Warning: reset() expects parameter 1 to be array, null given in /home/users/0/lolipop.jp-dp19151043/web/column/detail.php on line 57

Warning: Variable passed to each() is not an array or object in /home/users/0/lolipop.jp-dp19151043/web/column/detail.php on line 58
ver.22.0 世間に晒した失態 ~061231_秋山×桜庭~ - 総合格闘技向上委員会 - 格信犯ウェブ

Weekly Column

Home > Column | Weekly Column > 総合格闘技向上委員会

総合格闘技向上委員会

ver.22.0 世間に晒した失態 ~061231_秋山×桜庭~

marc_nas
2007.01.05
 今年は数年ぶりに会場ではなく、TVでの観戦となったK-1 Dynamite!!。須藤元気選手の引退、曙選手、ホンマン×ボビー戦など話題はは山ほどありますが、今も世論を真っ二つに分ける秋山成勲×桜庭和志戦についての、僕なりの見解を。
 最初に言わせてください。僕は桜庭選手がやっぱり大好きです。また秋山選手も世界柔道を、彼目当てに観に行ったほど好きです。また梅木レフェリーにも絶対の信頼を置いています。ですから、なるべくフラットな立場で、分析したいと思います。
 試合中に何度も"滑る"とアピールする桜庭選手。前回同様、危険な状態なのに、一向にストップされない試合。後味の悪い、試合後の"何かを塗っていたのではないか"との疑惑。
もし、桜庭選手でなく無名の外国人選手だとしたら、こんなに同情があったのか、否。
もし、桜庭選手ではく無名の外国人選手だとしたら、あんなにストップが遅かったのか、否。
 秋山選手、桜庭選手、梅木レフェリーのそれぞれの立場になって、諸悪の根元と、なぜこうなってしまったのかを考えてみる。

 もし、自分が秋山選手だった場合を想定してみる。間違いなく、グラウンド状態で殴る手は止められなかった。ただ、桜庭選手のアピール直後に、一旦ストップが入らないように焦って殴っているようにも見える。もし、オイルを塗っていなかったとしたら、試合後の疑惑について、会見で憤慨してしまうだろう。もし、塗っていたとしても"スタンドの攻防でのことじゃないか"と言い訳をしてしまうだろう。しかし、翌日の秋山選手は会見では比較的ジェントルな対応を取っていた。一方的勝利と、会見での対応は評価したい。
 しかし、忘れてはならないのは彼にはいくつか前科がある。くまさんのブログを読むと、限りなくクロに近いのではないかと思ってしまう。

 もし、自分が桜庭選手だった場合を想定してみる。同様に試合中に必死にアピールをしただろう。しかし、以前の桜庭選手ならガードポジションなり、ちゃんと防御し体制を整えてから、ストップの要求をしたのではないかとも考えてしまう。そして、自分なら会見を開き、再戦を求める。未だ、精密検査中なのか、会見は開かれていない。
 また、その前科を桜庭選手が事前に知っていたのかどうか、前回同様、レフェリーに疑心暗鬼が生じていたのではないかとも考えてしまう。

 もし、自分が梅木レフェリーだった場合を想定してみる。まず単純に、止めるのが遅すぎた。最後のパウンド状態の際も、心配そうに廻りを見渡しているようで、ストップよりゴングの方が早かった。スタンドでの攻防の際に、桜庭選手がタイムのサインを出した際に、解説席の宇野選手も"目に指が入ったんですかね"と異常に気付いたのに、「アクション」と繰り返した。あの時に、一旦チェックするべだった。また、試合後のチェックももっと入念にすべきだった。梅木レフェリーも年末の大一番を任され、いつもの冷静沈着な彼ではなかったのか。度重なるレフェリング問題で、最後の砦となった梅木レフェリーも慎重になりすぎたのか。

 ここまででは、梅木:×、桜庭:△、秋山:○となりそうだが、他にも起因するところはある。まず、試合前、試合後のチェックの甘さ。こうなってしまったのなら、桜庭・秋山両選手の試合当日のグローブ・パンツなどを回収してでも徹底的に再検査すべき。また、違反があった場合は、然るべき罰則を与えるべき。更に言うなら、修斗や相撲のような中立的なコミッションを設立すべき。そして、キッチリ再戦を行うべき。
 それと、どうしても我々ファンが引っかかるところは、秋山選手の前科。穿った目で見てしまってはいるが、それは人間心理として致し方ない。しかし、皆さんにはもっとフラットな視線で見て頂きたい。それは、桜庭選手に対しても。桜庭選手には以前からどうしても同情票が多い。私もその一人であるのだが。しかし、冷静に考えると桜庭選手の一方的な発言ともとれるということである。その発言を鵜呑みにして、断罪してはならないということ。
 やはり、FEG側には状況証拠を揃えた上で検証して頂きたい。年末の大一番は格闘技が最も世間に触れる一日。しかし、その後の情報というのは、コアなファンのみがネットや紙面で目にすることしかできない。あの試合映像しか観ていない人達が、格闘技に対してどう思うのか。それが格闘技にとっていいことなのか。検証か再戦なくして、格闘技に対しての悪印象の払拭はあり得ない。
[Track Back URL] [Column No.83]