Weekly Column

Hero's Eye

〜アテネオリンピック 女子柔道編〜

Hero
2004.09.10
 格信犯ブログで毎日UPされていたHero's eye 〜アテネオリンピック編〜のvol.1〜15の中から、今回は女子柔道についてのコラムを集め、なるべくその日の感情・情景を残しつつ、加筆・修正したものをお届けします。次回は男子柔道編をお届けする予定です。お楽しみに。
2004年8月15日の日記より
48kg級:谷亮子選手
 いやぁ、恐れ入りました、谷亮子選手。一体、なにをどうしたらあんな精神力が身につくのでしょうか。本番直前に地力で歩けないほどの怪我をしていながら、まったく危なげない試合運びで、金メダル獲得です。怪我をした際にボクは全柔連コーチ陣の責任を追及しましたが(2004年7月13日格信犯日記参照)、彼女にとってはそんなマイナス要素よりも、怪我の治療にあたった父親や、だんなさんの存在が大きかったようですね。それでも彼女のプレッシャーというものは、想像を絶するものがあったんでしょうね。試合直後にすべてから開放されたように泣き崩れていた姿がそれを物語っていました。 本当にすばらしいスタートを切った日本柔道陣。明日以降のメダルラッシュも十分期待できるでしょう!!!
2004年8月16日の日記より
52kg級:横沢由貴選手
 昨年の世界選手権では3位だった横沢選手。今回は見事に銀メダルでした。準決勝で見せた残り1秒のところで放った大逆転の袖釣り込み腰。柔道の怖さを見ました。ちなみにこの準決勝の相手は、以前は48キロ以下級で、当時の田村亮子に何度やっても勝てなかったキューバのサボンでした。
サボン、また日本人に負けちゃったね。。。
2004年8月18日の日記より
63kg級:谷本歩美選手
 女子柔道界のAyuこと谷本歩美選手が金メダルを獲得しました。決勝戦の一本背負い(技あり)からすばやく横四方へ移行したあたり、勝負に徹する厳しさを見たような気がします。投げ技で相手を倒すと、審判のチラッと確認する選手が非常に多いんですよね。そうした一瞬の隙が寝技のチャンスを逃してしまうわけです。その点、谷本選手は寝技への移行が素早かった。審判には目もくれず押さえ込みにいったあたりは、コーチに厳しく鍛えられてたんでしょうねぇ。
 昨年の世界選手権では、ボクが観戦にいった時点ですでに敗れ去っていた谷本選手(2回戦敗退)。そのときの悔しさが今回のメダルへつながったようです。
谷本選手、おめでとうございます!!
でも、柔道界のAyuは言いすぎです。
古賀稔彦コーチ
 谷本選手が金メダルを取った瞬間、真っ先に向かって行った先は古賀コーチでした。古賀コーチといえば、バルセロナオリンピックで膝の靭帯を負傷しながらも金メダルを獲得したボクの永遠のHeroです。谷本選手の一本背負いは平成の三四郎と呼ばれた古賀コーチ直伝のものでした。
2004年8月21日の日記より
78kg超級:塚田真希選手
 女子重量級での優勝は快挙です。ベスト4がいいところだと思っていましたが、予想を覆す優勝。世界選手権で圧倒された中国の孫福明選手が反対側のブロックだったことも幸運でした。東海大学から総合警備保障という井上康生と同じルートをたどっており、2年前にお父さんを亡くしているという点も井上と同じ境遇でした。彼女も井上の敗戦を自分のパワーにした一人かもしれません。
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