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プロレスバカより愛を込めて

プロレスの強さの象徴。

28ん
2004.06.18
 チャンピオンベルト。それは強さの象徴であり、チャンピオンにとっての必須のアイテムだった。チャンピオン=最強であり、チャンピオンベルト=最強の証だった。だからこそIWGP初代王者決定戦で猪木が屈辱的な惨敗を期した時、私のようなプロレスファンが皆、本気で悔しい思いをしたのである。
 それがどうした事か、最近変わった傾向が生まれてきている。IWGP王者に輝いた藤田がリングにベルトを置き去りにし、そしてまた世界タッグ王者に輝いたケンドーカシンまでもが同じ行動をとった。IWGPタッグ王者の高山、鈴木もベルトを軽く扱い、ノアJr.においては他団体に流れたGHC Jr.ベルトを本気で奪い返しにいっていない。ナンバー1、2の丸藤、金丸が名乗りを上げない始末である。チャンピオンベルトにはもう権威も何もないのだろうか。今あげたすべての選手はそろいもそろって皆、実力者ばかりだ。だからこそチャンピオンベルトに意味があるのかとやりきれない気持ちになってしまう。
 いや待て、チャンピオンベルトを光らせている男達がいた。まずU-30の棚橋だ。チャンピオンベルトを巻く彼の姿は伊達で、実に堂々としIWGPにも負けないくらいの輝きを放っている。そして、Mr.プロレスこと小橋健太のGHC。崇高なるチャンピオンとして、彼はベルトの地位も高めているではないか。よかった。まだチャンピオンベルトは巻く人間によって光り輝く事ができるのだ。秋山の巻くGHCだって、洒落であっても彼の風格が感じられるし、あれはあれでプロレス的でいい。
 ノアのJr.は別だが、ベルトを軽く扱う男達には一つの共通点がある。それは皆、一度は総合格闘技に魅せられ、そのリングを経験しているという部分だ。やはり試合の勝敗においてのみ強さを示してきた男達にとって、チャンピオンベルトは飾りに過ぎないのであろうか。それほど魅力のないものなのか。
 みんなプロレスラーではないか。思い返してほしい。強さに憧れ、強さに魅せられ、そして強くなりたくてプロレスラーになった自分を。こんな群雄割拠の時代だからこそ、ベルトを商売の道具とするのではなく、最強の称号をうけられる者のみが身につける事のできる神器として高めてもらいたい。そして子供達の憧れとなるチャンピオンとなってもらいたい。そしてチャンピオンベルトこそが最強の証だと示してほしいと心から思う。一人のプロレスバカとして。
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