Weekly Column

Hero's Eye

大晦日興行に抱く危機感 ~071231_Dynamite!!~

Hero
2008.01.08
12月31日の大晦日。大阪ドームへ行ってまいりました。15時のオープニング開始直前に入場。観客は6割ほどの入りといった感じでしょうか。。。スタンドの上段席は開放しておりませんでした。それでも、年に1回の大晦日興行です。盛り上がりはと言えば、、、まぁ、おとなしいこと、関西ファン。ということで、不穏なテンションのまま観戦開始。レポートです。
※なお、第1、第2試合のK-1甲子園1回戦は割愛します。1分ほど見てから、マクド食ってましたから。
<第3試合>
●宮田和幸 × ヨアキム・ハンセン○

1Rは、互角の戦い。2R中盤のグランド攻防。上のポジションの宮田がヨアキムの足を取りにいったところをスイープされ、そのままチョークスリーパー。ヨアキムの冷静さが目立った試合。スキルの違いか。


<第4試合>
●西島洋介 × メルヴィン・マヌーフ○

スタンドの攻防では、マヌーフのパンチは西島にあたらず。さすがのディフェンス能力を見せたが、タックルは全く切れず。サイドポジションから簡単にマウントへを取られ、ガード出来ずにKO負け。限界かな、洋介山。


<第5試合>
●ミノワマン × ズール○

1R:終始逃げ回りながら、30秒に1回のペースでローを入れていくミノワマン。ラスト1分でつかまりグランドへ。バックを取られながら立ち上がったところで、背負い投げ一閃!!柔道なら一本でミノワマンの勝ちなんだけどね。
2R:2分過ぎにグランドへ。ズールにバックから打撃を入れられるミノワマンだが、ゴングに助けられる。
3R:スタミナ切れの両者。ここで体重差が如実に。グランド→パウンド→タオル。足を取れなかったミノワマン。スキルのない相手なら、この体重差でも勝負になったのかもしれないが、ズールはそれほど甘くなかったといったところか。


<第6試合>
○田村潔司 × 所英男●

田村が所をすべて受け止めた試合。田村の左ミドルは強烈。スタンド観戦の私にもバシバシ伝わってくる。グランドの攻防では田村が1枚上手か。最後はアームバーで一本。所は自分の良さが出し切れないまま終わった。試合直後にプレゼンテーターの前田日明が、田村に向かってトロフィーを投げつけたのがインパクト強すぎ。この日ここまででは一番の印象度。


<第7試合>
●HIROYA × 雄大○

試合内容はまぁ、いいでしょ。大晦日に行われる試合としては、両者とも役不足。仕方のない事だが、一観客としてはこのレベルの試合を延長まで見せられても。。。といったところ。将来有望な選手である事は確かなのだろうが、別に舞台を設けてあげればいいことではないのだろうか。大晦日にやる試合ではない。


<第8試合>
○武蔵 × ベルナール・アッカ●

退屈な試合。観客が沸くのはアッカのがむしゃらなラッシュ時のみ。それまで有効打のない武蔵だったが、3R中盤に唯一の見せ場であった左ストレート一発でKO。武蔵は一発で決めたところで面目を保ったかに見えるが、アッカの頑張りの印象のほうが高い。


<第9試合>
○ニコラス・ペタス × キム・ヨンジョン●

ペタスは綾戸智恵の生歌で入場。私の前列に座っていた女の子が、「ウエトアヤや!!」と絶叫。いや、間違ってますよ。おばちゃんやし、出て来たの。なんとなくこの試合、それで満足。
1R:巨神兵のようなキム・ヨンジュンにセオリー通りにローをイン・アウト共に入れていくペタス。終了間際にダウンを奪う。
2R:ひたすらローをもらったキムは戦意喪失状態でパンチをもらう。爽快なKO劇。ここまでのMVPはペタスか。


<第10試合>
○魔裟斗 × チェ・ヨンス●

ある意味、一番注目していた試合。チェ・ヨンスと言えば、畑山と激闘を繰り広げたボクシングの元世界チャンピオンである。むちゃくちゃ強かった記憶しかないのだ。
1R:パンチだけかと思っていたヨンスが、キックを見せる。しかも、トリッキーなものも混ぜ合わせて。。。まさに付け焼き刃。かなりがっかりしたのは、言うまでもない。冷静な魔裟斗は追いつめてから、左ハイ一発でダウンを奪う。
2R:キックは見せなくなったヨンス。魔裟斗は、様々な攻撃バリエーションを見せてヨンスを圧倒。
3R:ヨンスは、バックハンドブロー。。。さらにがっかりさせてくれる。蓄積されたローのダメージが如実に表れてくる。魔裟斗のラッシュに、ヨンス陣営からタオル。懸命な判断だろう。実力差をまざまざと見せつけた魔裟斗の完勝。


<第11試合>
○ボブ・サップ × ボビー・オロゴン●

オフコースの「さよなら」で登場のボビー。笑える登場に期待も膨らむが。
1R:序盤はお互いに慎重な立ち上がり。ボビーを捕まえようとするサップ。何度か逃げるがいかんせん体重差が。簡単につぶされてマウント→V1アームロック→パウンド→KO。まぁ、しゃあない。


<第12試合>
○山本“KID”徳郁 × ハニ・ヤヒーラ●

ヤヒーラは計量オーバー(なんと1.2キロも!!)のため、減点1からスタート。
1R:終始スタンドの攻防。終了間際にヤヒーラがグランドへ持ち込むが、ほどなくして終了。スタンドでもほぼ互角の打ち合いを見せる両者。
2R:KIDの打撃が的確にヤヒーラにヒットしていく。3分を過ぎたところで、連打でヤヒーラをダウンさせる。グランド状態のヤヒーラに蹴りを入れたところで、レフェリーストップ。ダウンを奪ったパンチの連打で勝負ありにも見えたが、その後のサッカーボールキックのようなダメ押しは、反則行為にも見えた。。。


<第13試合>
○桜庭和志 × 船木誠勝●

まず、船木の入場。あのマスクは笑ってしまったのだが。。。TVではどのように映っていたのだろうか。ただ、先ほど綾戸智恵をウエトアヤと叫んでいた女の子が、「船木ぃ〜!!おかえりぃ〜!!」と叫んでいた。なんか、悪い気はしない。続いて桜庭の入場!!の、前にと、会場のオーロラビジョンに、桜庭の姿と、帰ってきたウルトラマンのテーマ。なんとなくPRIDEっぽい演出の煽りVだが、クオリティーは・・・。早く試合を見せてくれと思ったのは、私だけではないはずだ。二人がリングの上で対峙しているをこの目で見る事ができるとは、感慨深くもあるのだが。

船木はスイッチしながら、桜庭はサウスポースタイルで牽制しあうが、片足タックルから桜庭がグランドを奪う。ここからのグランド攻防では両者ともうまさを見せる。立ち上がった桜庭はジャンピングでのパスガードを狙えば、観客は鋭く反応し沸き上がる。なかなかいい空気だ。
しばらくの猪木アリ状態であったが、ここで桜庭があっけなくサイドポジションを奪う。本当にあっけなく。そこから簡単に腕を取り、瞬く間にアームロックの体勢に。拍子抜けするほどの結末だったが、これは船木の試合勘が鈍っていたのが原因だろうか。昨年の悪夢が嘘のような、桜庭の完勝で幕を閉じたのであった。
<大会総括>

15時にオープニングが始まり、イベント終了が21時。オープニング前にリザーブファイトもあったので、6時間を軽く超える長時間興行でしたが、不思議と時間は早く過ぎていったように思えました。判定がほとんどなかったことが原因でしょうね。

退屈と思える試合は、K-1甲子園の試合と武蔵×アッカ戦ぐらいでしょうか。武蔵の試合クオリティーが高校生と同レベルとは思いませんが、実際に退屈だったのだから仕方がない。 さて、大阪ドームの盛り上がりはPRIDEのそれとは比べものにならないのですが、なんとか来年も大阪での興行を続けてもらいたいものです。ただ、帰宅後に時間差観戦した「やれんのか」の熱狂ぶりを見ると、関西在住者として寂しい気持ちになったのと同時に、来年以降の関西での大晦日興行に危機感を抱かざるを得ません。関西の格闘技熱をどげんかせんといかん!!と思う年の瀬でした。
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