△岡村隆史(吉本興業)
△出川哲郎(マセキ芸能社)
1分 DRAW
Men's JourneyPRIDE武士道其の四@名古屋『格信犯凱旋』 |
MJ 2004.08.06 |
今回のMen's Judgeは格信犯恒例の名古屋ツアー!ということで、Men's Journeyとさせて頂きます。一年ぶりの今回はPRIDE武士道 其の四観戦記ですが、格信犯ブログでmarc_nasがだいたいのことは書いていたので、旅行中に起こった印象的な闘いをいくつか挙げてみました。
今回の名古屋旅行でまず一番最初に目の当たりにしたのは、この二人の戦い!ラジオ内の話ですが・・・。出川結婚を素直に祝福できない岡村さんと、それに対して「小僧!1分でボッコボコにしてやる」と息巻く哲ちゃん。この名言が今回の名古屋旅行のキーワードになったのは言うまでもない。
(期待度50 興奮度60 笑い度100)
(期待度50 興奮度60 笑い度100)
●小僧(Hero)
○五平餅(御在所)
5秒 TKO
○五平餅(御在所)
5秒 TKO
さきほどの出川発言により自動的に格信犯の小僧を襲名したHeroの第一戦は御在所の最終兵器Go-Hey-Mochi!武士道での五味選手ばりの秒殺KO予告しての先制攻撃!しかし軟体五平餅相手にまさかの銀歯破損KO負け!ほろにがいデビュー戦となりました。
(期待度60 興奮度80 笑い度100)
(期待度60 興奮度80 笑い度100)
△格信犯Network(marc_nas,MJ,Hero,Karpen)
△WK Network(宇野薫,光岡映二,井上克也)
30分 DRAW
△WK Network(宇野薫,光岡映二,井上克也)
30分 DRAW
名古屋一日目の夜『世界の山ちゃん』にてミラクル遭遇した、宇野薫選手ご一行!さらにダブル・ミラクルで隣の席になり機会を伺うものの、なかなか近づけず不戦敗濃厚だったが、帰り際に写真を撮ってもらいKarpenもご満悦。
(期待度100 興奮度100 場の雰囲気40)
(期待度100 興奮度100 場の雰囲気40)
●Karpen
○宇野薫
5秒 先走り発言
○宇野薫
5秒 先走り発言
昨日の不完燃焼を払拭するため、満を持してKarpenが挑戦試合に出陣!レインボーホール前で宇野選手の入り待ちをし二度目の接近!しかし興奮しすぎてセコンドに付くために会場入りした宇野選手に「宇野君がんばってください・・・って試合ないか!」と仰天発言!相手にされずあえなく惨敗。
(期待度80 興奮度80 笑い度100)
(期待度80 興奮度80 笑い度100)
△格信犯
△渡辺大介(パンクラスism)
30分 DRAW
△渡辺大介(パンクラスism)
30分 DRAW
名古屋二度目のミラクルは昼食の喫茶店での渡辺選手との遭遇!曙やニルソン・デ・カストロの話題などで、ほどほどに会話もはずみ、marc_nasの発言に笑顔を見せる場面もあった!8.22の梅田ステラホールの興行は格信犯一同で応援に行きます!
(期待度80 興奮度80 場の雰囲気60)
(期待度80 興奮度80 場の雰囲気60)
○三島☆ド根性ノ助(総合格闘技道場コブラ会)
●マーカス・アウレリロ(アメリカン・トップチーム)
判定2-1
●マーカス・アウレリロ(アメリカン・トップチーム)
判定2-1
近鉄のユニフォームで入場した三島選手。本人曰く「近鉄合併を反対するスパイダーマンが、ラストサムライと“エセ”スパイダーマンに襲われるという、壮大なスペクタクルショーだったんです」とのこと・・・。判定は2-1で割れるもダメージを奪った三島選手が強豪アウレリオを撃破。負けたら引退を考えていたとのことですが、まだまだそんなこと言わないで楽しい試合を見せて下さい!3・2・1・レッドdeハッスル・ハッスル!!
(期待度70 興奮度80 満足度60)
(期待度70 興奮度80 満足度60)
○五味隆典(木口道場レスリング教室)
●ファビオ・メロ(ブラジリアン・トップチーム)
1R 8分07秒 TKO
●ファビオ・メロ(ブラジリアン・トップチーム)
1R 8分07秒 TKO
一気に眠気を覚ます試合を見せてくれたのは、やっぱり火の玉ボーイ五味でした!爽快なKO勝利後「新しい仲間を紹介させてください」と木口先生やレスリング教室のこどもたちを紹介。「これからも、この凸凹コンビでやっていきます!」と発言。ええあんちゃんやなぁ、誰もが好きになってしまうタイプです。
(期待度90 興奮度90 満足度100)
(期待度90 興奮度90 満足度100)
●中村和裕(吉田道場)
○アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジリアン・トップチーム)
判定1-2
○アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジリアン・トップチーム)
判定1-2
メインに抜擢された中村選手ですが、終始スタンド勝負を挑み判定負け!同じ柔道出身の師匠吉田秀彦ならそんな試合をしたでしょうか?もちろん殴られたら殴り返す、でも最後は自分の得意分野できっちり極めにいくでしょう!最高の師匠がいるんだから、いいところを吸収して真のメインイベンターになってほしいものです。
(期待度50 興奮度30 満足度20)
(期待度50 興奮度30 満足度20)
○小僧(Hero)
●杉浦貴(プロレスリングNOAH)
30秒 作戦勝ち
●杉浦貴(プロレスリングNOAH)
30秒 作戦勝ち
会場入り前、密かに杉浦選手の車をチェックしていた小僧。見事待ち伏せに成功しサインをゲット!復帰戦を見事に作戦勝ちで飾りました!しかし、この日の小僧の嗅覚は冴えてたなぁ。小倉トースト・マジックとでも名付けましょうか。
(期待度70 興奮度80 嗅覚100)
(期待度70 興奮度80 嗅覚100)
●格信犯
○ひつまぶし
15分 KO
○ひつまぶし
15分 KO
名古屋最後の晩餐は『ひつまぶし』。うな重と一緒やろ?と思っていたが、なんとひつまぶしには三色の味があるとのこと!!一膳目はそのままで、二膳目は薬味、三膳目はお茶漬け。すばらしいじゃないですか!格信犯一同その味にKOされました。さらに銭金師匠Karpenは帰り際に、ひつまぶし用のお茶漬けダシのみをを大量購入という不可解な行動に出ていました。
(期待度60 満足度100 味覚90)
(期待度60 満足度100 味覚90)
この模様の写真はコチラ
K-1 FANSITE「KCHANNEL」出張版K-1ファンより哀をこめて |
Guest 2004.07.28 |
Hiropon 31歳 KCHANNEL管理人
K-1を創生期より見つめ続け、その豊富な知識と確かなデザイン力、そしてなによりK-1への愛情でファンサイトの範疇を越える膨大なデータベース量と最新のニュースを発信するサイトを運営されております
K-1を創生期より見つめ続け、その豊富な知識と確かなデザイン力、そしてなによりK-1への愛情でファンサイトの範疇を越える膨大なデータベース量と最新のニュースを発信するサイトを運営されております
総合格闘技全盛の昨今、はっきりと水をあけられた感があるK-1を皆さんはどう見られているでしょうか。誤解を恐れずに書きますが、K-1のファンサイトを管理している私自身、最近のK-1は「面白くない」と強く感じています。何がK-1をつまらなくしてしまったのか、そしてどうすればK-1が再び格闘技としての面白さを取り戻せるのか。これまであちらこちらでよく議論されたテーマですが、この場を借りて素人なりにもう一度見直してみたいと思います。
【ボブ・サップ】
いわずと知れた野獣サップ。
すっかりお茶の間の人気者となったサップが名を挙げたのは2002年です。総合ルールにてあのノゲイラをあわやという所まで追い詰め、またK-1ルールではホーストを連破。さすがにこの時はいわゆる純K-1ファンも沈黙したものです。当時右肩下がりだったK-1はこのサップの勢いと親しまれるキャラクター性を利用し、安易に視聴率を稼げるサップ主役路線に走りました。しかしその肝心のサップがミルコ戦以降は失速してしまいます。
いわずと知れた野獣サップ。
すっかりお茶の間の人気者となったサップが名を挙げたのは2002年です。総合ルールにてあのノゲイラをあわやという所まで追い詰め、またK-1ルールではホーストを連破。さすがにこの時はいわゆる純K-1ファンも沈黙したものです。当時右肩下がりだったK-1はこのサップの勢いと親しまれるキャラクター性を利用し、安易に視聴率を稼げるサップ主役路線に走りました。しかしその肝心のサップがミルコ戦以降は失速してしまいます。
サップにとって「総合」や「K-1」は未知の競技への挑戦です。その肉体的強靭さと相性(?)もあってホーストを連破したまではよかったものの、試合数を重ねるにつれ弱点を次々と露呈してしまいました。芸能活動の合間を縫った付け焼刃程度の練習では、一流どころが集まる舞台で通用しないのは当然の結果だったのかもしれません。サップが来てからK-1は変わったと嘆くファンの声をよく聞きますが、このような状況を招いてしまったK-1サイドにこそ問題があるのではないでしょうか。サップに罪があるとすれば、試合中に行った数々の反則行為。それまで比較的クリーンだったK-1ですが、彼の登場以降他の選手の反則も別段珍しくなくなりました。ただそういった一連の反則行為もサップ自身の真意かどうかは分かりませんが。
そもそも今のサップは自ら望んでリングに上がっているのか疑問です。静岡大会でのサップは試合前の映像からも明らかにモチベーションが低下していました。試合中もすがる様な視線を何度もセコンドのグレコに向けていました。サップを擁護するつもりなどはありませんが、もしかすると視聴率という鎖に繋がれたサップこそが一番の被害者なのかもしれません。
【曙】
いわずと知れた平成の大横綱。
ファンの間でサップと同じくらい非難を受けている曙。そもそもK-1は立ち技最強を決めるというコンセプトで作られた戦いの場です。第一回大会も空手、キックボクシング、ムエタイなどで頂点を極めた八人の選手によって争われました。そういった観点から見ると相撲も立派な立ち技。曙はその頂点に立った力士、しかもその知名度は抜群で出場資格は十二分にあるといえます。
いわずと知れた平成の大横綱。
ファンの間でサップと同じくらい非難を受けている曙。そもそもK-1は立ち技最強を決めるというコンセプトで作られた戦いの場です。第一回大会も空手、キックボクシング、ムエタイなどで頂点を極めた八人の選手によって争われました。そういった観点から見ると相撲も立派な立ち技。曙はその頂点に立った力士、しかもその知名度は抜群で出場資格は十二分にあるといえます。
ただ問題はその扱いではないでしょうか。デビュー戦であるダイナマイトは、ある種お祭り的な大会でもあるし、紅白や他局の格闘技番組との視聴率戦争という側面もあったのでメインという扱いも納得できるのですが、最強を決定するはずのワールドシリーズで主役を務めるというのはいかがなものでしょう。K-1では実績の無い選手が、いきなり世界大会二位の武蔵とメインで戦うという異常なマッチメイク。話題性はあるが、話題性しかないカードとなってしまいました。結局この強引な曙の持ち上げ方が、K-1にとっても曙自身にとっても不幸な結果となっている気がします。
【タイソン】
いわずとしれたボクシング世界ヘビー級王者。
サップ、曙と来たらタイソンを外すわけにはいきません。最初にタイソンがK-1参戦かと騒がれたのはもう3年も前の事です。「K-1グラディエイター」にてバンナとベルナルドの勝者がタイソンとの対戦権を得る・・・そんな報道が一部雑誌などで掲載されていました。この時、石井和義元館長が実際ドン・キングと接触をしたらしいですが結局頓挫します。
いわずとしれたボクシング世界ヘビー級王者。
サップ、曙と来たらタイソンを外すわけにはいきません。最初にタイソンがK-1参戦かと騒がれたのはもう3年も前の事です。「K-1グラディエイター」にてバンナとベルナルドの勝者がタイソンとの対戦権を得る・・・そんな報道が一部雑誌などで掲載されていました。この時、石井和義元館長が実際ドン・キングと接触をしたらしいですが結局頓挫します。
その後、昨年夏のラスベガス大会にタイソンが観戦しサップが挑発したことから、再びタイソン参戦が大きく報じられました。皆さんご承知の通り未だタイソンのK-1参戦は実現していませんし、ボクシング復帰という話も大々的に報道され、これに対しK-1サイドはノーコメントです。まだ断定はできませんが、やはりタイソンのK-1参戦は難しいのではないでしょうか。ボタを初め多くのボクサーがK-1のリングで辛酸を舐めている姿を見て、頭の良いタイソンが乗り込んでくるとは思えません。これはボクシングとK-1が似て非なる競技なので当然の判断と言えます。仮にもしタイソンのK-1参戦が実現したとしても、一時的な注目は浴びるものの、結果としてK-1のその場しのぎの戦略といわざるを得ません。
【総合】
そもそもK-1が総合と本格的に絡んだのは、右肩下がりになったK-1の現状への起爆剤として2001年に対猪木軍路線をブチ上げたのが最初です。その大会でミルコが藤田の額を割りTKO勝利し、以後K-1軍(という言い方も不自然ですが)の対総合要員の筆頭に挙げられました。その後猪木祭りで全面対抗戦を行い、PRIDEのリングにも次々とK-1選手が出場します。あくまで結果論ですが、こういったK-1の総合への絡みが、現在の総合ブームが急速に加熱した一因になっているのではないかと思います。確かにそれ以前から桜庭のグレイシー狩りやシウバ、ノゲイラの登場でファンの支持を得ていましたが、K-1と絡んだことにより一般のファン層をも獲得できたのは間違いない事実です。結局その後K-1とPRIDEは交流が途絶えてしまい、結果として名前を利用されたK-1にすれば憤懣やるかたない思いもあるでしょうが、ファンの視点からすればより多くのハイレベルな格闘技を目にする事ができたのですから結果オーライです。その後ミルコやレコ、ハントなどの流出を許してしまうのもK-1サイドの致命的なミスでした。
そもそもK-1が総合と本格的に絡んだのは、右肩下がりになったK-1の現状への起爆剤として2001年に対猪木軍路線をブチ上げたのが最初です。その大会でミルコが藤田の額を割りTKO勝利し、以後K-1軍(という言い方も不自然ですが)の対総合要員の筆頭に挙げられました。その後猪木祭りで全面対抗戦を行い、PRIDEのリングにも次々とK-1選手が出場します。あくまで結果論ですが、こういったK-1の総合への絡みが、現在の総合ブームが急速に加熱した一因になっているのではないかと思います。確かにそれ以前から桜庭のグレイシー狩りやシウバ、ノゲイラの登場でファンの支持を得ていましたが、K-1と絡んだことにより一般のファン層をも獲得できたのは間違いない事実です。結局その後K-1とPRIDEは交流が途絶えてしまい、結果として名前を利用されたK-1にすれば憤懣やるかたない思いもあるでしょうが、ファンの視点からすればより多くのハイレベルな格闘技を目にする事ができたのですから結果オーライです。その後ミルコやレコ、ハントなどの流出を許してしまうのもK-1サイドの致命的なミスでした。
今年になってROMANEXを立ち上げ総合にも手を伸ばしましたが、「最強?笑わせるな。このリングからは英雄が生まれる!」と、いきなりK-1自身をも否定するようなキャッチコピーを打ち出しました。 確かにヒョードルやノゲイラなど今をときめく総合選手が出場しない大会で「最強」を謳うのは難しい話かもしれませんが、それにしても・・・。大会もメインの試合が、せっかくの須藤やBJペンなどの活躍を台無しにする内容でした。今後も継続していくようですが、ヘビー級のトップ選手を他団体に握られている今、K-1は立ち技路線に戻った方が良いのではないでしょうか。
いくつかのキーワードをもとに改めて現状を検証していきましたが、ではK-1がかつての面白さ、熱さを取り戻すには何が必要なのでしょうか。
先日谷川氏も「純K-1への原点回帰」を発表しています。確かにサップ、曙は名前を出せば注目を浴びますし、視聴率も取れるでしょうが、実績を残せないままではいずれ一般の関心も薄れてしまいます。サップに関しては今後も本人に出場する意思があるのか、無いのであれば無理強いさせず、本人が希望する道へ進んでもらいたいと思います。曙はまずJAPANシリーズなどから出場し場数を踏む事が大事ではないでしょうか。こういった選手たちの価値を落としたくない、知名度の高い選手を広告塔にし大会を注目させ視聴率を稼ぎたいという主催者側の意図も分かるのですが・・・。ファンが本当に見たいのは有名タレントの顔見せ試合ではなく、実力選手の真剣勝負なのですから。
また不明瞭な審査基準の撤廃も徹底して行ってほしいです。(こんな当たり前のことを書きたくも無いのですが。。。)
前回のMAX決勝戦で誤審を行ったとして二名の審判員と角田氏に対して減俸処分が下されたのは記憶に新しい事例ですが、これまでも審判の不明瞭な審査基準及びジャッジに疑問の声が上がっていました。今年の静岡大会でも、周囲の「サップを勝たせよう」とする意図が見え見えの、「藤田戦でボロボロになったサップの劇的な復活劇」を演出したと言われても仕方の無い、信じられないレフェリングは目を覆いたくなる程ひどいものでした。当たり前の話ですがレフェリー及びジャッジは公平でなければいけません。格闘技における作為的なドラマなどファンは望んではいません。真剣勝負の中で生まれたドラマこそにファンは惹きつけられるのではないでしょうか。
前回のMAX決勝戦で誤審を行ったとして二名の審判員と角田氏に対して減俸処分が下されたのは記憶に新しい事例ですが、これまでも審判の不明瞭な審査基準及びジャッジに疑問の声が上がっていました。今年の静岡大会でも、周囲の「サップを勝たせよう」とする意図が見え見えの、「藤田戦でボロボロになったサップの劇的な復活劇」を演出したと言われても仕方の無い、信じられないレフェリングは目を覆いたくなる程ひどいものでした。当たり前の話ですがレフェリー及びジャッジは公平でなければいけません。格闘技における作為的なドラマなどファンは望んではいません。真剣勝負の中で生まれたドラマこそにファンは惹きつけられるのではないでしょうか。
なんだかんだと声を大にして訴えてきましたが、(まだまだ言い足りないこともたくさんあるのですが)これもK-1を応援し続ける一ファンの声と思って読んでいただければ幸いです。MAX決勝大会前、魔裟斗はある雑誌で次のようにコメントしています。「自分のモチベーションがもつような状況が今のK-1にはない」現役王者にこれほど毒を吐かれるほど今のK-1は選手にとって魅力のないリングなのかもしれません。
かつてグレコが倒されても倒されても立ち上がり続けたような、
かつてベルナルドが敗れて悔し涙を流したような、
かつてフィリォが鼻血が出しながら悔しさの余り絶叫したような、
かつてアーツがスネが裂けながらも戦い続けたような、
かつてホーストがアクシデントで準決勝に出場できず控え室で静かに涙したような、
かつてバンナが腕を折りながらも栄光を掴もうと戦いを止めなかったような、
かつてフグが負けても負けても王者になることを諦めなかったような
かつてベルナルドが敗れて悔し涙を流したような、
かつてフィリォが鼻血が出しながら悔しさの余り絶叫したような、
かつてアーツがスネが裂けながらも戦い続けたような、
かつてホーストがアクシデントで準決勝に出場できず控え室で静かに涙したような、
かつてバンナが腕を折りながらも栄光を掴もうと戦いを止めなかったような、
かつてフグが負けても負けても王者になることを諦めなかったような
そんな魅力ある、そして権威あるK-1に戻ってほしいです。
以上長文にお付き合いいただきありがとうございました。
以上長文にお付き合いいただきありがとうございました。
総合格闘技向上委員会ver.8.0 何処へ行く武士道 ~040719_武士道4~ |
marc_nas 2004.07.24 |
今大会を一言で表すと「疲れた」、そんな大会だった。挑戦試合を含め計11試合、4時間半にも及ぶ長時間興行という理由だけではない。ましてや大阪ー名古屋間の移動の疲れなどでもない。スプリット判定の試合が4試合、時間切れドローが1試合。その判定試合の内容に起因するのである。今回はあえて判定試合にスポットを当てて今大会を振り返ってみたいと思う。
まず、三島☆ド根性ノ助×マーカス・アウレリロ戦について。この試合は見応え十分の軽量級ならではのスピーディかつハイレベルなグラウンドの攻防が繰り広げられた。三角締めやアームバーなどの下から極める関節技を多用し、ZST GPを制したアウレリロだったが、パウンドルールありのPRIDEでどういった戦い方をするのか?対する三島は柔道仕込みの投げで常に上のポジションをキープできる能力を持っている。案の定、アウレリロが下から何度も関節を仕掛けるが、上から三島が的確なパンチや踏みつけキックで関節を凌ぐという展開となった。これは、これからPRIDEに参戦してほしいZSTファイターの所・小谷両選手にとって、かなり参考になったのではないか。
続いて、アマール・スロエフ×ディーン・リスター戦について。本来の武士道シリーズのコンセプトは「軽量級の選手と日本人選手の発掘」であるはず。なぜこのマッチメイクが武士道でなされたのか疑問だった。両選手共に実績も実力もある好選手である。高田統括本部長は大会前に「メンバーがそろっているのに選手が光らない」と懸念していたが、皮肉にもこの試合はそれが顕著に現れ、全く噛み合わなかった。また高田本部長は「攻めない選手には三くだり半を突きつける」とまで宣告していたにも関わらず、両選手とも有効打が与えられず、決定機もない試合となってしまった。以前、私のコラムで「ver.3.0 PRIDEのマストシステムの脆弱性」については書いたが、中盤でボールを回すだけのシュートのない試合に判定は不要だと思う。マッチメイク・試合内容・判定の必要性、すべてにおいて不服だらけある。
最後に、小路晃×パウロ・フィリオ、中村和裕×アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ戦について。この二試合は言及したいことが同内容である。寝技(柔道・柔術)をバックボーンに持つ選手が互いに自分の土俵ではなく相手の不得意な分野であるスタンドでの勝負を挑み続けた。私自身がグラウンドの攻防を好むせいもあるが、非常につまらなく感じた。K-1の試合と比べるとやはり技術的には劣るであろう。そしてまた、殺るか殺られるかといった激しい試合でもなかった。そんな試合を2試合も勝負つかぬままフルラウンドというのは見るに堪えられなかった。互いに寝技で極める技術を持ちながら寝技勝負を挑まなかったのは、「相手に極められる可能性もある」、「負けたくない」という心の現れか。我々は、少なくとも私は、負けない試合より勝ちにいく試合が見たいのだ。
高田統括本部長は今大会を「武士道シリーズの存続を左右する重要な大会になる」「メンバーがそろっているのに選手が光らない」「判定試合が多いので、攻めない選手には三くだり半を突きつける」といっていた。しかし思いとは裏腹にこういった試合が多かったのは事実である。また、五味・マッハ・三島・アウレリロという軽量級の選手達が好試合をしたというのも紛れもない事実である。この事実を真摯に受け止め、もともとのコンセプトである「軽量級の選手・日本人選手の発掘・日本対世界」を思い出して欲しい。そしてまたPRIDEナンバーシリーズとの明確な差別化を切に願う。
格信犯toto2004.07.19 PRIDE武士道 其の四 |
Special 2004.07.24 |
2004.07.19 PRIDE武士道 其の四 @名古屋市総合体育館レインボーホール開催を記念して編集部で事前に勝敗予想をしました。予想結果、試合結果、試合寸評も掲載しました。今回はスタッフ以外にもSTANDのシンジニシムラさんにご参加頂きました。
それと武士道挑戦試合は判定アリだと勘違いしていたのですが、時間切れの場合は判定なしの引き分けでした。なので武士道挑戦試合の第一試合の時間切れ引き分けの試合についてはノーカウントにします。申し訳ありませんでした
それと武士道挑戦試合は判定アリだと勘違いしていたのですが、時間切れの場合は判定なしの引き分けでした。なので武士道挑戦試合の第一試合の時間切れ引き分けの試合についてはノーカウントにします。申し訳ありませんでした
ルール
・3点=勝敗と極まり手(KO or 一本 or 判定)ともに当たった場合
・2点=勝敗のみが当たった場合
・勝敗が外れ極まり手のみが当たっても得点にはならない
・極まり手はKO、一本、判定の三種類から選択
・3点=勝敗と極まり手(KO or 一本 or 判定)ともに当たった場合
・2点=勝敗のみが当たった場合
・勝敗が外れ極まり手のみが当たっても得点にはならない
・極まり手はKO、一本、判定の三種類から選択
<武士道挑戦試合>
△光岡エイジ(日本/RJW/central)
△佐々木恭介(日本/U-FILE CAMP.com)
2R時間切れドロー
引き分けのためtoto表なし
△光岡エイジ(日本/RJW/central)
△佐々木恭介(日本/U-FILE CAMP.com)
2R時間切れドロー
引き分けのためtoto表なし
<武士道挑戦試合>
●阿部裕幸(日本/AACC)
○ルイス・ブスカペ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
1R 2'52" 一本:肩固め
●阿部裕幸(日本/AACC)
○ルイス・ブスカペ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
1R 2'52" 一本:肩固め
<第1試合>
○三島☆ド根性ノ助(日本/総合格闘技道場コブラ会)
●マーカス・アウレリロ(アメリカ/アメリカン・トップチーム)
判定2-1
○三島☆ド根性ノ助(日本/総合格闘技道場コブラ会)
●マーカス・アウレリロ(アメリカ/アメリカン・トップチーム)
判定2-1
<第2試合>
○アマール・スロエフ(ロシア/レッドデビルチーム)
●ディーン・リスター(アメリカ/ファビアノ・サントス柔術)
判定1-2
○アマール・スロエフ(ロシア/レッドデビルチーム)
●ディーン・リスター(アメリカ/ファビアノ・サントス柔術)
判定1-2
<第3試合>
○桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)
●ブラディ・フィンク(アメリカ/チーム・オーヤマ)
1R 4'08" 一本:ギロチンチョーク
○桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)
●ブラディ・フィンク(アメリカ/チーム・オーヤマ)
1R 4'08" 一本:ギロチンチョーク
<第4試合>
○美濃輪育久(日本/フリー)
●山本喧一(日本/フリー)
1R 3'23" TKO :マウントパンチによるレフェリーストップ
○美濃輪育久(日本/フリー)
●山本喧一(日本/フリー)
1R 3'23" TKO :マウントパンチによるレフェリーストップ
<第5試合>
○杉浦 貴(日本/プロレスリングNOAH)
●ジャイアント・シルバ(ブラジル/フリー)
1R 2'35" KO:グラウンドパンチによるタップアウト
○杉浦 貴(日本/プロレスリングNOAH)
●ジャイアント・シルバ(ブラジル/フリー)
1R 2'35" KO:グラウンドパンチによるタップアウト
<第6試合>
●大山峻護(日本/フリー)
○ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)
1R 1'00" KO :左アッパー
●大山峻護(日本/フリー)
○ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)
1R 1'00" KO :左アッパー
<第7試合> 日本×ブラジリアン・トップチーム 中堅戦
●小路 晃(日本/フリー)
○パウロ・フィリオ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
判定1-2
●小路 晃(日本/フリー)
○パウロ・フィリオ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
判定1-2
<第8試合> 日本×ブラジリアン・トップチーム 先鋒戦
○五味隆典(日本/木口道場レスリング教室)
●ファビオ・メロ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
1R 8'07" TKO :グラウンドパンチによるレフェリーストップ
○五味隆典(日本/木口道場レスリング教室)
●ファビオ・メロ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
1R 8'07" TKO :グラウンドパンチによるレフェリーストップ
<第9試合> 日本×ブラジリアン・トップチーム 大将戦
●中村和裕(日本/吉田道場)
○アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
判定1-2
●中村和裕(日本/吉田道場)
○アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
判定1-2
大会総評はココをクリック
総合格闘技向上委員会ver.0.1 ユズリハ ~000526_船木×ヒクソン~ |
marc_nas 2004.07.16 |
今回アップする予定だったコラムが届かなかったので、代わりに格信犯創刊号発刊の際に執筆したコラムをかわりに掲載いたします。このコラムは2000年5月26日のコロシアム2000の船木×ヒクソンを見て執筆したものです。当時好評だったので、そのままの状態でお見せしようと思ったのですが、今読み返すと余りにも読み辛かったので加筆・修正したものを掲載します。
ユズリハという木をご存じですか?
通常、木は古い葉をすべて落としてから新しい葉を伸ばします。しかしユズリハは、新しい葉が伸びてから古い葉が落ちます。このことから場所を譲るように入れ替わるという意味で「譲葉」と名付けられました。
通常、木は古い葉をすべて落としてから新しい葉を伸ばします。しかしユズリハは、新しい葉が伸びてから古い葉が落ちます。このことから場所を譲るように入れ替わるという意味で「譲葉」と名付けられました。
2000年5月26日。この日、近藤はヒクソンの再来と呼ばれる弟子ヒベイロ相手に衝撃的な勝利を飾った。同じ日、船木はヒクソンにチョークを極められタップすることなく白目をむき衝撃的な敗北を喫し、そして引退した。
近藤という新しい葉と、船木という古い葉はパンクラスという太い幹で少しだけ生を重ね、そしてすれ違った。古い葉は新しい葉に「素晴らしい技術」と「何にも屈せざる心」という養分をすべて譲り渡した。そして古い葉は、大輪の花を咲かせることなく、激しく散華した。その散り様は、大輪の花を咲かせたどのそれより見事であった。近藤よ、船木から譲り受けた技術と心で総合格闘技界で大きな花を咲かせてくれ。
<参考資料>
2000.05.26 コロシアム2000@東京ドーム 観衆:40420人(主催者発表)
2000.05.26 コロシアム2000@東京ドーム 観衆:40420人(主催者発表)
<メインイベント> コロシアム特別ルール 15分無制限ラウンド
●船木誠勝(パンクラス)
○ヒクソン・グレイシー(ヒクソン・グレイシー柔術センター)
1R 11'46" チョークスリーパー
●船木誠勝(パンクラス)
○ヒクソン・グレイシー(ヒクソン・グレイシー柔術センター)
1R 11'46" チョークスリーパー
序盤はコーナでの組み合いで時間が刻々と経過する。10分過ぎヒクソンが組みつきテイクダウンしサイドポジションを奪う。そこからマウントに移行しパウンド。合計27発のパンチを受け船木は出血。バックマウントからチョークスリーパで20秒以上、船木の首を絞め続け、落とした。試合後、船木は花道で突然立ち止まり観客に一礼した。そして試合後の会見で引退を表明した。
<第1試合> コロシアムルール 15分1R(判定なし)
○近藤有己(パンクラス)
●サウロ・ヒベイロ(グレイシー・ウマイタ)
1R 0'22" KO:パウンドによるレフェリーストップ
○近藤有己(パンクラス)
●サウロ・ヒベイロ(グレイシー・ウマイタ)
1R 0'22" KO:パウンドによるレフェリーストップ
開始早々近藤は得意の上段回し蹴りでヒベイロの体制を崩し、そのまま抱え込んでヒザ蹴りを顔面に放つ。倒れたヒベイロにパウンドをヒットさせ続け血祭りにあげた。