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ミドル級T決勝戦観戦記_前編 ~070917_HERO'S~ - 闘議(とうぎ) - 格信犯ウェブ

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ミドル級T決勝戦観戦記_前編 ~070917_HERO'S~

u-spirit
2007.09.27
 開幕は前のオープニングファイト3試合が長引き15分遅れでスタート。会場の客入りはKID効果もあり、開始前から9割方の座席が埋まっていた。(後に12,310名と場内で発表あり)
 先ずは、日明兄さんがカール・ゴッチ先生の遺影を胸に抱き、会場全員で10カウントの黙とうから。偉大なるカール・ゴッチの意志を継ぐ男達よ!との日明兄さんの掛け声で開幕。
第1試合 リザーブファイト
宮田和幸×ハービー・ハラ
 前回同様、宮田のポテンシャルが存分に出た試合だった。ハービーは入場コスチュームと入場曲の選曲が光っただけに、実力の方に疑問符が残る。宮田が2連勝できた理由をあえて探すなら、たった2週間の修行だけで、ムエタイを習得したとは言い難いが、自身の打撃向上よりも、KID戦で受けた膝蹴りの”トラウマ”を克服する事に成功し、飛び込む勇気を取り戻したのだろう。それにしても、あんなに綺麗なアームバーは久しぶりに見た。
第2試合 ミドル級トーナメント準決勝戦
宇野薫×アンドレ・ジダ
 ”THREE BRAZILIANS & ONE JAPANESE”となってしまった大会の準決勝、日本最後の砦となりし、宇野薫は黄色い声援を背に、いつもの波長で淡々と入場してきた。対するジダはブラジルカラーのサクマシーンマスクを被り、セコンド陣がTシャツを客席に配布しながら、陽気にのんびり入場してきた。試合は序盤にジダの膝蹴りをモロに食らい消耗してしまった王子が判定負け。諦めずに背負った期待に答えようと、必死で最後までもがいたが、間に合わずTHE END。試合中、黄色い声援は悲鳴へと変わっていた。それ位、ジダは宇野を圧倒し前へ出ていた。
第3試合 ミドル級トーナメント準決勝戦
J.Z.カルバン×ビトー“シャオリン”ヒベイロ
 個人的に優勝候補と目していたシャオリンが計量失敗と聞き、体調不良が心配されたが案の定、シャオリンは出鼻を挫かれ、簡単に寝転がされて、J.Z.のパウンドラッシュを浴びて即、終了。入場パフォーマンス長く、試合の短いJ.Z.はある意味、プロフェッショナル。シャオリンの実力はこんなもんじゃない。調整不足が悔やまれる。
第4試合 無差別級
ミノワマン×ケビン・ケーシー
 遂にHERO'Sのリングにミノワマン登場。煽りVTRでつかみはOK。入場は、いつものダッシュ!!!!ケビンのセコンドにヒクソンの姿を確認。試合はヒクソン仕込みの膝狙いの前蹴りで距離を測るケビン。ミノワマンも不用意には飛び込めないが押し込むケビンと耐える超人の我慢比べ。1R中は、バックを取られ窮地に陥るもミノワマンは凌ぎきる。2R開始早々、ミノワマンのフックがケビンを捉えて、ケビンは連打に絶えられず亀状態に。尚も鉄槌を振り下ろすミノワマンにレフリーがストップをかけると会場は爆発!!恒例の”SRF8回”もしっかり決まって、最高のHERO'Sデビューを飾る。
第5試合 85kg契約
ユン・ドンシク×ゼルグ“弁慶”ガレシック
 前試合でブルファイター猛獣マヌーフを仕留めたユン、今度はタイプの違う打撃の”キレる”弁慶にどう挑むのか?試合は弁慶が有利と思いきや、ユンが圧倒的にコントロール。足をかけながら体重をあずけてテイクダウンを奪うと、弁慶の長所だったリーチ(長い手足)を逆に利用して、腕を取り一気に極めたユン・ドンシク。サクも認める実力はホンモノの様だ。けして”噛ませ犬”なんかではない。
第6試合 88kg契約
メルヴィン・マヌーフ×ファビオ・シウバ
 見た目もファイトスタイルもヴァンダレイに そっくりなファビオ・シウバ、期待値高く初見参!もマヌーフとのブルファイター対決に左フックをカウンター気味に食らい崩れ落ちる。即座に意識を取り戻したものの、マヌーフに上からパウンドを4、5発打ち込まれる。見かねたレフリーが両者に割って入り試合を止めた。ファビオとセコンド陣は、早いストップに不満を示すも、相手のセコンド陣とも握手を交わす。さすがシュートボクセ、紳士である。
第7試合 無差別級
アリスター・オーフレイム×セルゲイ・ハリトーノフ
 大会前、”PRIDEっぽい試合”と谷川氏が言っていたのは、このカード。確かに、”まんまPRIDE”だが、アリスターはPRIDEでの”欠点”を克服できず、バッテリー消耗が早いまま。序盤はロングフックを有効に使い、ハリを苦しめるも、2、3発返しのパンチを喰らうと、いつもの様に急激に失速し、背を向けて試合終了。ハリトーノフの勝利後、ヴォルク・ハンは一目散でリングに上がり、チームと喜びを分かち合っていた。ミーシャ、パコージン、ハン、の3人がリングで揃い踏みの姿に往年の懐かしさを感じ、感慨に浸っていたのは、この会場で何人いたのでしょう?もしかして、僕だけか?

後編へ続く
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