Men's Judge大晦日Dynamite!『スキカク』上位発表! |
MJ 2006.01.14 |
本当にたくさんの投票いただきありがとうございました。えー今年のK-1 Dynamite!のテレビ放送ですが『スキカク』調査を参考に選定致します。その結果、魔裟斗・ボビー・KID・所・サップの五名が上位入選致しましたので、試合内容に関係なく必ず放送致します。・・・なんて不可解な調査を行ってたのはNHKの方でしたね。
ところが本当にK-1もそうじゃないの?と思わせる放送内容でしたね。チャンピオンになってもいまいち人気のないシュルト、直前に元チャンピオンの脇役的なキャスティングで決定したプレデターの試合は内容に関わらず放送致しません。事前に決まってたんじゃないでしょうか?
ここ最近のK-1は興行よりも視聴率重視ということは、みなさんご周知の通りですが、まぁ大晦日はお祭りなのでそれでいいと思う。試合が終わって2時間も経てばもう新しい年なんだから、去年の出来事になっちゃうんだから。そう考えるとサプライズはないものの視聴率を取るにはもってこいの面子とわかりやすい対決が揃ったんじゃないかなぁと思っていた。ところが先日、大晦日の視聴率が発表され、結果は昨年を下回る成績で、ライバルPRIDEにも負けてしまった。あれだけわかり易いカードを並べてなぜなんだろう?
テレビで放送しなかった試合を言うと、2週間という準備期間で立ち技に初挑戦したプレデターは、昨年の王者相手に互角以上の闘いを見せた。フォー.タイムス.チャンピオンをヒザ蹴り一閃で見事に葬った現役王者シュルト。特にプレデターの試合は判定にブーイングが起きた程、観客は熱くなった。
それらを含め、決して興行的には失敗ではなかったと思う、むしろ最近のなかでは良かった方だと感じた。ただ2時間強という枠の中で全試合をテレビで放送するのは不可能、ましてや視聴率を狙うなら不要な部分はカットするのは当たり前、しかし肝心の格闘技の醍醐味を伝える試合をカットして、人気者の試合を優先してしまった。
今までのK−1は視聴率を取っていたのではなく試聴率を取っていたのではないだろうか。話題性で試しに見ていたのかもしれない、つまりレコード店に例えると試聴だけして購入に至らなかったのだ。人気のあるアーティストの新譜は誰しも試聴するし、ある程度の売り上げ計算はできるから難しいところなのもわかる、でも全てが購入に至る訳ではない。試聴ではなく視聴を勝ち取る為には今回のホースとXシュルトのような試合を放送しないと、次は試聴もしてもらえなくなるかもしれない。
『スキウタ』を優先すると実力派である橋幸夫の「霧氷」が落選してSMAPが5曲もランクインするのは当たり前のこと。しかし格闘技にも『スキカク』を優先するのには疑問だ。近年のブームで格闘技好き人口が増大しているのは事実だが、それらの殆どは視聴者ではなく試聴者だ。そろそろ試聴ではなく視聴人口を増やす方法を考えた方がよいかもしれない。まぁ、もちろん今回放送された人気者の試合にもレコード大賞級の試合はありましたけどね。
総合格闘技向上委員会ver.18.0 終わりし伝説と生き長らえし伝説 ~051023_PRIDE.30~ |
marc_nas 2005.11.06 |
20005年10月23日にさいたまスーパーアリーナにて開催されたPRIDE.30をスカパー!にてTV観戦致しました。格信犯ブログ用に執筆した短い駄文ではあるのですが、せっかくなのでこちらに掲載させて頂きます。各試合についての、ショートコメントですので、いつもより読みやすいかと思います。試合結果と共にどうぞ。
第1試合 ヘビー級
●戦闘竜(アメリカ/チーム・ファイティング・ドラゴン/114.0kg)
○ズール(ブラジル/B-TOUGH/184.0kg)
1R 1'31" TKO (レフェリーストップ:四点ポジションからの頭部への膝蹴り)
●戦闘竜(アメリカ/チーム・ファイティング・ドラゴン/114.0kg)
○ズール(ブラジル/B-TOUGH/184.0kg)
1R 1'31" TKO (レフェリーストップ:四点ポジションからの頭部への膝蹴り)
スールのキャラクターに人気者になり得る可能性を感じる。
しかし、ミスジャッジ気味のレフェリングの戦闘竜に同情票。
しかし、ミスジャッジ気味のレフェリングの戦闘竜に同情票。
第2試合 ミドル級
○ムリーロ・ニンジャ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー/92.7kg)
●ムラッド・チュンカイエフ(チェチェン共和国/ゴールデン・グローリー/92.2kg)
1R 3'31" ヒールホールド
○ムリーロ・ニンジャ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー/92.7kg)
●ムラッド・チュンカイエフ(チェチェン共和国/ゴールデン・グローリー/92.2kg)
1R 3'31" ヒールホールド
チェチェン共和国出身というチュンカイエフに高いポテンシャルを感じる。
フィニッシュの足関節には興奮を憶える。
フィニッシュの足関節には興奮を憶える。
第3試合 ヘビー級
○ジェームス・トンプソン(イギリス/チーム・トロージャン/124.0kg)
●アレクサンドル・ルング(ルーマニア/リバティー柔道クラブ/175.0kg)
1R 2'13" KO (スタンドパンチ連打)
○ジェームス・トンプソン(イギリス/チーム・トロージャン/124.0kg)
●アレクサンドル・ルング(ルーマニア/リバティー柔道クラブ/175.0kg)
1R 2'13" KO (スタンドパンチ連打)
ルング、リングに上がる資格なし。
トンプソンは剛力、チェ・ムベなき今、強さ以外で人気を博する可能性大。
トンプソンは剛力、チェ・ムベなき今、強さ以外で人気を博する可能性大。
第4試合 ミドル級
●横井宏考(日本/チーム・アライアンス/92.9kg)
○クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(アメリカ/ゴッズ・ストリート・ソルジャー/92.9kg)
1R 4'05" KO (サッカーボールキック)
●横井宏考(日本/チーム・アライアンス/92.9kg)
○クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(アメリカ/ゴッズ・ストリート・ソルジャー/92.9kg)
1R 4'05" KO (サッカーボールキック)
悔しいが、横井と世界トップレベルとの差を感じる。
第5試合 ヘビー級
○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ロシアン・トップチーム/108.8kg)
●ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル/チーム・クロコップ/105.0kg)
判定2-1 (小林=ハリトーノフ/ハミルトン=ヴェウドゥム/大橋=ハリトーノフ)
○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ロシアン・トップチーム/108.8kg)
●ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル/チーム・クロコップ/105.0kg)
判定2-1 (小林=ハリトーノフ/ハミルトン=ヴェウドゥム/大橋=ハリトーノフ)
裏メインとも言われ、期待大だっただけに、噛み合わない内容に落胆。
ヒョードルへの挑戦権を賭けた互いに勝利至上の試合だが、
他人の土俵に踏み込むプロフェッショナルスピリットも必要ではないのか。
しかし、最も必要なのはドロー裁定という選択肢
こんな試合に判定は無用!
ヒョードルへの挑戦権を賭けた互いに勝利至上の試合だが、
他人の土俵に踏み込むプロフェッショナルスピリットも必要ではないのか。
しかし、最も必要なのはドロー裁定という選択肢
こんな試合に判定は無用!
第6試合 ミドル級
○瀧本誠(日本/吉田道場/81.0kg)
●ユン・ドンシク(韓国/フリー/90.8kg)
判定3-0 (三宅=瀧本/大橋=瀧本/小林=瀧本)
○瀧本誠(日本/吉田道場/81.0kg)
●ユン・ドンシク(韓国/フリー/90.8kg)
判定3-0 (三宅=瀧本/大橋=瀧本/小林=瀧本)
両者共に試合後半ガス欠。
走り込みを含め、もっと準備期間が必要なのでは。
走り込みを含め、もっと準備期間が必要なのでは。
第7試合 ミドル級
○桜庭和志(日本/高田道場/92.4kg)
●ケン・シャムロック(アメリカ/ライオンズ・デン/92.6kg)
1R 2'27" KO (右ストレート)
○桜庭和志(日本/高田道場/92.4kg)
●ケン・シャムロック(アメリカ/ライオンズ・デン/92.6kg)
1R 2'27" KO (右ストレート)
オープニングVTRで既に涙。
シャムロック兄には少し同情するが、素直に喜びたい。
終わりし伝説と、辛うじて生き長らえる伝説と言ったところか。
シャムロック兄には少し同情するが、素直に喜びたい。
終わりし伝説と、辛うじて生き長らえる伝説と言ったところか。
第8試合 ヘビー級
○ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ/102.0kg)
●ジョシュ・バーネット(アメリカ/新日本プロレス/125.0kg)
判定3-0 (三宅=ミルコ/足立=ミルコ/小林=ミルコ)
○ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ/102.0kg)
●ジョシュ・バーネット(アメリカ/新日本プロレス/125.0kg)
判定3-0 (三宅=ミルコ/足立=ミルコ/小林=ミルコ)
ジョシュのたるんだ腹に試合のブランクを感じつつも、やはり期待。
健闘するが、万全の体調での試合を観たかった。
ミルコよ、勝利の後に、何が見えた?
ノゲイラ?ヒョードル?それとも?
健闘するが、万全の体調での試合を観たかった。
ミルコよ、勝利の後に、何が見えた?
ノゲイラ?ヒョードル?それとも?
Men's Judge輝く我が名ぞ、ケイワン・ファイター |
MJ 2005.10.12 |
いやー興奮した!感動した!卒のない連打にあの大巨人もKO!!そして勝利後の胴上げ・・・あれ、そんなシーンあったかな?ああ、こちらは29日に優勝が決まった阪神タイガースの岡田監督の姿でした。それから遡って9月23日、場所は大阪ドーム、こちらでも甲子園に負けない熱い闘い、興奮、感動があったのでしょうか?猛虎フィーバーに沸く大阪人が猫になるような熱い闘いはあったのでしょうか?
格闘技といえばなんともえいない緊張感が醍醐味だと思う。どちらが勝つのかわからないワクワク感、一瞬で勝敗が決まってしまうかもしれないドキドキ感、まさかの大逆転劇・・・それらは他のスポーツにはない楽しみである。もちろん楽しみ方は人それぞれで感じ方も違うのは当たり前。でも大きな醍醐味はそこではないだろうか?
では、今回の大会でそれらを感じた試合が一試合でもあっただろうか?高いチケットを購入して生観戦したファンはどう思ったのだろうか?今回は5時間近い長丁場になったこともあり試合に集中していた人はかなり少なかったと思う。試合が始まっているのに携帯電話でタイガースの結果を気にしている人も多数見かけた。普通高いお金を払った人はそんなことできないはず、『一瞬の怖さ』、格闘技は一瞬で決まってしまうかもしれないからだ。そんな人はテレビ観戦で十分なはず。強い者が勝つのは当たり前のことであるが、順当に判定勝ちをしたにすぎないと観客に思われるようでは、あんなに大きな会場で興行をうつ意味がない。生観戦の楽しみを伝えられなかったのだから。
そういう意味では観客はサップvs.ホンマンしか期待していなかったのかなぁと思う。確かに技術はなくても大男同士の殴り合いは迫力があっていい、私も興味はあるし事実おもしろかった、現に私の傍で観戦していた現役K-1ファイター二人(共にサップと対戦経験あり)も大声を出して興奮していた、試合を終えた控え室のファイター達も同様だったようだ。
しかしそれは別の楽しみ方だ。試合中にあれほど緊張感のない間合いが続くのはいかがなものか、そこには失笑しかない。あの試合が本来のK-1の楽しみ方であるのであれば次からはテレビ観戦で十分だ。阪神の試合とザッピングしながらサップや曙の試合だけ見ればいいんだから。わざわざ五時間待ってあの試合を生で見る価値はない。まぁ二時間枠のテレビで見るには申し分ないソフトだと思う。それは間違いない。どんなに面白くない興行でも二時間程度の枠で抜き出せばある程度見せれるものにはなる。それはそれでいいことであるが、やはり生で観戦する熱心なファンのことも忘れないでほしい。
11月の決勝(東京ドーム)に勝ち残った8選手には、これぞケイワン・ファイターというところを見せて頂きたい。
♪鉄腕強打幾千度び鍛えてここに東京ドーム
勝利に燃ゆる栄冠は輝く我等ぞケイワン・ファイーター
オウオウオウオーケイワン・ファイターフレフレフレフレ♪
勝利に燃ゆる栄冠は輝く我等ぞケイワン・ファイーター
オウオウオウオーケイワン・ファイターフレフレフレフレ♪
総合格闘技向上委員会ver.17.0 リング外で見た友情 ~050923_K-1@大阪~ |
marc_nas 2005.10.03 |
今回ほど、コラム執筆に手こずった大会はなかった。というのも、何も感じなかったのだ。いや、正確にいうと熱くなれなかった。元々、立ち技格闘技より、総合格闘技が好きと言うのもあるが、K-1 MAXには毎回熱くさせられるし、魅力と可能性を非常に感じる。ではなぜ今回、熱くなれなかったのか。それを、自己解決する意味でも、数試合を振り返ってみたい。
第3試合 GP一回戦 3分3R(延長1R)
○レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー/昨年ベスト8)
●ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/伊原道場/昨年3位)
判定3-0 (御座岡30-26/川上30-26/大成30-26)
※2R右フックでガオグライに1ダウンあり
○レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー/昨年ベスト8)
●ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/伊原道場/昨年3位)
判定3-0 (御座岡30-26/川上30-26/大成30-26)
※2R右フックでガオグライに1ダウンあり
谷川流のカラーの違う者同士の分かり易いマッチメイク。私はガオグライのヘビー級戦線での闘いには反対ではあるが、名勝負の予感。蓋を開けてみると、噛み合わず、セフォーがなんとか盛り上げようとするも、結果的に興奮には至らず。
第4試合 GP一回戦 3分3R(延長1R)
○ルスラン・カラエフ(ロシア/マルプロジム/GP最終予選優勝)
●リカルド・ノードストランド(スウェーデン/ヴァレンテュナ・ボクシング・キャンプ)
判定3-0 (御座岡30-29/川上30-27/大成30-27)
○ルスラン・カラエフ(ロシア/マルプロジム/GP最終予選優勝)
●リカルド・ノードストランド(スウェーデン/ヴァレンテュナ・ボクシング・キャンプ)
判定3-0 (御座岡30-29/川上30-27/大成30-27)
マンネリ化する面子の中で今回、ホンマンと並び期待の新星カラエフ。ホーストとの世代交代の闘いが期待されたが、残念ながらホーストの皮膚炎による欠場で消滅してしまった。そこで、カラエフの圧勝を願うが、意外に苦戦を強いられる。しかし、ポテンシャルの片鱗は垣間見ることが出来た。
第6試合 スーパーファイト 3分3R(延長1R)
○レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム/昨年優勝)
●アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/チヌックジム/昨年ベスト16)
4R 判定3-0 (御座岡10-9/岡林10-9/梅木10-9)
3R 判定1-0 (御座岡30-30/岡林30-29/梅木30-30)
○レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム/昨年優勝)
●アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/チヌックジム/昨年ベスト16)
4R 判定3-0 (御座岡10-9/岡林10-9/梅木10-9)
3R 判定1-0 (御座岡30-30/岡林30-29/梅木30-30)
前人未踏の三連覇を目論む王者vs.才能を生かし切れない日陰暮らしのイグナショフとの因縁の対決。絶対王者となるべきレミーの決勝GPへのステップアップを期待するも、消化不良に終わる。同じオランダ人ホーストへのオマージュか、見事なコンビネーション。見栄えのする派手な技は封印し、地味に判定勝利するあたりに、またホーストを見た気がした。
第7試合 GP一回戦 3分3R(延長1R)
○ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナ・Xトリーム・チーム/昨年リザーバー)
●ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー/インターコンチネンタルGP優勝)
1R 2'13" KO (3ダウン:右フック)
○ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナ・Xトリーム・チーム/昨年リザーバー)
●ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー/インターコンチネンタルGP優勝)
1R 2'13" KO (3ダウン:右フック)
今回、最も興奮した試合。プライベートでも交流のあるというグッドリッジにローを打ち込むバンナは非情にも映ったが、それは試合を早く終わらせたいという友情からだったのだ。
それを確信したのは試合後のこと。先にリングを降り、足を引きずりながら退場したグッドリッジ。リング上で表彰され、遅れて退場したバンナが足早に花道を後にし、控え室に戻るグッドリッジをオンブしていたのだ。その後ろ姿に、彼らのリング上で魅せるプロフェッショナルと、リング外で見せる闘った男同士の友情を見た気がした。
第9試合 GP一回戦 3分3R(延長1R)
○武蔵(日本/正道会館/昨年2位)
●フランソワ・ボタ(南アフリカ/バッファローズ/昨年3位)
判定3-0 (御座岡30-29/川上30-27/大成30-29)
○武蔵(日本/正道会館/昨年2位)
●フランソワ・ボタ(南アフリカ/バッファローズ/昨年3位)
判定3-0 (御座岡30-29/川上30-27/大成30-29)
今大会こそは日本人王者をとの期待を背負った武蔵が地元大阪で観客にどういったファイトを魅せるのか。そこに着目して試合を見つめた。ある意味、去年までと同じく順調な仕上がりを見せたともとれるが、あえて苦言を呈すと、代わり映えのしないファイトに少々落胆してしまった。
第10試合 GP一回戦 3分3R(延長1R)
●ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト/ジャパンGP優勝)
○チェ・ホンマン(韓国/フリー/アジアGP優勝)
判定0-2 (御座岡28-29/岡林28-30/梅木29-29)
※3R膝蹴りでサップに1ダウンあり
●ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト/ジャパンGP優勝)
○チェ・ホンマン(韓国/フリー/アジアGP優勝)
判定0-2 (御座岡28-29/岡林28-30/梅木29-29)
※3R膝蹴りでサップに1ダウンあり
説諭したいことは山ほどあるが、観客が最も盛り上がったのはこの試合。瞬間最高視聴率をマークしたのもこの試合。今の私が求めているものと、一般視聴者が求めているものには大きな差があり、温度差を感じられずにはいられなかった。実際、私も興奮したが、やはり一過性のもので試合後の余韻はいいものではなく、考えさせられた。
以上、簡単ではあるが数試合の寸評をしてみた。これらから分かった私が熱くなれなかった理由は、消化不良の判定試合の多さ、噛み合わないマッチメイク、一過性で先の見えないマッチメイク、王者の強さの威厳不足、以前も見たような試合内容など。今回に限った事ばかりかも知れないが、私が一観客ならTV観戦でもよかったのではないかと思ってしまったと思う。
決勝GPでの組み合わせは、バンナ×アーツ以外は魅力的なカードが出揃ったので、アツクなれるような試合を是非見せて欲しい。また、今回順当に8強が勝ち上がった感があるので、いい意味での裏切りにもまた期待したい。
総合格闘技向上委員会ver.16.0 全国の皆さん所英男を見てください ~050706_HERO'S~ |
marc_nas 2005.07.09 |
所英男が地上波で鮮烈なるデビューを飾った。しかも、相手はパウンドフォーパウンド(全階級の選手を同階級と考えた場合)で最強と謳われ続けたアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラことペケーニョに。
ZST4兄弟として、小谷直之・矢野卓見・今成正和と共にZSTGPで活躍。その後、矢野・今成が抜け、小谷とのエース対決で敗れ、優勝を至上命令としてZSTGP2に挑むも、大石真丈に敗れレミギウス・モリカビュチスに優勝をさらわれる。名勝負製造機と言われ続けるも、日の目を浴びることはなかった。そんな所に一世一代のチャンスが巡ってきた。舞台はHERO'S。しかも相手はあのペケーニョ。しかし、山本“KID”徳郁、ボブ・サップらの出場する今大会ではマニアには注目されるも、地上波ではカットされてしまうんだろうと思っていた。しかも、壮絶な負けっぷりで。ところが、蓋を開けてみれば、必殺技ギロチンチョークから逃れ、大逆転勝利。プロレスファン所の狙ったのか狙わないのか、風車の理論とも言うべき闘い。判官贔屓無しに称賛を送りたい。
ずっと昔から所英男を見守り続けたシンジニシムラさんを知っている私は、勝手に自分まで親心でテレビに向かって「全国のみなさん、これが所英男です。所を見てください」と叫んだ。川口能活の清水商業時代の大滝監督が静岡地区予選で優勝した際のお立ち台インタビューで「全国のみなさんに能活を見てもらえることが嬉しい!」と涙ながらに叫んだのと同じく。「PRIDEやK-1以外にも、いい選手はいるんです。みなさん分かってもらえましたか?」と明日、会社の中心で所を叫ぼう。