■超人を感じた最終日
いや、まいったね。地上波のテレビ中継。
棟田や塚田の試合放映が決勝戦だけってどういうこと?と、言いたいところですが、いや、それは谷さんに失礼ってもんですな。それぐらいの試合でした。何試合も延長戦となりましたが、彼女の試合には、これまでの男女の階級で感じていたヒヤヒヤ感がない。なんなんでしょうかね。試合を観ていて、『やられる!!』と思うところが皆無なんです。もう、名人、いや、達人、いやはや、超人ですわ。尊敬という言葉以外見つからないです。
また、棟田選手。おめでとうございます!!無差別級はオリンピックでは実施されない階級なので、各国の一線級は出場していないということはあるのかもしれませんが、それでも日本国内では、五輪重量級代表の最右翼となったと言っていいでしょう。これで来年の全日本選手権がさらに楽しみになりました。
さて、今回は日本にとっては厳しい大会となってしまいました。もちろん、審判団のスキルや、ルール解釈の違いなどの問題がありましたが、それが世界の舞台で実施されているJUDOなわけです。世界選手権や、オリンピックに出場する以上、そこに対応していくしかないんです。
アテネでの成功で手に入れた最高の土地。そこの住人たちは、その土地の外側へ目を向ける事に対して、少々怠慢だったのかも知れないですね。世界は、強烈なスピードで変化していっています。気がついた時には外側での発言権も失い、時代の流れに取り残されていた。。。といった感じでしょうか、今回の世界柔道は。
ただ、日本柔道は何回もこんな苦境を乗り越えてきました。次のオリンピックまでにはもう1年ありませんが、今回の結果に対する総括をまとめ、総力を挙げて対策に取り組んでいただきたいですね。谷や棟田が金メダル取ったから、よかったよかったで済ませたら絶対ダメですよ!!!
頑張れ、ニッポンJUDO!!
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Hero's Eye世界との差を、そして今後を ~070914_世界柔道~ |
Hero 2007.10.15 |
■いよいよ開幕です
いや〜、まいったね。なにがまいったって、いよいよ明日から世界柔道が始まるんですよ。
北京オリンピック前年のこの大会、日本柔道界にとっては非常に重要なものになります。というのも、2003年の大阪大会で大活躍した日本勢が、勢いをそのまま翌年のアテネ五輪で爆発させたのは記憶に新しいところですからね。
今回の大会、谷や井上の復活が注目されているようですが、私は個人的に男子の軽中量級に注目しています。秋本選手や金丸選手に是非結果を出していただきたい。大きな大会ではメダルから遠ざかっている階級ですからね。
さて、初日に出場する日本人選手ですが、
男子100kg級:鈴木桂治 選手
男子100kg超級:井上康生 選手
女子78kg級:中澤さえ 選手
女子78kg超級:塚田真希 選手
初日からなんと五輪金メダリストが3名も登場します。スタートダッシュに期待しましょう。
いや〜、まいったね。なにがまいったって、いよいよ明日から世界柔道が始まるんですよ。
北京オリンピック前年のこの大会、日本柔道界にとっては非常に重要なものになります。というのも、2003年の大阪大会で大活躍した日本勢が、勢いをそのまま翌年のアテネ五輪で爆発させたのは記憶に新しいところですからね。
今回の大会、谷や井上の復活が注目されているようですが、私は個人的に男子の軽中量級に注目しています。秋本選手や金丸選手に是非結果を出していただきたい。大きな大会ではメダルから遠ざかっている階級ですからね。
さて、初日に出場する日本人選手ですが、
男子100kg級:鈴木桂治 選手
男子100kg超級:井上康生 選手
女子78kg級:中澤さえ 選手
女子78kg超級:塚田真希 選手
初日からなんと五輪金メダリストが3名も登場します。スタートダッシュに期待しましょう。
■悔しく残念な初日
いや、まいったね。柔道のジャッジ問題は今に始まった事じゃないですが、こういう大きな大会で同じ事が繰り返されてしまうのは、本当にやりきれないですよ。
会場も主審も、誰もが『鈴木の一本勝ち』と思っていたのですがね。北京へ向けて気持ちを盛り返していくのは、容易ではないでしょう。
一方の井上、厳しくなりましたね。2回戦で破れたリネールは18歳でした。井上は29歳、北京の時点では30歳になっているわけです。100kg超級という階級で、この年齢で。北京で有終を飾るには、想像を絶するような日々を過ごす必要がありそうです。それに耐えれるのでしょうか。
女子は中澤、塚田ともに前回大会と同じく決勝で、しかも同じ相手に破れました。んー、安定していると言えばそれまでですが、さらに対策が必要とも言えるでしょう。
初日は女子は悔しく、男子は残念な結果に終わってしまいましたが、2日目の出場選手
男子81kg級:塘内将彦 選手
男子90kg級:泉浩 選手
女子63kg級:谷本歩実 選手
女子70kg超級:岡明日香 選手
泉と谷本のメダリストに期待しましょう。
いや、まいったね。柔道のジャッジ問題は今に始まった事じゃないですが、こういう大きな大会で同じ事が繰り返されてしまうのは、本当にやりきれないですよ。
会場も主審も、誰もが『鈴木の一本勝ち』と思っていたのですがね。北京へ向けて気持ちを盛り返していくのは、容易ではないでしょう。
一方の井上、厳しくなりましたね。2回戦で破れたリネールは18歳でした。井上は29歳、北京の時点では30歳になっているわけです。100kg超級という階級で、この年齢で。北京で有終を飾るには、想像を絶するような日々を過ごす必要がありそうです。それに耐えれるのでしょうか。
女子は中澤、塚田ともに前回大会と同じく決勝で、しかも同じ相手に破れました。んー、安定していると言えばそれまでですが、さらに対策が必要とも言えるでしょう。
初日は女子は悔しく、男子は残念な結果に終わってしまいましたが、2日目の出場選手
男子81kg級:塘内将彦 選手
男子90kg級:泉浩 選手
女子63kg級:谷本歩実 選手
女子70kg超級:岡明日香 選手
泉と谷本のメダリストに期待しましょう。
■今後を考えさせられた二日目
いや〜、まいったね。二日目を終わっても、男子はメダルなしですよ。
泉は先輩二人が疑惑の判定で破れたショックを引きずっているように思えました。日本が不利を受けているという気持ちが、戦う前からあったのではないでしょうかね。 確かに、日本人からすれば今回のジャッジングには『?』マークなんですが、それを戦った本人がエクスキューズのように使うのも、ボクからすると『?』マークなんです。嘘でもいいから、審判のせいにはしてほしくないなと。いや、選手は本当にやりきれない気持ちからそういう言葉がでるんでしょうけどね。
ただ、この審判の質は、来年の北京でも変わらないと思います。国際柔道連盟内ではすでに、日本人の発言権はないわけですから。となると、このレベルの審判であっても勝つ柔道をする必要があります。ポイントを稼ぐ柔道をするのか、はたまた、一本を取る技にさらに磨きをかけるのに加えて、その決めの甘さを解消するのか。まぁ、日本柔道が選択するのは後者しかないでしょうが。
女子は二日連続でメダル獲得です。谷本は相当悔しかったみたいですが、よくがんばって銅メダルをとったと思いますよ。決勝戦に進出すれば負けても貰える銀メダルよりも、一度負けてからでも気持ちを途切らせないで、最後は勝たないと貰えない銅メダルのほうが価値があると個人的には思うので。
さて、明日はボクが個人的に注目している、秋本、金丸の両選手が出場してきます。この階級でメダルが欲しいですね、男子は。
男子66kg級:秋本啓之 選手
男子73kg級:金丸雄介 選手
女子52kg級:西田優香 選手
女子57kg級:佐藤愛子 選手
会場は日系人が多いブラジルということもあってか、日本人に対してとても温かいように感じます。その声に応えてこそ、日本柔道だよ。がんばれ、ニッポン!!
いや〜、まいったね。二日目を終わっても、男子はメダルなしですよ。
泉は先輩二人が疑惑の判定で破れたショックを引きずっているように思えました。日本が不利を受けているという気持ちが、戦う前からあったのではないでしょうかね。 確かに、日本人からすれば今回のジャッジングには『?』マークなんですが、それを戦った本人がエクスキューズのように使うのも、ボクからすると『?』マークなんです。嘘でもいいから、審判のせいにはしてほしくないなと。いや、選手は本当にやりきれない気持ちからそういう言葉がでるんでしょうけどね。
ただ、この審判の質は、来年の北京でも変わらないと思います。国際柔道連盟内ではすでに、日本人の発言権はないわけですから。となると、このレベルの審判であっても勝つ柔道をする必要があります。ポイントを稼ぐ柔道をするのか、はたまた、一本を取る技にさらに磨きをかけるのに加えて、その決めの甘さを解消するのか。まぁ、日本柔道が選択するのは後者しかないでしょうが。
女子は二日連続でメダル獲得です。谷本は相当悔しかったみたいですが、よくがんばって銅メダルをとったと思いますよ。決勝戦に進出すれば負けても貰える銀メダルよりも、一度負けてからでも気持ちを途切らせないで、最後は勝たないと貰えない銅メダルのほうが価値があると個人的には思うので。
さて、明日はボクが個人的に注目している、秋本、金丸の両選手が出場してきます。この階級でメダルが欲しいですね、男子は。
男子66kg級:秋本啓之 選手
男子73kg級:金丸雄介 選手
女子52kg級:西田優香 選手
女子57kg級:佐藤愛子 選手
会場は日系人が多いブラジルということもあってか、日本人に対してとても温かいように感じます。その声に応えてこそ、日本柔道だよ。がんばれ、ニッポン!!
■世界との差を感じた三日目
ん〜〜〜、まいったね。
一番期待していた秋本選手。残念ながら、4回戦敗退。スタミナ切れですかね。試合中盤からは前に出れなくなってましたね。直前にケガがありましたが、その影響で体力面の強化が足りなかったのかもですな。今後の課題でしょう。まだ21歳ですからね、いい経験になったと思います。
その他の3名はみんな揃って銅メダル獲得。金丸選手は、今回の男子メダル第一号となりました。あまりそういうプレッシャーはなかったでしょうけどね。ただ、やっぱりこの階級は世界との差を感じます。厳しいだろうなぁ、北京も。
それにしても、ケースンヒ。強い、強すぎるよ、インチキでしょぉ〜。ありゃ、勝てん。盤石だわ。
で、明日はもう最終日です。
男子63kg級:江種辰明 選手
男子無差別級:棟田康幸 選手
女子48kg級:谷亮子 選手
女子無差別級:塚田真希 選手
はい、注目はYAWARAママなんでしょうけど、棟田選手に期待しましょう。男子で金メダルゼロはきついで、ホンマ。棟田よ、優勝して北京の100kg超級代表争いの主役になったれ!!
ん〜〜〜、まいったね。
一番期待していた秋本選手。残念ながら、4回戦敗退。スタミナ切れですかね。試合中盤からは前に出れなくなってましたね。直前にケガがありましたが、その影響で体力面の強化が足りなかったのかもですな。今後の課題でしょう。まだ21歳ですからね、いい経験になったと思います。
その他の3名はみんな揃って銅メダル獲得。金丸選手は、今回の男子メダル第一号となりました。あまりそういうプレッシャーはなかったでしょうけどね。ただ、やっぱりこの階級は世界との差を感じます。厳しいだろうなぁ、北京も。
それにしても、ケースンヒ。強い、強すぎるよ、インチキでしょぉ〜。ありゃ、勝てん。盤石だわ。
で、明日はもう最終日です。
男子63kg級:江種辰明 選手
男子無差別級:棟田康幸 選手
女子48kg級:谷亮子 選手
女子無差別級:塚田真希 選手
はい、注目はYAWARAママなんでしょうけど、棟田選手に期待しましょう。男子で金メダルゼロはきついで、ホンマ。棟田よ、優勝して北京の100kg超級代表争いの主役になったれ!!
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闘議(とうぎ)ミドル級T決勝戦観戦記_後編 ~070917_HERO'S~ |
u-spirit 2007.10.04 |
前編より続き
休憩明け。この日、来場していたもう1人の生けるレジェンド”ヒクソン・グレイシー”がマイクを持ってリングイン。
「リングに立つと血が騒ぐ」
「次に皆様に会う時は選手として」
「近い将来、このリングに…。」
との”ウルトラリップサービス”も会場は思った程、盛り上がらず微妙な空気が漂う。10代〜20代のKIDや宇野を目当てに来場した娘さんたちは皆、一様にポッカーン。「オッサン、誰?何を言ってんの?」状態けれど、老いても、闘わずしても、未だ”最強”の称号を維持し続けるこの”オッサン”は、過去、日本格闘技界の”至宝”と呼ばれた多くの選手を尽く退けてきた。故に本当の”グレイシー越え”は、未だ完遂されていない。日本格闘技界がグレイシーを越える日、それは、ホイスやホイラーやハイアンではく、誰も疑う余地の無い”象徴”ヒクソンを倒した日が訪れたその時。この”夢”そのものが、MMAが急激に進化した現在では、ただの”幻想”かもしれない。世界を見渡しても、これ程、グレイシー一族に執着している国は今時、ニッポンだけだ。だから、今、ヒクソンを倒しても、その選手は”地上最強”の称号を得られない。精精、”ロートルなヒクソンを倒した男”と呼ばれるだけ。でも、UWFを知る者にとって、この”仇打ち”の価値は、今でも充分に意味がある。失ったものを、あの日を取り戻すには”ヒクソン”を倒すしか術はない。
休憩明け。この日、来場していたもう1人の生けるレジェンド”ヒクソン・グレイシー”がマイクを持ってリングイン。
「リングに立つと血が騒ぐ」
「次に皆様に会う時は選手として」
「近い将来、このリングに…。」
との”ウルトラリップサービス”も会場は思った程、盛り上がらず微妙な空気が漂う。10代〜20代のKIDや宇野を目当てに来場した娘さんたちは皆、一様にポッカーン。「オッサン、誰?何を言ってんの?」状態けれど、老いても、闘わずしても、未だ”最強”の称号を維持し続けるこの”オッサン”は、過去、日本格闘技界の”至宝”と呼ばれた多くの選手を尽く退けてきた。故に本当の”グレイシー越え”は、未だ完遂されていない。日本格闘技界がグレイシーを越える日、それは、ホイスやホイラーやハイアンではく、誰も疑う余地の無い”象徴”ヒクソンを倒した日が訪れたその時。この”夢”そのものが、MMAが急激に進化した現在では、ただの”幻想”かもしれない。世界を見渡しても、これ程、グレイシー一族に執着している国は今時、ニッポンだけだ。だから、今、ヒクソンを倒しても、その選手は”地上最強”の称号を得られない。精精、”ロートルなヒクソンを倒した男”と呼ばれるだけ。でも、UWFを知る者にとって、この”仇打ち”の価値は、今でも充分に意味がある。失ったものを、あの日を取り戻すには”ヒクソン”を倒すしか術はない。
第8試合 85kg契約
桜庭和志×柴田勝頼
桜庭和志×柴田勝頼
柴田はミノワマンをも凌ぐ”猛ダッシュ”勢い余って転倒して、吠えながらリングイン。このテンションはプロレスラーらしくて好きだ。だけど、格闘家として試合に挑むスタイルとしては、好ましくないだろう。そして、桜庭の入場時に流れた煽りVTRは、コミカルで真剣勝負に挑む際、神妙になりがちな空気を笑いで和ませ、試合前から柴田を煙に巻く。(残念ながら地上波ではカット)サクはこれまでのショートスパッツではなく、珍しくキックパンツスタイル。しかも指先は人差し指以外、全指、テーピングを施している。滑り止め対策か?古傷である両膝のガッチリテーピングと合わせ、やる前から痛々しくて既に負傷者の如し。試合前、ヒクソンから両者に花束贈呈、柴田は受け取ると即座に客席へと放り投げる。流石にヒクソンもこれには怪訝な顔。
試合は、元師匠の名付けた桜庭得意の高速片足タックル”サックル”が早々に決まり、難なく柴田をテイクダウン。ところが、柴田は下からサクの側頭部にパンチを躊躇無く、何発も入れる。サクはスイープとパスを繰り返し、自在に下の柴田を押さえ込む。ココでさっきのお返しとばかりにサクはキレ気味で平手とパンチで上から柴田を殴り続ける。スタミナをロスし、ダメージ蓄積で”返す”動きの止まった柴田の右腕を取り、足を跨いでフィニッシュへと移行するサク。柴田も両足でフックして、クラッチを切られまいと懸命に凌ぐ。それでもサクは支点をズラして、クラッチを切りガッチリ極めてタップアウトを奪う。試合後、サクは柴田をポンポンと叩き、健闘を称え合った。柴田は座礼にて意思を伝える。サクも座礼で応え、互いに言葉を交わす。さっきまで殴り合っていたけれど、別に憎み合っていた訳じゃない。互いを認め合い、礼に始まり、礼に終わる。”礼節”を重んじる”武道”に通じるこの競技と選手の姿をワーキャーと騒ぐだけでなく、しっかり観ていて欲しいと願う。果たしてサクとUWFの終着先は船木戦か?ヒクソン戦か?
試合は、元師匠の名付けた桜庭得意の高速片足タックル”サックル”が早々に決まり、難なく柴田をテイクダウン。ところが、柴田は下からサクの側頭部にパンチを躊躇無く、何発も入れる。サクはスイープとパスを繰り返し、自在に下の柴田を押さえ込む。ココでさっきのお返しとばかりにサクはキレ気味で平手とパンチで上から柴田を殴り続ける。スタミナをロスし、ダメージ蓄積で”返す”動きの止まった柴田の右腕を取り、足を跨いでフィニッシュへと移行するサク。柴田も両足でフックして、クラッチを切られまいと懸命に凌ぐ。それでもサクは支点をズラして、クラッチを切りガッチリ極めてタップアウトを奪う。試合後、サクは柴田をポンポンと叩き、健闘を称え合った。柴田は座礼にて意思を伝える。サクも座礼で応え、互いに言葉を交わす。さっきまで殴り合っていたけれど、別に憎み合っていた訳じゃない。互いを認め合い、礼に始まり、礼に終わる。”礼節”を重んじる”武道”に通じるこの競技と選手の姿をワーキャーと騒ぐだけでなく、しっかり観ていて欲しいと願う。果たしてサクとUWFの終着先は船木戦か?ヒクソン戦か?
第9試合 63kg契約
山本“KID”徳郁×ビビアーノ・フェルナンデス
山本“KID”徳郁×ビビアーノ・フェルナンデス
この試合、ビビアーノもKIDも異次元だった。でも、それを上回る異次元を繰り広げたのは”ヌル塗る事件”で一躍有名になった梅木レフリー。今回はあまりに滑稽である。ジャッジミスや勘違いってレベルを通り越していた。状況判断力が無さ過ぎる。試合中、KIDも呆れ顔で苦笑い。もう少しで名勝負が”迷勝負”になるところ。「今回、凌げた事で、寝技でも自信がついた」試合後のKIDのコメントが全てを物語っていた。僕は今回、KIDの一本負けを予想していた。ビビアーノの強さは、一般的に認識されていないが、柔術家としては、世界でも屈指のツイスター。グレイシーバッハらしからぬw積極的なスタイルでテクニックと対応力はトップクラス。本当の天才だ。そのビビアーノの猛攻を凌いだKIDの実力は、とんでもなく凄い。会場では、試合後のマイクパフォーマンスの際、判定勝利への不満からか?「言い訳するな!」と心無い野次が飛んだが、対戦相手が”ビビアーノ”だった事を考慮すれば、文句の付る余地など皆無、正に天晴れだ!そりゃ、自信も付くよ。
第10試合 ミドル級トーナメント決勝戦
J.Z.カルバン×アンドレ・ジダ
J.Z.カルバン×アンドレ・ジダ
相変わらず入場時間の長いブラジリアン2人放送時間の迫る編集スタッフの心中を思うと「早よ、上がれ!」と言いたくなる。開始早々、CB仕込みの回転の速いジダのスイングフックをJ.Z.が何発か喰らい、グラついた王者に、新星は猛ラッシュをかける。このまま新王者が決まるのか?と思えた次の瞬間、J.Z.は電光石火のタックルを決める。ジダも粘っていたが、跳ねのけ起き上がろうとして伸びた腕をJ.Z.が見事にキャッチして引き込み、回転しながらアームバーで決する。J.Z.はスタンド主体の選手だと思われがちだが、そもそもATT(BTT)の所属。グラウンドテクも相当なもの。総合メジャージム対決はATT(BTT)に軍配が上がった。3年前とは別人だ。
【大会総括】
良くも悪くも、HERO'Sにとって分岐点となる大会だった。”冗談みたいない団体”と揶揄されてきたが、選手だけでなく、掲げていた”MMA ICON”として大会そのものも、日本の砦となって欲しい。事実、集客は前大会を遥かに凌いでいたし、ミーハーな女性客だけでなく、カードや参戦選手と共に再開されないPRIDEのファンも多く来場していた。だから、ココからが正念場である。質の良いコンテンツと注目を浴びるマッチメイク。この対極な事案を如何に両立するかで、HERO'Sに本当のHEROが生まれ来るだろう。しっかし、娘さんたちは、ワーキャーと元気にうるさい。まぁ、彼女達も今や大事なファンだ。ガマンがまん。
良くも悪くも、HERO'Sにとって分岐点となる大会だった。”冗談みたいない団体”と揶揄されてきたが、選手だけでなく、掲げていた”MMA ICON”として大会そのものも、日本の砦となって欲しい。事実、集客は前大会を遥かに凌いでいたし、ミーハーな女性客だけでなく、カードや参戦選手と共に再開されないPRIDEのファンも多く来場していた。だから、ココからが正念場である。質の良いコンテンツと注目を浴びるマッチメイク。この対極な事案を如何に両立するかで、HERO'Sに本当のHEROが生まれ来るだろう。しっかし、娘さんたちは、ワーキャーと元気にうるさい。まぁ、彼女達も今や大事なファンだ。ガマンがまん。
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闘議(とうぎ)ミドル級T決勝戦観戦記_前編 ~070917_HERO'S~ |
u-spirit 2007.09.27 |
開幕は前のオープニングファイト3試合が長引き15分遅れでスタート。会場の客入りはKID効果もあり、開始前から9割方の座席が埋まっていた。(後に12,310名と場内で発表あり)
先ずは、日明兄さんがカール・ゴッチ先生の遺影を胸に抱き、会場全員で10カウントの黙とうから。偉大なるカール・ゴッチの意志を継ぐ男達よ!との日明兄さんの掛け声で開幕。
先ずは、日明兄さんがカール・ゴッチ先生の遺影を胸に抱き、会場全員で10カウントの黙とうから。偉大なるカール・ゴッチの意志を継ぐ男達よ!との日明兄さんの掛け声で開幕。
第1試合 リザーブファイト
宮田和幸×ハービー・ハラ
宮田和幸×ハービー・ハラ
前回同様、宮田のポテンシャルが存分に出た試合だった。ハービーは入場コスチュームと入場曲の選曲が光っただけに、実力の方に疑問符が残る。宮田が2連勝できた理由をあえて探すなら、たった2週間の修行だけで、ムエタイを習得したとは言い難いが、自身の打撃向上よりも、KID戦で受けた膝蹴りの”トラウマ”を克服する事に成功し、飛び込む勇気を取り戻したのだろう。それにしても、あんなに綺麗なアームバーは久しぶりに見た。
第2試合 ミドル級トーナメント準決勝戦
宇野薫×アンドレ・ジダ
宇野薫×アンドレ・ジダ
”THREE BRAZILIANS & ONE JAPANESE”となってしまった大会の準決勝、日本最後の砦となりし、宇野薫は黄色い声援を背に、いつもの波長で淡々と入場してきた。対するジダはブラジルカラーのサクマシーンマスクを被り、セコンド陣がTシャツを客席に配布しながら、陽気にのんびり入場してきた。試合は序盤にジダの膝蹴りをモロに食らい消耗してしまった王子が判定負け。諦めずに背負った期待に答えようと、必死で最後までもがいたが、間に合わずTHE END。試合中、黄色い声援は悲鳴へと変わっていた。それ位、ジダは宇野を圧倒し前へ出ていた。
第3試合 ミドル級トーナメント準決勝戦
J.Z.カルバン×ビトー“シャオリン”ヒベイロ
J.Z.カルバン×ビトー“シャオリン”ヒベイロ
個人的に優勝候補と目していたシャオリンが計量失敗と聞き、体調不良が心配されたが案の定、シャオリンは出鼻を挫かれ、簡単に寝転がされて、J.Z.のパウンドラッシュを浴びて即、終了。入場パフォーマンス長く、試合の短いJ.Z.はある意味、プロフェッショナル。シャオリンの実力はこんなもんじゃない。調整不足が悔やまれる。
第4試合 無差別級
ミノワマン×ケビン・ケーシー
ミノワマン×ケビン・ケーシー
遂にHERO'Sのリングにミノワマン登場。煽りVTRでつかみはOK。入場は、いつものダッシュ!!!!ケビンのセコンドにヒクソンの姿を確認。試合はヒクソン仕込みの膝狙いの前蹴りで距離を測るケビン。ミノワマンも不用意には飛び込めないが押し込むケビンと耐える超人の我慢比べ。1R中は、バックを取られ窮地に陥るもミノワマンは凌ぎきる。2R開始早々、ミノワマンのフックがケビンを捉えて、ケビンは連打に絶えられず亀状態に。尚も鉄槌を振り下ろすミノワマンにレフリーがストップをかけると会場は爆発!!恒例の”SRF8回”もしっかり決まって、最高のHERO'Sデビューを飾る。
第5試合 85kg契約
ユン・ドンシク×ゼルグ“弁慶”ガレシック
ユン・ドンシク×ゼルグ“弁慶”ガレシック
前試合でブルファイター猛獣マヌーフを仕留めたユン、今度はタイプの違う打撃の”キレる”弁慶にどう挑むのか?試合は弁慶が有利と思いきや、ユンが圧倒的にコントロール。足をかけながら体重をあずけてテイクダウンを奪うと、弁慶の長所だったリーチ(長い手足)を逆に利用して、腕を取り一気に極めたユン・ドンシク。サクも認める実力はホンモノの様だ。けして”噛ませ犬”なんかではない。
第6試合 88kg契約
メルヴィン・マヌーフ×ファビオ・シウバ
メルヴィン・マヌーフ×ファビオ・シウバ
見た目もファイトスタイルもヴァンダレイに
そっくりなファビオ・シウバ、期待値高く初見参!もマヌーフとのブルファイター対決に左フックをカウンター気味に食らい崩れ落ちる。即座に意識を取り戻したものの、マヌーフに上からパウンドを4、5発打ち込まれる。見かねたレフリーが両者に割って入り試合を止めた。ファビオとセコンド陣は、早いストップに不満を示すも、相手のセコンド陣とも握手を交わす。さすがシュートボクセ、紳士である。
第7試合 無差別級
アリスター・オーフレイム×セルゲイ・ハリトーノフ
アリスター・オーフレイム×セルゲイ・ハリトーノフ
大会前、”PRIDEっぽい試合”と谷川氏が言っていたのは、このカード。確かに、”まんまPRIDE”だが、アリスターはPRIDEでの”欠点”を克服できず、バッテリー消耗が早いまま。序盤はロングフックを有効に使い、ハリを苦しめるも、2、3発返しのパンチを喰らうと、いつもの様に急激に失速し、背を向けて試合終了。ハリトーノフの勝利後、ヴォルク・ハンは一目散でリングに上がり、チームと喜びを分かち合っていた。ミーシャ、パコージン、ハン、の3人がリングで揃い踏みの姿に往年の懐かしさを感じ、感慨に浸っていたのは、この会場で何人いたのでしょう?もしかして、僕だけか?
後編へ続く
後編へ続く
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闘議(とうぎ)ミドル級T開幕戦観戦記 ~070716_HERO'S~ |
u-spirit 2007.07.22 |
台風一過で久々の晴天。3連休最後の休日を有意義に過ごそうとする車で、港北地区は大渋滞。裏道を抜けながら、なんとか50分前に到着。会場入りの時、偶然、セコンドから引き上げてくる田村潔司と遭遇。メインゲートの装飾はベガスをイメージしているのか?コンサート会場の様で格闘技イベントっぽくない気が…。スポンサーがパチンコメーカーだけに仕方ないか。着席時にネットで参戦が噂される”ダッチ・サイクロン”アリスター・オーフレイムを西アリーナ席で発見。90%くらいの客入りで、まずまず。実券販売席はほぼ埋まっているが、招待席エリアに空席が目立つ。10分押しで開会。
第1試合
勝村周一朗×アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ
勝村周一朗×アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ
ペケーニョは、所に敗れたものの修斗ライト級王座を5年以上も保持し続けた実力は伊達ではない。勝村選手との対戦は、高度な技術の”極め合い”と予測を裏切り、打撃の応酬となり、真っ直ぐ後退する。勝村のチンにペケーニョフックが炸裂してKO葬。勝村選手はZSTルールの方が向いている。会場へ向かう途中、ペケーニョ兄弟と親交の深い”入谷久美”さんを見かけた。さぞ、喜ばれている事だろう。
第2試合
アンドレ・ジダ×ウマハノフ・アルトゥール
アンドレ・ジダ×ウマハノフ・アルトゥール
ノーガードスタイルで、不気味なウマハノフはジダの早いジャブを見切る。ジダも戦法を変更し、ローキックから組み立て、踏み込んでフックから連打を繰り返し、クリーンヒットを数発あてると、堪らず、しゃがみ込んだウマハノフを追撃してKO。桜庭が認めた男って触れ込みは…如何な物か?
第3試合
柴田勝頼×ハレック・グレイシー
柴田勝頼×ハレック・グレイシー
プロレスラー期待の星、柴田の総合第二幕だったが、キッチリ、グレイシーマジックの餌食となり腕を取られ、無念のタップアウト。若さ故の”練習ぶっ飛び、脳天空白状態”が端で観ていて分かった。船木との練習で培った10分の1も出せなかった事は本人が一番、悔いているだろう。少しでもクレイバーさを持てれば…。関係ないが、この試合”UZI”がリングアナとして登場していた。
第4試合
宮田和幸×ビトー・“シャオリン”・ヒベイル
宮田和幸×ビトー・“シャオリン”・ヒベイル
宮田は頑張った。勇気と戦術で試合をコントロールし有効な打撃を随所に繰り出していた。しかし、ヒベイルはその上をいく化け物だった。何と冷静で、何と俊敏な動きだろう。ヒベイルに転がされたら”敗北”が決定してしまうのか?パスと同時に肩固めって…早すぎるよ。どんな練習したら、あんな連動した動きが出来るんだ。
第5試合
ブラックマンバ×所英男
ブラックマンバ×所英男
まぁ、所の人気は凄い。しかし、ブラック・マンバことカルター・ギルとでは、本来の階級が違う気がする。終始、バックを取られて上手に転がせない所は、マウントパンチの餌食となり、レフリーに止められる。昨今の格闘技において多用される”リベンジ”の虚を垣間見た。誰も得しない試合だった。
ここで20分の休憩。
そして、休憩明け前田日明SVがリングイン。船木誠勝が呼び込まれて”現役復帰”を宣言。しかし、若年層のTV先入型ファンが集う会場の反応はイマイチ。これがPRIDE埼玉アリーナなら爆発している。船木が自己紹介で「ヒクソンに惜しくも負けてしまい」と説明したコメントに笑いが起きたのが救い。15才でデビューした天才が7年の沈黙を破り復帰する。感慨深いが、船木はデビューが早かった分だけ、年齢的には田村や桜庭と同世代。まだ、充分できるだろう。
そして、休憩明け前田日明SVがリングイン。船木誠勝が呼び込まれて”現役復帰”を宣言。しかし、若年層のTV先入型ファンが集う会場の反応はイマイチ。これがPRIDE埼玉アリーナなら爆発している。船木が自己紹介で「ヒクソンに惜しくも負けてしまい」と説明したコメントに笑いが起きたのが救い。15才でデビューした天才が7年の沈黙を破り復帰する。感慨深いが、船木はデビューが早かった分だけ、年齢的には田村や桜庭と同世代。まだ、充分できるだろう。
第6試合
宇野薫×永田克彦
宇野薫×永田克彦
宇野薫はトータルファイターでバランスが良い。しかし、試合中、相手と流れに合わせる傾向があり積極的とは言い難い試合になる事が多々ある。勿論、今回もポイントは薫王子が取っていた。が、本当にこれで良いのだろうか?過去のルミナ戦を知る者から観れば、物足りないとしか言えない。あの”ルミナ越え”の輝きを取り戻して欲しい。10代と思しき乙女たちの”カオルくん〜”って声援に”32歳ですから”と突っ込みたくなった。
第7試合
メルヴィン・マヌーフ×ベルナール・アッカ
メルヴィン・マヌーフ×ベルナール・アッカ
スタンドスキルの差が余りにありすぎて、気の毒だった。これは無理な話だ。しかし、アッカは超人マヌーフの強打を喰らっても失神せず、戦意も失っていなかった。一言、立派である。身体能力は秀でているので、片手間でなく本気で練習し、コンビネーションやガードを覚えれば、ソコソコ闘えると思う。特に”アッカ蹴り”は、有効な武器だと思う。
第8試合
田村潔司×金泰泳
田村潔司×金泰泳
何も言葉がない。歴代ワースト試合かも。田村のあのバテ方は、何だろう。田村は負けてはいないが、勝ってもいない。凌いだ者と攻めあぐねた者の試合。ただ、それだけ。プロにあるまじき試合。これがメインカードでは、泣けてくる。会わせる顔もなく日明兄さんの前も素通り。「仲間内のスパーリングだけでは試合の準備としては足りない部分があるしね。」との日明兄さんの言葉が胸に響く。田村が選手として下降線を急激に転がっている事に焦りと悲哀を感じた。そして、また”幻想”との揶揄に、耐えねばならぬ日々が来る。
<総括>
HERO'Sの会場は、TVから取り込んだ若年層(女性)ファンが多く、黄色い声援が彼方此方で聞こえていた。しかし、若干、お行儀が悪い気がした。試合中に席を立ち、頻繁に出入りする。目的の選手以外の試合は、メール、おしゃべり、おやつとまさに教室の様だ。興行戦略として、彼女たちを取り込むには成功したが、本当に”惹きつける試合がない”という事実の裏返しでもある。PRIDEが頓挫したままの今日、窮地にある日本の総合格闘技を背負って立つ!との意気込みに異論はないが、肝心の選手選考とマッチメイクをもっとシビアに考えて欲しい。人気獲得の為に、エントリー選手を日本人で固めていては、不公平感がいつでも払拭できない。ベルトの価値は積み重ねた試合の濃度で決定する。やはり、非力なれど日本人という理由で、いつまでも永田や宮田のポテンシャルの高さだけを信じて待つにも限界がある。噂されるPRIDE系の新たな強豪選手を連れて来られるか?が今後のHERO'S、如いては日本の総合格闘技発展をも握る重要なカギとなる気がする。
最後に称えたい事柄を。今大会のレフリングは最高に素晴らしかった。特に試合を止めるストップのタイミングが、非常に適切で安心して観戦できた。この競技性向上を踏まえた改善は賞賛に値する。今後も手本となる様に、この水準を維持して欲しい。それと、解説に中井祐樹氏を登用したのも競技普及には非常に良い選択だったと思う。
HERO'Sの会場は、TVから取り込んだ若年層(女性)ファンが多く、黄色い声援が彼方此方で聞こえていた。しかし、若干、お行儀が悪い気がした。試合中に席を立ち、頻繁に出入りする。目的の選手以外の試合は、メール、おしゃべり、おやつとまさに教室の様だ。興行戦略として、彼女たちを取り込むには成功したが、本当に”惹きつける試合がない”という事実の裏返しでもある。PRIDEが頓挫したままの今日、窮地にある日本の総合格闘技を背負って立つ!との意気込みに異論はないが、肝心の選手選考とマッチメイクをもっとシビアに考えて欲しい。人気獲得の為に、エントリー選手を日本人で固めていては、不公平感がいつでも払拭できない。ベルトの価値は積み重ねた試合の濃度で決定する。やはり、非力なれど日本人という理由で、いつまでも永田や宮田のポテンシャルの高さだけを信じて待つにも限界がある。噂されるPRIDE系の新たな強豪選手を連れて来られるか?が今後のHERO'S、如いては日本の総合格闘技発展をも握る重要なカギとなる気がする。
最後に称えたい事柄を。今大会のレフリングは最高に素晴らしかった。特に試合を止めるストップのタイミングが、非常に適切で安心して観戦できた。この競技性向上を踏まえた改善は賞賛に値する。今後も手本となる様に、この水準を維持して欲しい。それと、解説に中井祐樹氏を登用したのも競技普及には非常に良い選択だったと思う。
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Hero's Eye代表選考に疑問符 ~070429_全日本柔道選手権~ |
Hero 2007.05.31 |
Heroのブログにて掲載されていた全日本柔道選手権についての寸評を、せっかくなので格信犯ウェブの方に転載いたします。
もう1ヶ月経過してしまいましたが、4月の終わりの全日本柔道選手権について。
実は、武道館まで行くつもりでいたんですが、事情があってTV観戦。
世間の注目は、井上康生選手の復活に集中していたような気がしていましたが、ボクは昨年のチャンピオンである石井慧選手がどんな戦いを見せるのかというものでした。しかも、今回は世界選手権重量クラスの最終代表選考会も兼ねていましたので、非常に興味深いものとなりました。
結果から言うと、石井選手は準決勝で井上選手を破り、2年連続で決勝に進出。この試合では石井選手の取り口には賛否両論があるようですね。組まれたら先に仕掛けないと、井上選手の内股が飛んでくるわけですから、現実的な作戦でしょうね。むしろ、万全の井上選手なら石井選手よりも先に動いていたのではないでしょうか。(この時点で、井上選手の世界選手権は消えたと思っていました、ボクは)
決勝は昨年と同じ相手であるアテネオリンピックの金メダリスト鈴木桂治選手に残念ながら判定負けとなりました。
決勝は昨年と同じ相手であるアテネオリンピックの金メダリスト鈴木桂治選手に残念ながら判定負けとなりました。
この戦いぶりいかがでしょうか。いろんな意見があるようですが、ボクは石井選手は本当によくやったと思います。今回の大会は、故障明けのためぶっつけで望んだ大会です。この全日本選手権は、どんな世界大会よりも勝ち抜くのがむずかしいのではとも言われている大会です。それでもディフェンディングチャンピオンとしての重圧に耐え、学生ながら2年連続の決勝進出は、ある意味快挙じゃないですかね。
ちなみに、彼は鈴木選手と同じ100キロ級の選手です。そのため、世界選手権の100キロ級代表は鈴木選手となりました。これは当然、納得。しかし、100キロ超級、無差別級のいずれかの代表となるのが井上選手ということも決まりました。しかもその補欠が今回のベスト8で敗退した棟田選手、高井選手。いずれも100キロ超級の選手ではありますが、どうなんでしょう、これ。同じようなことが、女子にもありましたしね。(全日本体重別選手権48キロ級で準優勝に終わった谷亮子選手が、世界選手権代表に選出)
確かに、これまでの経験や実績を考慮すればで井上選手や棟田選手を代表にするのはベターな選択かもしれません。
しかし、彼らは北京が最後のオリンピックとなるでしょう。それに対して石井選手はまだ20歳です。いまから国際経験を積ませることが、必ず将来の活躍につながると思うのですがね。鈴木選手は、2003年の全日本選手権で当時同じ100キロ級の選手であった井上選手に敗れましたが、同年の世界選手権無差別級代表となりました。そこで彼は経験を積み(大会では優勝)、オリンピック金メダリストにもなりました。その後の活躍は周知の通りです。
北京以降の日本柔道を牽引していくであろう石井選手。彼に必要なのは国際経験だと思うんです。昨年の全日本選手権で優勝した後に出場したアジア選手権では準優勝に終わってしまいました。経験が乏しいのですから、仕方なかったのでしょう。それゆえ、国内で結果を残しているにもかかわらず、世界選手権レベルでの試合ができないのはいかがなものかと。アジア大会やフランス国際では得られない経験が世界選手権にはあると思うんです。
目先の結果にだけこだわっているという訳ではないのでしょうが、北京オリンピック以降の日本柔道が心配です。
