総合格闘技向上委員会ver.7.0 はっぴぃえんどの法則 ~040620_桜庭×シェンブリ~ |
marc_nas 2004.07.09 |
今回UPするコラムがなかったので、PRIDE GP 2004 2nd Round前に執筆したもののお蔵入りする予定だった僕のコラムを掲載することになりました。掲載するにはクオリティが低く、内容も大会前のものすが、よろしければご一読下さい。
PRIDEにはかつてはっぴぃえんどの法則というのがあった。それはメインでの桜庭和志の勝利。これがPRIDEの人気の秘訣でもあり、幸せな結末を来場した誰もが目にし、笑顔で会場を後にできるという法則であった。しかしその法則はもろくも崩れ去っていった。
過去のPRIDE全大会中、桜庭は実に9大会でメインを務めあげている。もちろんこれは他のどの選手より多い。PRIDE.13でのヴァンダレイ・シウバ戦の敗北を機にはっぴぃえんどの法則は崩れ始め、それでもDSE(PRIDE運営会社)とファンは桜庭を信じメインに据え勝利を懇願した。ところがその「春よこい、桜よ咲け」との期待とは裏腹に敗北が続き、サッドエンドの法則となってしまったのだ。メインで桜庭が敗北し鬱な気分のまま会場を後にするという法則に成り代わってしまったのだ。
今回のPRIDE GP 2004 2nd Roundでは桜庭はオープニングマッチ(第一試合)に抜擢された。ハッピーエンドの法則は消え去ったのかも知れない。しかしファンの向かい風をあつめて、今大会より桜庭は新たな法則ハッピースタートの法則を築き上げてくれると信じたい。
<加筆分>
桜庭にとっても仕切り直しのリスタートを切らねばならなかったが、結果、ハッピースタートの法則と呼ぶには物足りない試合内容となってしまった。しかしまた次回こそはと期待してしまうのである。
桜庭にとっても仕切り直しのリスタートを切らねばならなかったが、結果、ハッピースタートの法則と呼ぶには物足りない試合内容となってしまった。しかしまた次回こそはと期待してしまうのである。
格闘技コラムメディア「STAND」出張版小川vsヒョードルはいかが? |
Guest 2004.07.02 |
シンジニシムラ 32歳 格闘技コラムメディア「STAND」代表
数ある試合結果速報・ニュースを売りとする格闘技ウェブサイトとは趣を変え、「STAND」は書き手の思いをダイレクトに反映したコラムという手法で格闘技の世界を広く深く掘り下げていくウェブメディアです。そのスタンスは格信犯ウェブと同じであると解釈し、少しでも格闘技ファンの裾野を広げようと微力ながら我が格信犯とタッグを組んで頂きました。そしてこの度STAND代表としてシンジニシムラ様にゲスト参戦して頂き、コラムを執筆して頂きました。どうぞご一読ください。(marc_nas)
数ある試合結果速報・ニュースを売りとする格闘技ウェブサイトとは趣を変え、「STAND」は書き手の思いをダイレクトに反映したコラムという手法で格闘技の世界を広く深く掘り下げていくウェブメディアです。そのスタンスは格信犯ウェブと同じであると解釈し、少しでも格闘技ファンの裾野を広げようと微力ながら我が格信犯とタッグを組んで頂きました。そしてこの度STAND代表としてシンジニシムラ様にゲスト参戦して頂き、コラムを執筆して頂きました。どうぞご一読ください。(marc_nas)
開幕戦1回戦を勝ち進んだ8名による4試合から抜け出した4名の勝者は大方の希望通りの顔ぶれとなった。6月20日、さいたまスーパーアリーナのリング上に並び立ったベスト4。エメーリヤエンコ・ヒョードル、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、セルゲイ・ハリトーノフ、そして小川直也。早くも各方面で、なかば本決まりかのように2つの準決勝カードが一人歩きしている。
・エメーリヤエンコ・ヒョードル vs セルゲイ・ハリトーノフ
・アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs 小川直也
・アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs 小川直也
問答無用のベストカードである。
ノゲイラvs小川は言わずもがな、現時点で日本格闘技界に残された最強最後のファンタジーバウト。プロレスラー・小川としてのギミックはどうでもよく、アスリートでありファイターとしての小川に与えられた究極のリトマス試験紙となる。日本のトップファイターたちの舌を巻かせたという新宿スポーツセンターでのスパーリング乱入逸話がリングの現実になる瞬間をこの目で観たい。
「小川さんはまるで軽量級の選手のような早い動きで極めまくってました」
こんな話を耳にして、小川に期待するなと言われても無理な相談だ。柔道vs柔術、プロフェッショナルvsアマチュアなどと小川とノゲイラの間には話題性ある対立図式を作りやすいこともこのカード実現への後押しとなっていよう。その対立図式はいくらでも、こじつけでも作ることができる。ノゲイラvs小川がある以上、残るもう1試合は自ずとヒョードルvsハリトーノフとなる。この場合は"元同門の因縁"というテーマが与えられる。
ノゲイラvs小川は言わずもがな、現時点で日本格闘技界に残された最強最後のファンタジーバウト。プロレスラー・小川としてのギミックはどうでもよく、アスリートでありファイターとしての小川に与えられた究極のリトマス試験紙となる。日本のトップファイターたちの舌を巻かせたという新宿スポーツセンターでのスパーリング乱入逸話がリングの現実になる瞬間をこの目で観たい。
「小川さんはまるで軽量級の選手のような早い動きで極めまくってました」
こんな話を耳にして、小川に期待するなと言われても無理な相談だ。柔道vs柔術、プロフェッショナルvsアマチュアなどと小川とノゲイラの間には話題性ある対立図式を作りやすいこともこのカード実現への後押しとなっていよう。その対立図式はいくらでも、こじつけでも作ることができる。ノゲイラvs小川がある以上、残るもう1試合は自ずとヒョードルvsハリトーノフとなる。この場合は"元同門の因縁"というテーマが与えられる。
果たして、ヒョードルとハリトーノフとの間に因縁などあるのか。もちろん言葉の意味での因縁はあろうが、この場合の因縁は憎悪とイコール。
極寒の地・ロシアで強くなるために、試合に勝利するために一緒に特訓を積んだ2人の間には友情こそあれ、憎悪の欠片もないと断言したい。そんな2人をいたずらに、勝手に因縁をこじつけて対戦させるのはあまりにもプロレスチックではないか。たしかに今では両者は違うチームに袂を別っているが、いざリング上で決勝進出の名誉を賭けて闘うとなって、そう簡単に友情は別と気持ちを切り替えられるものだろうか。プロである以上そうしなければいけないのかもしれない。だがこればっかりは、闘う当人にしか分からない想いがあるはずである。
無理やり因縁を演出しなくてもいい。この世に残った2人による生き残り決戦という究極の場であれば話は別。このほうがPRIDEグランプリのコンセプトにも合致する。因縁ではなくドラマを。元同門対決への道を創るのはヒョードルでありハリトーノフ、両者ともに勝利したときでいいと考えるのは私だけだろうか。UFCで行なわれた元親友対決、ティト・オーティズvsチャック・リデルの後味は決して旨いものではなかったが、UFCに残された必然のマッチメイクであった。
極寒の地・ロシアで強くなるために、試合に勝利するために一緒に特訓を積んだ2人の間には友情こそあれ、憎悪の欠片もないと断言したい。そんな2人をいたずらに、勝手に因縁をこじつけて対戦させるのはあまりにもプロレスチックではないか。たしかに今では両者は違うチームに袂を別っているが、いざリング上で決勝進出の名誉を賭けて闘うとなって、そう簡単に友情は別と気持ちを切り替えられるものだろうか。プロである以上そうしなければいけないのかもしれない。だがこればっかりは、闘う当人にしか分からない想いがあるはずである。
無理やり因縁を演出しなくてもいい。この世に残った2人による生き残り決戦という究極の場であれば話は別。このほうがPRIDEグランプリのコンセプトにも合致する。因縁ではなくドラマを。元同門対決への道を創るのはヒョードルでありハリトーノフ、両者ともに勝利したときでいいと考えるのは私だけだろうか。UFCで行なわれた元親友対決、ティト・オーティズvsチャック・リデルの後味は決して旨いものではなかったが、UFCに残された必然のマッチメイクであった。
そうなるとまったく新しいカードが生まれる。これはこれで極上の組み合わせである。
・エメーリヤエンコ・ヒョードル vs 小川直也
・アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs セルゲイ・ハリトーノフ
・アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs セルゲイ・ハリトーノフ
小川がいきなり王者・ヒョードルと一騎打ち。このカードに興味を持たない人がいれば手を挙げて欲しい。プロレスファンにとっては藤田と永田の仇討ちなんていうテーマもつけられよう。少なくとも昨年大晦日の『イノキボンバイエ』で誰も望まなかった永田のタナボタヒョードル戦とは雲泥の差の期待がある。
ノゲイラvsハリトーノフはどんな展開になるか容易に想像し難い好カード。まだまだ技の引き出しを隠し持つノゲイラに、まだまだ潜在能力を見せきっていないハリトーノフ。PRIDEの試合を純粋な格闘競技として堪能できることが約束されている。
ノゲイラvsハリトーノフはどんな展開になるか容易に想像し難い好カード。まだまだ技の引き出しを隠し持つノゲイラに、まだまだ潜在能力を見せきっていないハリトーノフ。PRIDEの試合を純粋な格闘競技として堪能できることが約束されている。
その上で、どちらの試合で誰が勝っても"最強"のメインディッシュが我々にサーブされることになる。
ヒョードルvsノゲイラなら、真の王者決定戦にしてリベンジ再戦。小川vsハリトーノフなら誰も予想しなかったダークホースマッチメイクも、この意外さにかえって緊張を覚えるだろう。決勝の舞台でノゲイラvs小川が実現すればGPの栄誉を賭けた価値がついてくる。まあ小川は徹底的にうそぶいてその価値を認めないだろうが。一方のヒョードルvsハリトーノフも仕組まれた因縁ではなく、必然の友情対決へと姿を変え、より大きな感動を呼ぶことになろう。
ヒョードルvsノゲイラなら、真の王者決定戦にしてリベンジ再戦。小川vsハリトーノフなら誰も予想しなかったダークホースマッチメイクも、この意外さにかえって緊張を覚えるだろう。決勝の舞台でノゲイラvs小川が実現すればGPの栄誉を賭けた価値がついてくる。まあ小川は徹底的にうそぶいてその価値を認めないだろうが。一方のヒョードルvsハリトーノフも仕組まれた因縁ではなく、必然の友情対決へと姿を変え、より大きな感動を呼ぶことになろう。
「ノゲイラvs小川はお互い無傷の状態でやらせたい」「決勝戦をロシア同士の対決にしたくない」という声もあるからなおさらマッチメイクも困難を極めるものになっていよう。主催者の希望とファンの要望が必ずしも100%同じになることはないが、ファンとは優しいもので、与えられたモノを素直に受け入れてしまう。
だが今回ばかりは悪あがきをしたい。筋の通ったマッチメイクを希望したい。私の筋は前述した通り。さもなければ、昨年のミドル級GPのように抽選を取り入れてもらいたい。もしその場で小川が当てクジを引いたら、一体誰を選ぶのだろうか。
だが今回ばかりは悪あがきをしたい。筋の通ったマッチメイクを希望したい。私の筋は前述した通り。さもなければ、昨年のミドル級GPのように抽選を取り入れてもらいたい。もしその場で小川が当てクジを引いたら、一体誰を選ぶのだろうか。
次回グランプリ決勝の開催日は8月15日。PRIDEの場合はこの日が終戦記念日とはならない。準決勝の組み合わせ、そしてその勝者による決勝カードが生まれるも、このヘビー級トップ4同士による新鮮なマッチメイクがまだ残されている。ミルコ・クロコップもトップ戦線に戻ってくるだろう。そんなとっておきカードが実現するチャンスがある以上、8月15日はPRIDEヘビー級サバイバルマッチの新たな幕開けになる。
格信犯toto+全試合寸評2004.06.20 PRIDE GP 2nd ROUND |
Special 2004.06.25 |
2004.06.20 PRIDE GRANDPRIX 2004 2nd ROUND @さいたまスーパアリーナ開催を記念して編集部で事前に勝敗予想をしました。予想結果、試合結果、試合寸評も掲載しました。今回はスタッフ以外にもSTANDのシンジニシムラさん、VIVA!格闘技のちりさんにもご参加頂きました。
ルール
・3点=勝敗と決まり手(KO or 一本 or 判定)ともに当たった場合
・2点=勝敗が当たった場合
・3点=勝敗と決まり手(KO or 一本 or 判定)ともに当たった場合
・2点=勝敗が当たった場合
<第1試合> 1R10分/2,3R5分
○桜庭和志 × ニーノ・“エルビス”・シェンブリ●
判定 3-0
○桜庭和志 × ニーノ・“エルビス”・シェンブリ●
判定 3-0
試合終了直前にサクがみせた踏みつけジャンプ。絶頂期の頃のいきいきとしたそれには程遠いものでした。試合内容に納得がいかず、やるせない気持ちが伝わってきて見ていて悲しかったです。昨日出演していた番組「IQサプリ」に例えると、モヤ〜を投げずにはいられない内容でした。(RTR)
<第2試合> 1R10分/2,3R5分
○クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン × ヒカルド・アローナ●
1R 7'32" TKO (レフェリーストップ:パワーボムによる失神)
○クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン × ヒカルド・アローナ●
1R 7'32" TKO (レフェリーストップ:パワーボムによる失神)
でたー!!!ジャクソンのパワーボム。ランデルマンのバックドロップと並んで今回の2大インパクト。パワーファイターとしてはこれ以上ないパフォーマンスを見せてくれた試合ではないでしょうか。(28ん)
踵で頭を蹴り上げてジャクソンの意識がトビかけた時アローナはレフェリーに試合を「STOP! 」とアピールし攻撃の手を止めた。そこが勝負の別れ道だった。ジャクソンは桜庭戦でも同様に三角締めを外そうとパワーボムを放ったが桜庭はとっさに受け身をとり難を逃れた。受け身の面ではアローナより"プロレスラー桜庭"に一日の長があったのか。(marc_nas)
<第3試合> PRIDE GP 2回戦 1R10分/2,3R5分
○セルゲイ・ハリトーノフ × セーム・シュルト●
1R 9'19" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)
○セルゲイ・ハリトーノフ × セーム・シュルト●
1R 9'19" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)
ハリトーノフ戦今大会で最も地味なカードであったが、試合内容も地味なものであった。シュルトの完璧なスイープに一度は驚かされたものの、ハリトーノフの攻撃には大きな驚きもなく、前回のニンジャ戦のようなインパクトを残すまでには至らなかった。(Hero)
<第4試合> PRIDE GP 2回戦 1R10分/2,3R5分
○小川直也 × ジャイアント・シルバ●
1R 3'29" KO (タップアウト:マウントパンチ)
○小川直也 × ジャイアント・シルバ●
1R 3'29" KO (タップアウト:マウントパンチ)
あの巨漢をいとも簡単に倒してしまう小川のテイクダウン能力の凄さに改めて感動!小川の名言「男には一生に一度、ハッスルしないといけない時がある。」頼む、一度と言わず、あと二度だけ僕らの前でハッスルする姿を見せてくれ!(RTR)
期待は裏切られなかった。組まれた試合を振り返りここまでは小川自身も客寄せパンダとはわかっていたはず。次からが本当の正念場ではないでしょうか。目指せ優勝。過去のすべてを見返してほしいです。(28ん)
試合前に『家の近所にヘンゾの道場がある』ということを小耳に挟んで、ヘンゾの顔も知らないのに通って練習したシルバ。やる気は認めるが、そんな付焼き刃のグレイシー"獣術"で勝てる相手ではなかった。柔術とか技とか、そんなこと考えずに向かって行った方がよかったのに!(MJ)
<第5試合> 1R10分/2,3R5分
○吉田秀彦 × マーク・ハント●
1R 5'25" 一本 (タップアウト:腕ひしぎ十字固め)
○吉田秀彦 × マーク・ハント●
1R 5'25" 一本 (タップアウト:腕ひしぎ十字固め)
純粋に感動した。吉田は優等生とゆうイメージがあり。実際荒々しいイメージは感じにくいですが、勝負に臨む姿勢にはいつも感動させられます。世界の舞台で金メダルをとった男ですもんね。実力はワールドワイドですよね。実際。(28ん)
この試合を一言で言えば柔道の格言である「柔よく剛を制す」でしょう。やはり柔道家には力だけでは勝てないもんです。グラウンドでの対応に戸惑い、力だけで乗り切ろうとしているハントを見て、マズイなとは思いましたが、結果は案の定って感じでした。(yojirock)
グランドではまったくの素人であるハントにとって、スタンディングの打撃で圧力をかけることができなかったことは致命的だった。ただ、純粋な柔道家である吉田も足関節に対する未熟さを覗かせた試合となった。それでも勝利したのは、自分の得意な形に持っていける技術と経験の差だろう。(Hero)
<第6試合> PRIDE GP 2回戦 1R10分/2,3R5分
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ × ヒース・ヒーリング●
2R 0'30" 一本 (タップアウト:スピニングチョーク)
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ × ヒース・ヒーリング●
2R 0'30" 一本 (タップアウト:スピニングチョーク)
予想どうりの展開で予想どうりの結果と行った感じです。予想を裏切らない。そこにノゲイラのすごさがあるんでしょうが、極めのすごさはわかりづらいですが、いつもうーんとうなずいてしまいます。すごい男です。(28ん)
1Rの攻防を見る限り、対策バッチリのヒースだけに、ワンチャンスがあればなんとかなるか!?と思ったが、最後はあっさり極められてしまった。やっぱり前回はじめて見せたスピニング・チョークの対策はしてなかっただろうか。(MJ)
<第7試合> PRIDE GP 2回戦 1R10分/2,3R5分
○エメリヤーエンコ・ヒョードル × ケビン・ランデルマン●
1R 1'33" 一本 (タップアウト:アームロック)
○エメリヤーエンコ・ヒョードル × ケビン・ランデルマン●
1R 1'33" 一本 (タップアウト:アームロック)
ランデルマンのバックドロップ。最高のインパクトでした。しかし、それを食らった後のヒョードルの反応の早さ。1枚上手だったって感じですか。"記憶か?記録か?"そんな印象を受けました。見応えは最高だったと思います。(28ん)
前回ランデルマンの盟友マークコールマンを退け準決勝に勝ち上がったヒョードル。前回の一言寸評で僕は「ランデルマンが仇討ちでスープレックスを炸裂させるしかない」と書いたがまさにその通りとなった。しかしコールマンの首を痛め長期欠場に追いやったスープレックスを放つもヒョードルはすぐに対応しスイープし、そしてランデルマンを葬り去った。彼を止めれる人間はいるのだろうか。(marc_nas)
プロレスバカより愛を込めてプロレスの強さの象徴。 |
28ん 2004.06.18 |
チャンピオンベルト。それは強さの象徴であり、チャンピオンにとっての必須のアイテムだった。チャンピオン=最強であり、チャンピオンベルト=最強の証だった。だからこそIWGP初代王者決定戦で猪木が屈辱的な惨敗を期した時、私のようなプロレスファンが皆、本気で悔しい思いをしたのである。
それがどうした事か、最近変わった傾向が生まれてきている。IWGP王者に輝いた藤田がリングにベルトを置き去りにし、そしてまた世界タッグ王者に輝いたケンドーカシンまでもが同じ行動をとった。IWGPタッグ王者の高山、鈴木もベルトを軽く扱い、ノアJr.においては他団体に流れたGHC Jr.ベルトを本気で奪い返しにいっていない。ナンバー1、2の丸藤、金丸が名乗りを上げない始末である。チャンピオンベルトにはもう権威も何もないのだろうか。今あげたすべての選手はそろいもそろって皆、実力者ばかりだ。だからこそチャンピオンベルトに意味があるのかとやりきれない気持ちになってしまう。
いや待て、チャンピオンベルトを光らせている男達がいた。まずU-30の棚橋だ。チャンピオンベルトを巻く彼の姿は伊達で、実に堂々としIWGPにも負けないくらいの輝きを放っている。そして、Mr.プロレスこと小橋健太のGHC。崇高なるチャンピオンとして、彼はベルトの地位も高めているではないか。よかった。まだチャンピオンベルトは巻く人間によって光り輝く事ができるのだ。秋山の巻くGHCだって、洒落であっても彼の風格が感じられるし、あれはあれでプロレス的でいい。
ノアのJr.は別だが、ベルトを軽く扱う男達には一つの共通点がある。それは皆、一度は総合格闘技に魅せられ、そのリングを経験しているという部分だ。やはり試合の勝敗においてのみ強さを示してきた男達にとって、チャンピオンベルトは飾りに過ぎないのであろうか。それほど魅力のないものなのか。
みんなプロレスラーではないか。思い返してほしい。強さに憧れ、強さに魅せられ、そして強くなりたくてプロレスラーになった自分を。こんな群雄割拠の時代だからこそ、ベルトを商売の道具とするのではなく、最強の称号をうけられる者のみが身につける事のできる神器として高めてもらいたい。そして子供達の憧れとなるチャンピオンとなってもらいたい。そしてチャンピオンベルトこそが最強の証だと示してほしいと心から思う。一人のプロレスバカとして。
Hero's Eye札幌中央卸売市場乳首切断事件 |
Hero 2004.06.11 |
ここのところ、柔道、PRIDEとシリアスな内容のHero's Eyeだったが、今回は来たる7月10日東京ドーム興行でタイトルマッチを控えるプロレスリング・NOAHのGHCヘビー級チャンピオン小橋健太をピックアップ。
再起不能とも言われた左ヒザのケガを、何度もの手術の末に乗り越えてGHCのチャンピオンに輝いた不屈の鉄人・小橋健太である。現在8回の防衛に成功しているのだが、彼のトレーニングはユニークなことで有名である。あるときは東京ヴェルディのキャンプに参加してゴールキーパーとなり、現役Jリーガーによるシュートの雨アラレをはじき返すというJリーグ特訓。またあるときは、ゲームセンターで上半身裸になり、パンチ力測定マシーンに自慢の剛腕ラリアットをぶち込むゲーセン特訓。豪腕ラリアットを放った瞬間にパンチ力測定マシーンの針は『計測不能』を叩き出したのは言うまでもない。
そして今回、遠征先の北海道である事件が起こったのだ。
つかの間のオフ。札幌中央卸売市場に出没した小橋だったが、生きたタラバガニを見つけた瞬間、闘争本能に火がついてしまったのだ。おもむろに着ていたTシャツを脱ぎ捨てると、4キロを超える巨大なタラバガニを持ち上げダンベルのように上下し始めた。ところが、その熱気に反応したタラバガニは突然鋭いハサミを小橋の胸元へ・・・。
つかの間のオフ。札幌中央卸売市場に出没した小橋だったが、生きたタラバガニを見つけた瞬間、闘争本能に火がついてしまったのだ。おもむろに着ていたTシャツを脱ぎ捨てると、4キロを超える巨大なタラバガニを持ち上げダンベルのように上下し始めた。ところが、その熱気に反応したタラバガニは突然鋭いハサミを小橋の胸元へ・・・。
『ウッ』
ハサミは小橋自慢の大胸筋に食い込んでしまったのである。この瞬間、小橋健太 vs タラバガニというGHC選手権試合のゴングが鳴った!!(・・・かどうかは知らない)ちなみに、小橋はライバル秋山準の『カニ挟み』で左前十字靭帯を痛めたこともあるのだが、タラバガニ選手によるリアルカニ挟みで今回も病院送りか?と誰もが凍りついたのだった。だが、そこはさすがに鉄人・小橋健太。持ち前の『受けの強さ』で猛攻を凌ぎきり、タラバガニ選手は根負け。自らハサミをはずしたのだった。戦意喪失である。子供の指なら切断するとも言われるタラバガニのハサミだけに、もし大胸筋中央部の乳首にハサミが食い込んでいれば『札幌中央卸売市場小橋健太乳首切断事件』が起こるところだった。
ハサミは小橋自慢の大胸筋に食い込んでしまったのである。この瞬間、小橋健太 vs タラバガニというGHC選手権試合のゴングが鳴った!!(・・・かどうかは知らない)ちなみに、小橋はライバル秋山準の『カニ挟み』で左前十字靭帯を痛めたこともあるのだが、タラバガニ選手によるリアルカニ挟みで今回も病院送りか?と誰もが凍りついたのだった。だが、そこはさすがに鉄人・小橋健太。持ち前の『受けの強さ』で猛攻を凌ぎきり、タラバガニ選手は根負け。自らハサミをはずしたのだった。戦意喪失である。子供の指なら切断するとも言われるタラバガニのハサミだけに、もし大胸筋中央部の乳首にハサミが食い込んでいれば『札幌中央卸売市場小橋健太乳首切断事件』が起こるところだった。
さて、7月10日東京ドームのタイトルマッチで対戦するのは因縁のライバル秋山準である。ただ、今回のタラバガニトレーニングによって『カニ挟み』の対策はバッチリ。きっと、9回目の防衛を果たすに違いない。
こんなヘンテコトレーニングばかりしている小橋が私は大好きである。科学的なトレーニングを取り入れている選手からすれば、『なにやってるんだ?』と思うだろうが、いいではないか。
なぜって?答えは簡単。それがプロレスだからである・・・。なーんてことをいうと、誰かさんに怒られるかな?ハッスル、ハッスル!!
こんなヘンテコトレーニングばかりしている小橋が私は大好きである。科学的なトレーニングを取り入れている選手からすれば、『なにやってるんだ?』と思うだろうが、いいではないか。
なぜって?答えは簡単。それがプロレスだからである・・・。なーんてことをいうと、誰かさんに怒られるかな?ハッスル、ハッスル!!