心折れる事なく闘い続け、相手に敬意を表してリングを降り、引揚げる途中の通路にて初めての敗戦に蹲って泣き崩れ悔しさを滲ませた。
その光景はあまりに気の毒なり。
コスプレヤーに偏見はあるかもしれないが、リング上の彼は立派なファイターだった。だからこそ彼が王者となる日がそう遠くない気がした。
そんな不運もあれば、対照的に幸運を手にした選手もいた。
一回戦敗退という失態から相手の鼻骨骨折という幸運により、繰上げ復活となった城戸康裕。しかし、それ以上の幸運に恵まれたのが城戸選手を迎え撃った小比類巻太信。
復活で次戦に駒を進めるも初戦で深刻なダメージを負っていた城戸選手に活路を見出す余力は残っておらず、小比類巻選手が順当に仕留めて復活をアピール。この試合を勝ち上がった小比類巻選手はそのまま優勝し世界トーナメント出場権を獲得した。
ここ数年、惜敗、惨敗、完敗と負け続きで、出口の見えない丼底で、もがき苦しみ何とか過去の知名度だけで首の皮一枚を繋げ、日本代表トーナメントにも滑り込み的、出場が否めなかった小比類巻選手。
強くなれるならと所属ジムも名前も変えた男の見事な復活劇!と賞賛したいところだが少し”不甲斐無い”試合内容だった。
以前のライバルであった現MAX世界王者の魔裟斗は解説席に陣取り各選手の長所・短所を的確に語り、格の違いを闘わずして見せつけていたし、もう一人のエース、佐藤嘉洋はスーパーファイトで完勝して試合内容で格の違いを見せ付けた。前者2人と比較すると小比類巻選手は実力差があるように見受けられた。
先に述べた長島選手以外にも新鋭が続々と頭角を現した今大会、前年王者の城戸選手でさえ、初戦敗退という結果に競技として繁栄し裾野が広がるということは、選手層が拡充される分だけ、下克上のサイクルも短くなるという現実を目の当たりさせられた。
選手間の生き残りを賭けたサバイバルは今後、より一層過酷となっていくだろう。
運も実力の内とは言うものの、そんな中で生き残っていける力強さを今回の小比類巻太信という男に感じる事はできなかった。計り知れないオーラというか輝きを感じられなかった。
果して、それが要らぬ心配なのかは秋の世界トーナメントで明らかとなる。
