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PRIDE.28観戦記 - 「闘議(とうぎ)」出張版 - 格信犯ウェブ

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「闘議(とうぎ)」出張版

PRIDE.28観戦記

Guest
2004.11.14
u-spirit 33歳 闘議管理人 ソフトハウス 窓際本部長
小6から今も現場第一主義とU最強論を貫徹。座っているのは会社で窓際、会場ではリング際。日本がメジャーと呼ばれ、世界に誇れるのは総合格闘技。この流れに乗り「ムーブメント」ではなく「トラディショナル」へと押し上げるべく、独自の偏見だけで書いてしまいます。
 前日の後楽園ホールにて観戦した”DEEP”の余韻が醒めやらんうちにPRIDE.28埼玉アリーナへ。今回、またまたRRSの良席を知人に手配してもらった(Fさん・39)ここで、ご存知ない方へ少しだけ、埼玉アリーナ座席事情を解説するとVIP席が0列〜5列と6列分があり、当然ながらRRS席は、その後からとなります。だからRRS席の1列目と言えど、実質はリングから7列目となってしまう。だから、RRS席で15列目(実質21列目)より後方だと悲しい位、観えません。それなら、もっと安く購入できるスタンドS席の最前列の方が段差もあり、リングを上から見下ろせますので、物凄くよく観えます。しかも、昨年のミドル級GPの頃からだと思うのですが、正面からの”VIP専用入口”に比べ、その次に高額なシートである筈のRRS席入口はアリーナの”資材搬入口隣”という殆ど、裏口の様な入場口です。泣けてきます。ホント、3万円もするチケットを購入したお客に対して、ひどい扱いです。で、脱線しまくりだったけど、詳しい試合内容については、ご存知の方も多いのでサイトやビデオを見てください。独自の感想を書きます。
<第1試合> 横井宏考×ヒース・ヒーリング
あまりにあっけない程、ヒーリング快勝。この試合は果たして?ヒースのメリットになったのだろうか?横井は、けして弱くないが、それならアレキサンダーと組むべきでは?ヒースはグッドリッジが去った今、”新PRIDEの番人”になれる唯一のファイターなんだから。
<第2試合> チェ・ムベ×ソア・パラレイ
チェの頑張りとキャラを賞賛する声が多かったが、僕自身、両者ともテクやパワーが劣りPRIDEナンバーシリーズのレベルとは言い難いと感じた。世界最高峰のリングと豪語するならば”おこぼれ出場枠”など不要。それは、この試合を観戦していたリングサイドの米PPV放送解説者たちの表情を見れば一目瞭然。
<第3試合> ヒカルド・アローナ×セルゲイ・イグナチェフ
アローナはPRIDE初の一本勝ち。彼のポテンシャルの高さは随分と前から知られていたが、PRIDEでは、勝ち損ねばかりだっただけに。RTT所属選手からの勝利に本人が一番、喜んでました。実はアローナ、RINGS時代にヒョードルを圧倒する試合をしてまさか!?の”判定負け”という過去の因縁で現RTT(旧 RINGSロシア)が大嫌いって事情があったので…。
<第4試合> エメリヤーエンコ・アレキサンダー×ジェームス・トンプソン
日本では無名のトンプソン、今大会の観たい試合のひとつだった。筋肉の付き方がパンクラシストっぽく、最高にカッコイイです。が、期待とは裏腹に空回りの末に…撃沈ならぬ、ぽてちん。コメント書き様がありません。
<第5試合> 金原弘光×アリスター・オーフレイム
金ちゃんの粘り強さも通じず、一方的な試合で分かり難かったと思うけど、窮地の中、金ちゃん何度もトライ!間接技を仕掛けようとしていました。顔面だけでなく地上波放送も大幅カット。無念。。。
<第6試合> マーク・ハント×ダン・ボビッシュ
言いたくないですが『ワークである。』と感じたのでノーコメント。理由はボビッシュのグラウンド膝と最後のパンチ
<第7試合> 中村和裕×ダン・ヘンダーソン
試合は残念な結果、またもや、正しく評価されないであろうダンヘンを想うと辛い。確かに、日本人ヒーローは必要であるし、ホームである日本のリングでは、日本人選手が優遇されても良いと思う。ただ、あまりに節操のない組み合わせには夢を見ることはできない。中村選手は充分に可能性を秘めているが、開花は未だしていない。
<第8試合> ミルコ・クロコップ×ジョシュ・バーネット
鳥肌ものの入場、ゴング前の期待に包まれた緊迫感。久しぶりに『どっちが強いんだよ!!』と言いたくなる試合が…え!?あっ、あれぇ!?って感じで終了。ジョシュは簡単に、あのミルコをテイクダウンした事だけが事実。再戦熱望!!!!!!
<第9試合> ヴァンダレイ・シウバ×クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン
脱臼2連発と会場の熱がやや冷めていたが、この試合がその全てを飲み込んだ。ただただ、壮絶。過去、PRIDEでシウバがこれ程、追い込まれた試合はなかっただろう。会場では、”過去のヒール”シウバが、絶対王者というヒーローになっていた。不満を言えば、1R、両者それなりに動きのあるグラウンド状態でイエロー?しかも、上になっていたランペイジにまで出るのは?。かと思えば、近藤戦に続きシウバのロープ掴みながらの踏みつけにはイエローなし。カード提示基準が曖昧すぎ。やはり、シウバにはカウンターは有効だと確信できた試合だった。
<総評>
 最後のシウバの試合に救われた感が拭えない今大会、会場キャパを狭めた座席配置(2.5万収容)にしていたが、ほぼ満席状態であるものの、やはり、空席が見受けられた。客の反応は正直である。誰もが、是が非でも会場で観たい大会ではなかったということ。PRIDEという冠(かんむり)では、会場を埋め尽くす超満員にはできない。規模が大きくなればなるほど、興行の水準を保ちつつ、新しい事へのチャレンジは困難な作業だと理解はできるが、カードが未決定のまま早々にチケット販売し、言葉だけで観客と選手を大切しない夢のない場所に人は簡単に集わない。先に行われた、修斗の川尻vs宇野の試合や、前日に開催されたDEEPは小さな会場だが、若手の選手たちを”リアル”が大好きな観客が熱気をもって見守っていた。そこには、表現するモノと求めるモノが一致した一体感があふれていた。次回、男祭りはSADAMEというが、本物を見極める情報も知識も今の格闘技が好きな観客たちは既に持ち合わせている。本当にPRIDEには『純度100%のピュアな世界最高峰のリング』であって欲しい。
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