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ケージ戦術論 - 闘議(とうぎ) - 格信犯ウェブ

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闘議(とうぎ)

ケージ戦術論

u-spirit
2012.02.22
我々が目にしてきたUFCという墓場。

日本が誇る格闘家達がうなだれながら金網をあとにする姿を見る度に、「日本人はUFCで通用しないのか?」と失意の連続だった。そんな中、負け戦を分析してみた。多くの日本人選手が自信のあった打撃を当てられず、サークリングからヒット&アウェーを繰り返す相手に翻弄されている。
距離の違和感に戸惑い、リードのジャブやローを被弾し続けるために、焦って捕捉へ行った出鼻をタックルに入られポイントをロストするという、見せ場なき判定負けのパターンが目立つ。そう、UFCで活躍する猛者たちはオクタゴンという戦場を熟知しており、アウトボクサーかの様なステップワークを駆使することで攻守を切り替え、綿密な戦略を立てて戦っていた。

つまり日本人選手の敗因はケージ(金網)という空間への適応不足のみ。直径9m、高さ1.8mの金網に囲われたほぼ円形の死角なきケージは日本のリング(7m四方)と比較しても広大な分、セーフティーゾーンも広がり相手をキャッチしづらい。あのPRIDEで名を馳せたミルコでさえケージでの距離感に苦しみ、UFCで結果を残せず引退へと追い込まれた。

ケージへのアジャストは一朝一夕では不可能だが、格闘技の基本は「間合いを制する」ことだ。
修練を積み戦法をマスターすれば日本人選手も活躍できることを、既に岡見勇信選手が証明している。

2012.02.26を境に、武道大国日本の兵たちが必ず反撃の狼煙を上げてくれると信じてその勇姿を一緒に見届けよう。
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